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仮面ライダービルド  笑顔絶やさずに

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第一章

               仮面ライダービルド  笑顔絶やさずに
 桐生戦兎と万丈龍我は二人で旅を続けていた、その中で桐生は万丈に対してこんなことを言った。
「俺達ずっと旅を続けてもな」
「仕方ないか?」
「ああ、金のこともあるしな」
 桐生は万丈に絶対に忘れてはならないこのことも話した。
「エボルトの奴と戦っていた時とは世界も何もかも違うからな」
「俺達自身はいて普通に暮らしててな」
「あんな滅茶苦茶な世界でもなくなってるけれどな」
「それでもな、俺達はどうするか」
「仕事も家も何もないしな」
「それで生きていくとかな」 
 それこそというのだ。
「無理だろ」
「お前もそれはわかるよな」
 桐生は万丈のその言葉にも応えた。
「馬鹿でも」
「馬鹿ってのは余計だろ、けれどな」
「ああ、俺の言いたいことはわかるよな」
「それはな、じゃあ何処かで仕事探すか」
「とりあえず住み込みで何処かに働かせてもらってな」
 そしてというのだ。
「それからな」
「部屋借りてか」
「そしてな」
「暮らしていくか」
「もう戦うこともないだろうしな」
 こうもだ、桐生は話した。
「何か前俺達と同じ仮面ライダーと一緒に戦ったけれどな」
「あの学生みたいな子達とか」
「それでもな」
「今はか」
「ああ、もう派手な戦いもな」
 それもというのだ。
「ないだろうしな」
「じゃあな」
「とりあえず仕事探すか」
「それから部屋だな」
 二人でこうした話をしてだった、桐生と万丈は早速仕事先を探した。幸いにして二人共すぐにそれぞれ住み込みの仕事を見付けた、桐生は物理学者として大学の先生となりかつ大学の職員用の寮にも入った。万丈はその恵まれた身体を活かしてとび職となり寮にも入った。そしてすぐに二人共アパートの部屋も借りて寮を出たが。
 万丈は休日に桐生の部屋に入ってそこで桐生を相手にぼやいた。
「部屋借りたらな」
「隣同士の部屋なんてな」
 桐生もこう返した、二人共スナック菓子を食べてコーラを飲みながら話をしている。
「思わなかったな」
「ああ、これも腐れ縁だな」
「本当にな、何で借りた部屋は隣同士なんだよ」
「たまたまいい部屋探してたらな」
「そうなるとかな」
「全く、俺とお前は本当に腐れ縁でつながってるな」
 万丈はコーラを飲みつつ桐生に言った。
「折角仕事先は別で別れたと思ったんだけれどな」
「俺もだからな、しかしお前結構稼ぎいいみたいだな」
「ああ、危ない仕事が多いけれどな」
「そうした仕事をどんどんやるからか」
「正直エボルトとの戦いに比べたらな」
 それこそというのだ。
「何てことはないしな」
「だからか」
「危ない仕事もどんどんしていてな」
「稼ぎはいいんだな」
「そうだよ、それでお前はどうなんだよ」
「俺は天才物理学者だぞ」 
 だからとだ、桐生は万丈に返した。ポテトチップスを食いながらそうした。
「だったらな」
「稼ぎもいいか」
「大学の講義に本も出してな」
 そうしたこともしてというのだ。 
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