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レーヴァティン

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第百二十七話 統治の仕組みその一

               第百二十七話  統治の仕組み
 英雄達は今は先の出征で手に入れた諸地域の統治を大坂から進めていっていた。それは検知や内政だけでなく。
 刀狩りや余計な城や砦の整理も行なっていた、永湯はそうした政も行ないながら仲間達に対して語った。
「いつも思うことだが」
「何でしょうか」
「俺達の統治は当初考えていたより楽に進んでいるな」
 こう紅葉に話した。
「旗揚げからな」
「それはです」
 英雄がそう思う理由について紅葉は答えた。
「仕組みが出来ているからかと」
「統治のか」
「はい、老中や奉行を定めて」
「俺を頂点かつ軸としたな」
「統治の仕組みを整えていたので」
 旗揚げ投書からというのだ。
「そうしたからです」
「仕組みか」
「はい、当地の仕組みがあれば」
「政を行うにもか」
「容易に進められます」
 こう英雄に話した。
「私達が行うよりも」
「統治の仕組みで行うか」
「そういえばっちゃ」
 ここで留美が言ってきた。
「うち等の統治の仕組みは江戸幕府を真似ているっちゃな」
「ほぼ全てと言っていい」
 英雄は留美にはっきりと答えた。
「それはな」
「幕藩体制っちゃな」
「それをやや中央集権的にした」
 江戸幕府と比べてというのだ。
「そうした」
「そうしたものっちゃな」
「しかしだ」
 それでもとだ、英雄はさらに話した。
「国人達や寺社はな」
「藩っちゃな」
「そうした扱いにしている」
 寺社も藩にしているところが江戸幕府と違っていた、英雄はこのことについては頭の中で考えつつ述べた。
「そうして賦役も命じている」
「そうっちゃな」
「参勤交代は取り入れていないがな」
「あれは諸大名の力を弱め街道沿いの街や村々の活性化にはいいですが」
 紅葉が言ってきた。
「ですが諸大名の力を奪い過ぎるので」
「だからだな」
「今の様な浮島の統一を進める過程では」
「取り入れるべきでないな」
「それは統一し」
 この浮島をというのだ。
「そのうえで」
「海の魔神も倒してだな」
「それから先はどうなるかまだわかっていませんが」
「この浮島をこのまま治めるとなるとか」
「はい」
 まさにとだ、紅葉は英雄に答えた。
「その時にです」
「取り入れるべきか」
「今は国人達も寺社も」
「全てだな」
「統一の戦にです」
「力を使わせてもらうな」
「そうした状況なので」
 だからだというのだ。
「まだです」
「先でいいな」
「当面は」
「長くなるだろうが」
 英雄は腕を組んでこうも言った。 
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