仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二部~雅、結婚騒動~
EPISODE19『抜剣』
「故に奴らはダインスレイフの力を使うだろう。」
「作戦名、プロジェクト・イグナイト。」
「歌うことすら出来ない槍に戦えない槍。」
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
「ついに覚悟を決めたか。僕も行く。ガリィ、水たまりを作ってくれ。」
雅はガリィに指示する。
「ちっ、分かったよ。」
ガリィは嫌そうな顔を見せつつ、水たまりを雅の足下に生み出す。
「ありがとう。」
【CHANGE RIDE-V BUCKLE VERSION RYUGA-】
雅はディロードライバーをVバックルに変える。
「変身。」
雅はカードデッキを装填し、仮面ライダーリュウガに変身し、響とミカの戦闘に参加する。
「♪一点突破の決意の右手 私と云う音響く中で!」
響はミカが放つ爪を華麗に避けて拳を放って行く。
「っぐ!痛いゾ!」
「♪何故?どうして?の先を 背負える勇気を!」
響は更に拳を放つが、ミカはそれを避ける。
「♪迷いは、ないさ!拳に包んだ 勇め!Let's shout!どんなんだって一直線で!届け!Let's shout!ありったけファイト一発ダイブ!」
響は壁に隠れたミカに対して壁ごと攻撃する。
「ぶち抜く!壁を!ぶっこむ!ハート!胸の歌がある限り!正義!信じ!握り!締めて!自分色に咲き立つ花になれぇ!HEROじゃなく!」
響は飛びかかる。
「君は紛れもなく正義のヒーローだよ。」
リュウガはベントカードを取り出し、ブラックドラグバイザーにベントインする。
【STRIKE VENT】
リュウガはドラグクローを装備して飛び降り、
「待っていたぞ。」
がら空きとなっていた響の背中にドラグクローで殴る。
「っぐ!あなたは!」
「ミカ、大丈夫か?」
「平気だゾ。」
手を差し伸べるリュウガを相手にミカは自力で立ち上がる。
「ミカ、一気に行こう。」
「分かったゾ!」
リュウガとミカは連携プレーで響を攻撃するが、響はそれに耐える。
「♪高鳴れ!G-beat!メーターを ガンと!G-beat!振り切れ!この両手で!この歌で!守りきぃってやる!」
「守ることの強制…僕もそう思われていたのかな…」
リュウガはドラグクローで響の猛攻を防ぐ。
「♪貫け!G-beat!信念を 燃えろ!G-beat!激しく!」
「これで決めるか。」
【FINAL VENT】
リュウガは必殺技を発動し、ドラグブラッカーが出現し、リュウガは宙を浮く。
「限界なんて!いらないッ!知らないッ!絶対ッ!繋ぎ離さない!」
響の拳はリュウガに向かうが、それに合わせてリュウガはドラゴンライダーキックを放ち、それは響の拳に直撃。響は地面に転がり落ちるが、それでも気合いで立ち上がる。しかし、
「ミカ、今だ。」
リュウガの指示でミカが接近する。
「そこだ!」
響は接近するミカの腹部を殴り、ミカは吹き飛ぶ…
「えっ!?」
ことはなく、水となって崩れ落ちる。
「な、ガリィ。上手くいっただろ?」
リュウガが言うと、ガリィとミカが現れ、ミカはバランスを崩した響のコンバータコアを破壊し、ガングニールは分解されてしまう。
「これでいいだろう。ガリィ、ミカ、撤退だ。」
雅は変身を解除してガリィ、ミカと共に去って行く。
「…そんな!」
響は泣くことしか出来なかった。
「さて、これで主要なシンフォギアは破壊出来た。そろそろ総攻撃をかけるか。」
キャロルは言う。
「そうですね。そろそろダインスレイフの力が彼女達の力に加わる頃でしょう。おそらく、今回の僕達の総攻撃にイガリマとシュルシャガナの装者が対応すると思うが、それは僕に任せてもらえないか?」
「いいだろう。行くぞ、雅。ガリィ達は待機していろ。」
雅とキャロルは港に向かった。
「ところでガリィ、あの雅とかいう男、信用してよいのか?」
「確かに、それは私も気になっていたわ。」
レイアとファラはガリィに質問する。
「なんでも、マスターの悲願が達成出来ないと、この世界が消滅するから私達に協力しているみたいだけど。」
ガリィ達はしばらく話をしていた。
港に着いた雅とキャロルはアルカ・ノイズを召喚して警備員達を襲撃していた。その様子を見た鏖鋸・シュルシャガナの装者である月読調は獄鎌・イガリマの装者である暁切歌を連れてオペレータールームからこっそりと出て行く。
「切ちゃん、みんなのギアはイグナイトモジュールの設置の為に修理中。今動かせるのは私と切ちゃんしかいない。」
「でもでも、LiNKERがないと、私達は歌えないデスよ!」
切歌は慌てる。ギアとの適合率の低い彼女達は、強制的に適合率を上昇させる薬、『LiNKER』を使わなければギアを起動させることが出来ない。
「だから、今からLiNKERを調達する。」
調は桃色の縁の眼鏡を取り出してかける。
「それは、何時ぞやの眼鏡美人潜入捜査官デスか!」
切歌はテンションがあがる。
「これは切ちゃんの分。」
調は切歌にも眼鏡を渡してS.O.N.G.で保管しているLiNKERを調達し、S.O.N.G.の基地から出て行く。
「どうした。まだ戦えないのか!」
雅はアルカ・ノイズ達に指示を出す。すると、
「Zeios igalima raizen tron」
「Various shul shagana tron」
二つの声が響き渡り、ギアを纏った切歌と調がいた。
「キャロル、あの二人はこちらで引き受ける。」
「ああ。」
雅は切歌達の所に向かう。
