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レーヴァティン

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第百四十三話 皇帝の降伏勧告その九

「俺は政ではな」
「普通の大多数の人のことを考えるね」
「モンスタークレーマーや殺人鬼のことなんてな」
「知ったことじゃない」
「精神病の人は助けないといけないさ」
 政として、というのだ。
「苦しんでるからな」
「そうした人達のことはね」
「何とかしないとけないんだよ」
「政として」
「ああ、ただな」
「それでもだよね」
「そうしたキチガイはな」
 モンスタークレーマーそして殺人鬼といった連中はというのだ。尚久志達は凶悪犯もこういった連中と同じレベルだと考えている。
「話を一切無視するかな」
「処刑だね」
「というか除夜の鐘が五月蠅いとかな」
「一年に一度のことだしね」
「しかも大晦日って起きてるだろ」
「夜遅くまでね」
「それでそう言うとかな」
 それこそというのだ。
「おかしいだろ」
「たまたま大晦日も早く寝る人?」
「そうした人もいるけれどな」
「我儘過ぎるよね」
「あんまりにもな、お前だけが世の中に生きているか」
「そう言いたいよね」
「そんなに五月蠅いならな」
 大晦日という一年のうち一日でもそうならというのだ。
「別のところに行くかしろ」
「除夜の鐘が聞こえないホテルに泊まることだね」
「お前一人がな」
「そうしてだね」
「聞かない様にしろ、しかも伝統文化だからな」
「余計にだね」
「それにあれは煩悩を取り払うだろ」
 久志は淳二にこのことも話した。
「それも嫌か」
「仏教信じていないのかもね」
「他の宗教にしても不寛容だよな」
「そうなるね」
「もうどう考えてもな」
 除夜の鐘にクレームを付けて止めさせる様に裁判所に訴える、そうした者はというのだ。
「クレーマーだよ」
「それも上にモンスターが付く」
「どうせ他のことにも一々文句言ってるだろ」
「文句言う人はそうだしね」
「もう何でもな」
 自分の気に入らないことならだ。
「つけてくるからな」
「言わないことだね」
「あとそんな奴の言うこと聞いてな」
 久志はさらに言った。
「受け入れる判決する裁判官もな」
「おいら達は罷免するね」
「こっちの世界そんな馬鹿な裁判官いないけれどな」
「人三人殺して裁判員も死刑だって言ってるのに無期懲役にしたり」
「こんな裁判官もいたな」
 久志は怒った顔になって言った、今度はそうなった。
「痴漢の冤罪で言い出した女子中学生についてな」
「痴漢の冤罪も多いよね」
「強姦だったか?女子中学生が嘘吐くと思えないとか言ってな」
「冤罪が通ったんだ」
「それで冤罪の被害者は刑務所行きだよ」
「いや、それは流石に」
 再び話を聞く方に回っていた夕子も流石に唖然となって述べた。
「有り得ないですが」
「酷いよな」
「女子中学生でも誰でも嘘は吐きます」
「子供だってな」
「はい、それをですか」
「そう言ってな」
 そして判決を下してだ。 
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