悪人達がサキュバスに転生しましたが、容姿が見た事のあるキャラばかりでした
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もと暗殺者は、とある魔神の姿となる
さて、困った。
転生してしまったわけだが、赤ちゃんじゃなかった。
成人した身体。
ラッキーだけど、非常に困った。
別に女になった事は、全然問題ない。
問題は姿だ。
目が覚めた場所には、何故か大きな鏡があった。
爺の仕業か?
とにかく転生した自分を確認したら…知ってる姿だった。
魔女の帽子、眼帯、マントの付いた水着のような服。
美人で、長い金髪と碧色の瞳に、見事なプロポーション。
「あは、あははは。」
もう笑うしかない。
魔神オティヌスじゃないか!
嫁が貸してくれた小説の1つ、新約とある魔術の禁書目録のキャラ。
何を考えてやがる、あのクソ爺め!
ついでに、頭の中に情報がある。
人間でなく、サキュバスに転生していた。
マジかよ。
淫魔って呼ばれているエロい悪魔だろ?
そう思ったら、最悪な情報が出現。
1日に1回、どちらかを満たさないと死ぬ。
男性から(人間でなくてもいい)、〇液を吸収。
もしくは、30食分の料理を食べる。
「なんじゃそりゃあああああああああああああああっ!!!」
叫んだ俺は悪くない。
吸収って、エッチしろって事だろ。
もと男だけに、凄く嫌だ。
30食分も、ふざけている。
毎回そんなに食べてたら、食費代で破産するわ!
というか、この身体に入るか!?
「ちくしょう!」
再会できるなら、爺を殴ってやりたい。
「すうーーーはあーーー。」
深呼吸して、とりあえず冷静になる。
まずは現状把握だ。
辺りを見回す。
天井も壁も床も、岩のブロックで作られた人工物。
ファンタジー世界のダンジョンっぽい。
いや、異世界に転生とか言ってたし、本物のダンジョンか?
魔物がいたら危険だ。
俺の暗殺技術が通用するか分からない。
人間も味方とは限らない。
今の俺はサキュバスだし、敵の可能性が高いか。
もっと情報はないか!?
頭を叩くと、情報が出た…やってみるもんだな。
情報はチート能力。
大地を操る力が、俺にはあるらしい。
「…ふむ、使えるかもしれない。」
壁に触れて、頭の中でイメージする。
扉があり、その奥には部屋があると。
すると、壁が石製の扉に変化した。
よし!
石製で重いが、扉を開いた。
ダンジョンは不思議と真っ暗でない。
少々暗いが、ちゃんと見える。
だから扉の中も見える。
想像した通りの部屋が存在した。
よっしゃー!
大地を操る能力は、岩のブロックにも作用する。
ダンジョン?に、住居を作れるぞ。
ここを拠点にして、異世界を調べよう。
あとは…。
周りに、美女・美少女・美幼女達がいた。
間違いなく、俺と同じ転生者。
さっき周りにいた野郎共だ。
こいつらと話そう。
同じ境遇の上、生きるのに仲間は必要だ。
「おい。」
1番近い美幼女に声をかけた。
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