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レーヴァティン

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第百五十七話 完全破壊その八

「じゃあな」
「これからだな」
「政庁を攻撃するな」 
 横にいる正に話した。
「あそこでな」
「最後だな」
「ああ、けれどな」
 それでもというのだ。
「もうかなりの数の敵兵を倒したけれどな」
「まだ残っている奴は残っている」
「そうだよな」
「そして残っている奴は少ないが」
 それでもとだ、正は久志に話した。
「精鋭揃いだ」
「よくぞ生き残った、だな」
「味方ならな」
「ああ、じゃあその残った敵の精鋭をな」
「今からだな」
「攻撃するな」
「どう攻める」
 正は久志にそのことについて問うた。
「一体」
「ここでもだよ」
 それこそとだ、久志は正に話した。
「術と大砲でな」
「建物ごと倒すか」
「ああ、ここまでやったんだ」
 見れば周りは完全に瓦礫の山になっている、その下に倒れたスパルタ市民達が横たわっており蒸すの魂がその上を漂っている。
 その中でだ、久志は死臭と硝煙の匂いの中で正に答えた。
「それじゃあな」
「もうだな」
「やってやるさ」
 選択肢はそれしかないというのだ。
「政庁もな」
「総攻撃だな」
「それで倒す、いいよな」
「そうしろ、ならな」
「ああ、攻撃開始だ」
 久志はこの戦いでこれが最後の攻撃命令になると思いつつだった。
 今命令を下した、そうしてだった。
 スパルタの政庁は無数の術と砲撃を受けて瞬く間に瓦礫の山になった、そしてその攻撃から生き残った兵達が。
 帝国軍に寄ってたかって倒された、これでだった。
 スパルタとの戦いは終わった、久志はその状況を見て言った。
「やっとだな」
「終わりましたね」
 源三はやれやれといった顔で久志に応えた。
「ようやく」
「ああ、本当にな」
「厳しい戦いでした」
「殲滅戦になってな」
「ようやくでした」
「俺達は勝ったな」
「はい、それではです」
 源三は久志にあらためて話した。
「これからですが」
「戦後処理だよな」
「戦死者達を生き返らせて」
「スパルタの街も復興しないとな」
「暫くはそれに専念ですね」
「そうだよな、徹底的にやったからな」
 もう街はなかった、城壁も全て破壊され廃墟となっている。
「ここから復興するとなるとな」
「かなりの力を使います」
「そうだよな、それにな」
 久志はさらに話した。
「スパルタも俺達に降るな」
「ここでようやくです」
「そうだよな、じゃあ降った連中をな」
「戦力に組み込みますね」
「倒したんだ、もう文句は言わせないからな」
 まだ戦うだの降らないだのこうしたことはというのだ。
「それこそな」
「これで、ですね」
「スパルタ軍は降ってな」
 そしてというのだ。
「俺達の戦力になってもらう」
「そうしますね」
「あとこの辺りでもうやってるけれどな」
 久志はさらに話した。 
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