ドリトル先生の林檎園
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第一幕その九
「楽しんで食べましょう」
「そうしようね」
先生も笑顔で応えて今はカレーライスを食べました、そして皆でお腹一杯食べてから研究室に戻りましたが。
研究室に農学部の教授さんが来て先生に言ってきました。
「あの、今度の近代農業の学会ですが」
「何処になったのですか?」
先生は農学部の教授さんに尋ねました。
「それで」
「はい、長野です」
「長野県ですか」
「長野県の松本市になりました」
そこにというのです。
「来月に」
「そうですか、では僕もですね」
「先生の論文を発表して頂ければ」
松本市で開かれる学会でというのです。
「有り難いのですが」
「わかりました」
先生は農学部の教授さんに笑顔で答えました。
「それでは」
「来て頂けるのですね」
「是非」
これが先生の返事でした。
「そうさせて頂きます」
「それではその時に松本市で」
「お会いしましょう」
こうお話しました、かくして先生は来月長野県に行くことになりました。動物の皆はそのやり取りを見てです。
農学部の教授さんが帰ってから今は社会学の論文を書いている先生に対して明るく笑いながらこんなことを言いました。
「いや、まさかね」
「昨日お話してね」
「それで長野県に行くことになるなんて」
「面白いわね」
「これも神様のお導きかしら」
「ははは、お話をすればというのはね」
まさにとです、先生も皆に笑顔で応えます。
「本当に神様のお導きかもね」
「そうだよね」
「僕達が長野県に興味を持ったからね」
「神様がその僕達をご覧になられて」
「それでだね」
「長野県に導いてくれるんだね」
「そうかもね、それならだよ」
先生は皆に陽気にこうもお話しました。
「是非長野県に行って」
「先生は論文を発表してね」
「それでだね」
「長野県の林檎やお蕎麦を食べて」
「木曽義仲さんや真田幸村さんのことも学ぶんだね」
「そうしようね」
是非にと言うのでした。
「来月は」
「また楽しい旅になりそうだね」
「今度はどんな旅かしら」
「長野県の旅は」
「どんなものかしらね」
「今の時点で楽しみだよ」
かなりと言う先生でした。
「長野県に行く機会も出来たしね」
「先生これまで色々巡っているけれどね」
「北海道や沖縄にも行ったし」
「奈良にも行ってね」
「京都にも行ったし松山にも」
「そして今度は長野だよ」
そちらだというのです。
「そこに行って楽しもうね」
「さあ、長野のお蕎麦はどんな味かしら」
「とにかく物凄く美味しいらしいけれど」
「お蕎麦は静岡や福島も有名だけれど」
「長野もだからね」
「そうだね、関西じゃおうどんが美味しいけれど」
先生ご自身もおうどんが大好きです。
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