ドリトル先生の競馬
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第四幕その十一
「モーゼルワインにしようかな」
「ビールじゃないんですか」
「ビールもいいけれど」
「それでもですか」
「確か冷蔵庫にチーズがあったね」
このことからお話するのでした。
「そうだね」
「はい、あります」
「ならだよ」
「ワイン、それもですか」
「丁度あるから」
モーゼルワイン、それがというのです。
「だからね」
「そちらをですか」
「飲ませてもらうよ」
「じゃあ後で空けますね」
「僕が空けるよ」
ワインはというのです。
「そうするよ」
「そうですか」
「だからね」
「僕は僕で、ですね」
「好きなことをしていいから」
「それじゃあ僕も飲みますね」
トミーは先生の言葉を受けてこう答えました。
「そうしますね」
「それじゃあトミーもかな」
「はい、ワイン飲みます」
「モーゼルかな」
「そのワインを飲みます」
こう先生に答えるのでした。
「そうさせてもらいます」
「じゃあ一緒に飲もうか」
「そうしましょう。じゃあ僕は僕のワインをですね」
「空けることになるね」
「そうなりますね」
「是非ですね、それと」
せんせいはさらに言いました。
「チーズですね」
「それで飲もうね」
「いいですね、そういえば」
トミーは先生の言葉に頷きつつこうしたこともお話しました。
「夏なので」
「この季節だからかい?」
「ビアホールもやっていますね」
「ああ、それもあったね」
先生は言われて思い出しました。
「日本の夏にはね」
「そうでしたね」
「じゃあ今年もね」
「一度行かれますか」
「そうしようか、日本の夏は色々あって」
「楽しいですよね」
「確かにこの暑さと湿気には参るけれど」
それでもとです、先生はトミーに笑顔でお話しました。
「それでもだよ」
「このお素麺に西瓜に」
「後は花火もあるしね」
「夏祭りもですね」
「そしてビアホールもだから」
「色々あって」
「楽しめるよ、もっとも他の季節もね」
春や秋、冬もというのです。
「色々と楽しめるものがあるね」
「四季ごとに」
「日本は四季があってね」
「その四季をどれも楽しむ国なので」
「それでだよ」
「夏もですね」
「楽しめることが色々とあるんだ」
トミーにお素麺を食べつつお話しました。
「じゃあ今度ね」
「ビアホールもですね」
「行くよ、それと今度夏祭りもあるね」
「そちらもですね」
「行ってね、それで」
「そちらもですね」
「楽しむよ、八条神社での夏祭りだから」
それでというのです。
「出店も沢山出るしね」
「それにお酒も」
「そちらも出るし」
それでというのです。
「皆で楽しもうね」
「そうしますね」
「王子も呼んで」
「皆でお祭りに行ってそうして」
「楽しくやろう」
「わかりました」
トミーは先生の提案に笑顔で頷きました、そうしてこの日は西瓜を食べた後はモーゼルワインとチーズを楽しみました。
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