「どうして人を襲っているのデスか!」
切歌は雅に言う。
「こちらにもいろいろ事情がある。それより、君達には余計な力が入りすぎている。少し落ち着こうか。」
【CHANGE RIDE-GAMER DRIVER-】
雅はディロードライバーをゲーマドライバーに変える。
「さて、少し遊ぼうか。」
《DUAL GASHATT!the strongest fist!what the next stage?》
雅はガシャットギアデュアルをセットする。
「マックス大変身。」
《GACHAAN!MAZAL UP!赤き拳、強さ!青いパズル、連鎖!赤と青の交差!PERFECT KNOCK OUT!》
雅は仮面ライダーパラドクス パーフェクトノックアウトゲーマー レベル99に変身し、ガシャコンパラブレイガンを構える。
「行くぞ。」
《分身!》
パラドクスは分身のエナジーアイテムを使い二人になる。
「これで、1対1になるな。」
《高速化!高速化!》
パラブレイガンのアックスモードで戦うパラドクスはスピードを上げて切歌に向かって行く。
「歌う隙など与えない!」
《高速化!ジャンプ強化!》
パラブレイガンのガンモードで戦うパラドクスは高所からの狙撃で調を攻撃する。
「シンフォギアは歌う事でその力をブースト出来る。」
「ただ、逆を返せば歌えないと満足な力も出せない。」
パラドクスの高速戦法に切歌と調は手出し出来ず、歌うことすら封じられる。
「終わりだな。」
パラドクスは分身を解除し、本来なら仮面ライダーエグゼイドが持つマキマムマイティXガシャットをパラブレイガンにセットする。
《MAXIMUM GASHATT!MAXIMUM MIGHTY CRITICAL FINISH!》
「残念だ。」
マキマムマイティXには敵の能力を初期化するリプログラミング能力がある。LiNKERで強制的に適合率を上げている切歌達はその攻撃を受けて適合率が0となって動けなくなり、
「やれ。」
武士のようなアルカ・ノイズによって二人のコンバータギアは破壊されてしまう。それによって、二人の装備は失われ、一糸まとわぬ姿になる。
「男共は見るな!」
オペレータールームにいたマリアは男性職員達に言う。
「しかし、それではオペレーションが…」
「いいから見るな!」
オペレーターの一人、藤堯は任務の為に必要だと言うが、マリアに拒否される。
「終わりだな。」
パラドクスはパラブレイガンを振り上げる。しかし、
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「Killter Ichaival tron」
そこにギアを纏った翼とクリスが現れる。
「ついに来たか。」
雅は変身を解除し、
【CHANGE RIDE-YUUKI BELT-】
【KAMEN RIDE-G4-】
ディロードライバーを幽汽ベルトに変えて、ロードスラスターから仮面ライダーG4を召喚する。
「変身!」
[hijack form.]
雅は仮面ライダー幽汽 ハイジャックフォームに変身し、サヴェジガッシャーを構える。
「キャロル、そろそろ出番だ。」
「ああ、そうだな。」
キャロルは幽汽の隣に立つ。
「ふっ、そんな小さな子供を相手にするのは少々気が引けるな。」
翼は余裕を見せる。
「ほう、大きくなればよいか?」
キャロルはワインレッドの琴を取り出して奏でる。するとその琴、殲琴・ダウルダヴラの武装、ファウストローブが展開されて、キャロルの少女の如き体躯は一気に成人女性の体躯に変わる。
「これくらい大きくなればよいか?」
キャロルは翼に対して自身の胸を見せつけるように挑発する。
「くっ、大きくなったところで!」
翼はその挑発にのってしまい突撃する。
「キャロル、この程度なら僕で十分だ。」
幽汽は翼の攻撃を受け止める。
「先輩!」
クリスは咄嗟に叫び、イチイバルをガトリングに変えるが、
「その程度か。」
G4はGM-01を使ってクリスを狙撃する。
「なんなんだ、てめえ!」
「俺は戦いの中で多くの大切な者を失った。俺はその死を背負って生きている。お前は何を背負う?」
G4は攻撃を続ける。
「私も戦地で親を失った。だけど、パパとママが残してくれたこと声で、この歌で!沢山の人を救いたい!」
「そうか。お前も生を背負って戦うのか。なら、話は早い。」
G4はギガントからミサイルを放つが、クリスも巨大なミサイルを放つMEGA DEATH FLAREで応戦し、
「確かに、死んじまった人達の思いは大切だ!けど、それに囚われたら、目の前の命は救えない!」
クリスはG4の背部バッテリーを破壊してG4を撃破する。
その頃、翼はキャロルと幽汽の遠近両方からの連携に苦戦していた。
「どうした、その程度か?」
キャロルは挑発する。
「雪音、行くか?」
「ああ!」
翼とクリスはコンバータギアがを取り外し、両端のトリガーを押す。
[ダインスレイフ…]
「「イグナイトモジュール、抜剣!」」
コンバータギアから結晶の刃が現れ、二人に突き刺さる。
抜剣
次回予告
意図的な暴走。その果てに装者は絆を紡げるのか。その弱さは、己の強さと認められるのか。次回『水面』
後書き
新カード紹介
ゲーマドライバー:ディロードライバーをゲーマドライバーに変えて各種仮面ライダーに変身する為のカード。他の共通ドライバーと異なり、変身時にライダーがセレクトされるため、個別カードは存在しない。
幽汽ベルト:ディロードライバーを幽汽ベルトに変えて、仮面ライダー幽汽に変身する為のカード。
仮面ライダーG4:仮面ライダーG4を召喚するカード。カメンライドにも使用する。
ページ上へ戻る