究極の迷宮
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第二章
「果たしていくで」
「では」
「ギルドか市役所に行って」
そうもしてというのだ。
「神託を探そうか」
「それでは」
こんなことを話してだ、そしてだった。
エチェニケはアルゲダスと共にまずはギルドに向かおうとしていた、だがそんな中で迷宮の受付の前を通ったところで。
受付に必死に言っているグレムリンの子供の言葉を聞いた、見ればまだ小学校低学年といったとkろろだ。
その子が必死に受付の者達に行っていた。
「九歳でもいいじゃない」
「この迷宮はモンスターが出るんだ」
「しかも凄く難しいんだぞ」
受付の者達は子供にこう言っていた。
「子供じゃ無理だ」
「子供が入ると危ない」
「モンスターにやられるぞ」
「迷って出られなくなるぞ」
「けれど最後まで行けたら凄い報奨金が出るんだろ」
見れば受付の看板に踏破すれば百万ゴールドとあった、十星連合の通貨であり起きた世界に換算すると一億円程である。
「だったらな」
「だから子供じゃ無理だ」
「ここは大人の場所なんだ」
「だから大人になってから来い」
「強くなってからな」
「そうはいかないんだ、妹が事故で怪我をしたんだ」
ここでエチェニケは子供の目を見た、アルゲダスもそうした。
すると嘘を吐いている目ではなかった、気配もだった。エチェニケはそれを見てアルゲダスと顔を見合わせ頷き合った、だが子供はまだ言っていた。二人に気付かずに。
「その手術代が必要なんだよ」
「そう言われてもな」
「これは仕方ないぞ」
「他をあたってくれるか」
「とにかくここは無理なんだよ」
受付の者達も引かなかった、子供の言葉を聞いても。
「子供は入られないんだ」
「危ないからな」
「妹さんだけでなくお前さんまで怪我をするつもりか?」
「わかったら帰ってくれ」
「ほなや」
ここでだ、エチェニケは受付の場に来た。後ろにはアルゲダスの前に来た。そうしてそのうえで言うのだった。
「ここはじゃ」
「何だあんた」
「何処の誰だ?」
「旅の冒険者や」
「僕もです」
アルゲダスもこう名乗った。
「名前は受付で書きます」
「それでええな、それで報酬やが」
受付の報酬のことを書いた看板を見つつだ、エチェニケは受付の者達に問うた。
「百万ゴールドやな」
「ああ、それだけだよ」
「実際にな」
その通りだとだ、受付の者達は答えた。
「踏破出来たらな」
「その時はな」
「けれどこのダンジョンは難しいぜ」
「とんでもなく複雑な造りだからな」
こうエチェニケそしてアルゲダスに話すのだった。
「だからな」
「ちょっと以上に難しいぜ」
「しかも中にモンスターいるんだ」
「罠だってあるぜ」
「死んだら蘇えさせるけれどな」
「逆に言えば普通に死ぬ様なもんだぜ」
「そんなところだぜ」
こう言うのだった。
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