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レーヴァティン

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第百十六話 騎馬民族平定その十二

「あくまで攻撃するのはな」
「敵だけだな」
「他の連中はな」
 中立の相手はというのだ。
「攻撃しないさ」
「何があってもだな」
「そりゃ急に仕掛けてきたらな」
 その時はというのだ。
「こっちも容赦しないけれどな」
「その時はだな」
「ああ、反撃してな」
 それを行ってというのだ。
「そうしてな」
「敵対関係になるか」
「それでも攻めるまではな」
 こちらからはというのだ。
「しないけれどな」
「攻める相手はな」
 それはというのだ。
「絞らないとな」
「そうしていくな」
「ああ、だから今騎士団や王国の船が攻撃してきてもな」
「反撃だけか」
「攻めることはな」
 それに移ることはというのだ。
「しないな」
「そうか」
「ああ、じゃあ今はな」
「南岸をだな」
「掌握していこうな」
「それではな、あと船の中の食いものだが」
 芳直は久志にその話を自分からした。
「干し肉にパンにな」
「あとライムにな」
「ザワークラフトも入れているな」
「それな、野菜とか果物ないとな」
 久志は芳直に答えて述べた。
「身体に悪いからな」
「だからだな」
「俺達はあまり遠くに行かないけれどな」
 船でというのだ。
「それでもな」
「普段からか」
「ああ、そういうの食ってな」
 野菜や果物をというのだ。
「健康は保つ様にな」
「しているんだな」
「ライムは搾ってジュースにしてな」
「ラム酒と一緒に飲んでいるな」
「それもな」
「健康の為だな」
「ライムは何か歯に悪いけれどな」 
 これは久志がこの目で見たことだ。
「船員には歯磨きもな」
「毎日させているな」
「それで虫歯にもならない様にしているさ」
「その辺りも考えているな」
「ああ、本当にな」
「ビタミンも摂ってか」
「健康を保って」
 その様にしてというのだ。
「これからもな」
「やっていくな」
「ああ、浮島の統一進めていくな」
「それじゃあな」
「これからもだな」
「まずはジブラルタルに行くな」
 こう言ってだった、久志はまたカルタゴから出陣してそうして湖と陸からそのうえで西に進んでいった。ヌミディアを降しても彼等はまだ兵を動かすのだった。


第百十六話   完


                 2019・6・1 
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