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家電製品を面白く

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第三章

「掃除をしながら部屋の空気も奇麗に出来る」
「おお、これも凄いな」
「面白いな」
「これもまたいいな」
「掃除をしたら埃も出るからな」
「そこが奇麗になったら最高だよ」
 スタッフ達はスウィストのこちらの発明にも感心した、他にもだった。 
 スウィストは二段でダブルで部屋を冷やすクーラーや一人でいる時に寂しくない様にロックを歌うヒーターや恰好よく戦闘機型に変形出来るトースト焼き機挙句には日本の某漫画にリスペクトした青い狸にそっくりな踊る目覚まし時計まで考えた、そして社長もそうしたものを見てスウィスト達開発部門のスタッフ達に感動して言った。
「私は諦めかけていた」
「会社の業績にですね」
「それにですね」
「そうなっていた」
 きりっとした端整な、だが肥満して髪の毛も不安になってきている顔で言った。
「次第にな、しかしだ」
「はい、この製品達ならですね」
「売れますね」
「そして会社の業績も上がりますね」
「復活出来ますね」
「私も確信した、これを売り出せばいや販売を公表したらだ」
 その時点でというのだ。
「我が社の株価は急上昇だ」
「間違いなくですね」
「そうなりますね」
「今回は」
「そうなりますね」
「そうならない筈がない」
 社長は言い切った、そして堂々と発表した。するとイギリス国内ではその製品達にスタッフや社長達と同じ言葉が次々に出た。
「素晴らしい製品達だな」
「あの企業も頑張ったな」
「こんな素晴らしいものを造るか」
「イギリスの電化製品も負けてないな」
「日本の電化製品にも負けていないな」
 電化製品といえばこの国という日本にすらというのだ。
「イギリスの電化製品復活だ」
「産業革命以来の出来事だぞ」
「私はこの製品を買うぞ」
「私もだ」
 皆口々に言ってだった、実際の企業の株価はV字回復し実際に販売されたらどの製品も飛ぶ様に売れた。それでだった。
 企業は無事に復活した、スウィストはここで同僚達と共に自宅で大好きなウイスキーで乾杯して言った。
「最高のハッピーエンドだ」
「全くだ」
「斬新な商品が飛ぶ様に売れているんだ」
「誰も思いつかなかったアイディアを次々に入れてな」
「そして売ったんんだ」
「製造も宣伝も頑張ってくれた」
「会社が一丸となってのことだ」
 今回のことはとだ、同僚達も乾杯して飲んでから言った。
「我が社は無事復活した」
「そしてイギリスの電化製品も見直されている」
「最近国自体が落ち目と言われてきたがな」
「これからは違うぞ」
「まさに産業革命以来のことだ」
「もう一度イギリスの時代が来るかもな」
「そうかも知れないな」
 こうしたことまで言われた、だが。
 世界はイギリスだけではない、他の国の人達はその製品達を見て最初眉を顰めさせた。そうして言うのだった。
「何だこれ」
「何だよこの電化製品」
「動くテレビ?」
「これあまり意味なくねえか?」
「最近のテレビは持ち運びやすいしな」
 軽くなったからである。 
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