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死炎使いのヒーローアカデミア

作者:カタクリ
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御坂美琴との出会い

美琴side

私は御坂美琴
日本人とイタリア人のクウォーターで、今は父親の故郷であるイタリアに住んでいる。
私の個性は『雷神』で、強力な雷撃を放てるのだが、個性のコントロールが難しく、良く暴走をしかける事からクラスの上位グループの男子から虐めを受けていた。

そんな時にボンゴレXの孫が学校に転校して来るっていう噂を聞いたけど、私には関係無いって思ってた。

この時までは。

転校して来たボンゴレXの孫はカッコいいと言うより、可愛いと言った感じの男の子で兎に角、優しい男の子だった。
誰かが困っていると進んで助けていたし、男子が嫌がる仕事も率先して行ったりしていた。
そんな彼に少しずつだが、引かれていってる自分を自覚していた。

そんな時、最近の私の態度が気に入らないクラスの上位グループの男子達に私は呼び出され、虐めを受けている所に

「何をしてるんだ!!」

彼、緑谷出久が現れた。

「げ、や、ヤバい!!」

「いや、こ、此は!!」

彼の登場で慌てる男子達には目もくれずに彼は、私に近付いて来る。

「ごめんね、御坂さん。もっと早くに気付いてあげられなくて。でももう大丈夫。」

そう言って笑う彼、出久の姿は私には誰よりもカッコいいヒーローに見えた。




出久side

イタリアに来て2年が過ぎた。
今日、漸く僕は学校に通う事が許された。
何で
今まで行かせて貰えなかったかと言うと、僕の家庭教師を担当してくれているリボーンさんが、イタリア語をマスターしないと授業を受ける意味は無いと言って、みっちりと個別に授業をしてくれていた。
そのかいもあり、2年でイタリア語はマスターしたし、その他の授業も完璧である。
今は将来的な事を考えて、主要な言語や体力向上メニューをリボーンさんが、個性の使い方はお爺ちゃんやバミューダさん、他のボンゴレ所属のヒーロー達が教えてくれていた。

でもそろそろ学校に行って、友達をつくるべきだ、と言うお爺ちゃんとリボーンさんの意見で三年生から編入することになったのだが、僕がお爺ちゃんの孫と言うことが知られているせいで、色々なグループから仲間にならないかと誘われるのだが、どうしてもクラスの上位グループのメンバーだけは仲良くすのは躊躇ってしまう自分がいた。

何でだろうと思い、クラスの其なりに仲が良い男子達に聞いて見ると、

「アイツら同じクラスの御坂美琴を虐めてるんだ。」

「俺たちも止める様に注意したんだけど、アイツらのリーダーの親が色々と権力を持っている親でな。言うこと聞いてくれないんだ。」

「アイツの親は公正で通ってるのにな。アイツを恐れて先生達も何も言えない状態なんだ。」

そう教えてくれた男子達だけでなく、話を聞いていた女の子達も悔しそうな顔をしているのを見て、僕は知らず知らずにアイツらと御坂さんを探しに走り出していた。

そして見つけた時、御坂さんは男子達から虐められているのを見て、僕の中で何かがキレるのを感じた。

「何をしてるんだ!!」

女の子を虐めている男子達に怒鳴ると、何か訴えてきたが、其に耳を貸さずに御坂さんに近付いて、安心させるように笑いかける。

「ごめんね、御坂さん。もっと早くに気付いてあげられなくて。でももう大丈夫。」

御坂さんに謝った後、僕は虐めっ子達を懲らしめた後、先生にも報告して、お爺ちゃん達と虐めっ子のリーダーの親にも話がなされ、虐めっ子達は1か月の自宅謹慎が言い渡されるのだった。
そして何も出来なかったことを悔やんでいた他のクラスメート達は御坂さんに頭を下げ、和解を果たすのだった。

「ねえ。出久君。」

「何?御坂さん。」

「助けてくれてありがとう。それとカッコ良かったよ。私のヒーローさん。」

そう言って眩しい位の満面の笑みを浮かべる御坂さんを見て、僕は顔が赤くなるのを自覚する。

「あ、ありがとう。御坂さん。」

「何で出久君がお礼を言うの?それと私の事は美琴って呼んで。私も出久って呼ぶから。」

「分かった。美琴ちゃんって呼ばせて貰うね。」

此が此から長い間共に過ごす事になる僕と美琴ちゃんの出会いである。  
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