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レーヴァティン

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第百四十三話 皇帝の降伏勧告その五

「いつも話してるじゃない」
「そんな訳ないからな」
「降らない勢力があってもね」
「こっちが相手のことを調べて相性のいい相手を選んでもな」
「確実に降るとも限らないよ」
「そうだよな、じゃあな」
「そこはもうね」
 頭に入れてというのだ。
「まただよ」
「使者を送ればいいな」
「あと威圧に軍を動かしてもいいし」
「それもな」
「やっぱり確かな軍隊がある」
「数が多くて強い軍隊がな」
「これは政のうえで大きな武器だから」
 それ故にというのだ。
「使わないとね」
「そうだよな、じゃあこれからもやってくか」
「それと」 
 淳二は久志にさらに話した。
「もう一つあるからね」
「ああ、モンスターや賊もな」
「成敗して」
「民の不安を取り除かないとな」
「そう、そしてそれがね」
「俺達の強さを見せつけることでもあるからな」
「だからここはね」
 是非二というのだ。
「圧倒的かつ当然の様にね」
「勝つべきだよな」
「そう、戦うからには」
 それならというのだ。
「圧倒的な力でな」
「当然の如くね」
「勝とうな」
「それじゃあな」
「その指揮はおいらが執るよ」
「お前がか」
「使者に行く仕事は終わったし」
 それでというのだ。
「だからね」
「ああ、頼むな」
「それじゃあね」
 こう話してだ、そのうえでだった。
 淳二は自分が軍勢を率いてセビーリャ周辺だけでなく勢力圏に収めた範囲のモンスターや賊の征伐にあたった、そして彼の言う通りにだった。
「圧倒的にか」
「そして当然の様にです」
 夕子がセビーリャに久志で話した。
「勝っています」
「そうか」
「はい、そして」
「そのうえでか」
「民の不安を取り除き」
「まだ降ってない勢力にもな」
「私達の、帝国の強さを見せてくれています」
 夕子は久志に笑顔で話した。
「そうしてくれています」
「成程な」
「有り難いことに」
「それは何よりだな」
「はい、そして」
 夕子はさらに話した。
「実際にそれを見てです」
「まだ降ってない連中も考えを変えてきてるか」
「はい、特に賊との戦ですね」
 これがというのだ。
「それにおいてです」
「俺達の軍勢の強さをか」
「見せてくれています」
「そうなんだな」
「賊を徹底的に攻めて」
「倒してか」
「圧倒的な強さを見せて」
 そのうえでというのだ。
「当然の様にです」
「勝ってか」
「そして捕まえた賊も」
「処刑してくれてるな」
「人を殺したり重罪を犯した者は容赦なく、それも」
「徹底してだな」
「行ってくれています」 
 こちらも抜かりないというのだ。 
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