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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」

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「ブレード・フェアリー・ファンタジア」

 
前書き
完全オリジナルVRMMO小説 

 
「ん、なんだ?」
 おかしいな、今は寝ているはずなのに……意識がある。
 目の前に広がるのは、どこかのVR空間。鏡のような水面に白いティーテーブルと白い椅子が置いてある。
 そこに茅場の姿があった。
「おい、どういうことだ。これは」
「わるい、君の意識の中に入っている」
「な!」
「どうやら、君の物語はまだハッピーエンドではないらしい。あれを」
「な、ひかり?いやあれはあのアバターはレイ!」
「ジンくん、いや片桐 謙也くん。この物語はまだ終わっていないのだよ」
「どういうことだ。茅場!」
 茅場は、たった一つの動作で世界を変えた、数字とコンピュータ言語がひしめく世界。
「さて、彼女はある機関につかまってしまった。それは私の世界を私が好ましくないことに使おうとしている。そして君はその世界での検体として特別な存在だ」
「システム外スキル」
「そうだ。そして私の世界で奴らは若者を知らず知らずのうちに、戦場で人を殺す方法を体に染み込ませていく。一大産業にしてその実、巨大な兵士増設マシーンとなる」
「戦争でも起こしたいのか?」
「思ったよりも早いのだ」 
「何がだ」
「進化のスピードだよ」
「VRが見せるこれからの世界ということか?」」
「それも表側の言ってみれば建前のようなものだ。これによって人間を次のステージに進まされる。君のシステム外スキルもその一環。時空を超えていろんな人間がVRという空間で様々な体験や研究や訓練ができる。そして人間はVR上に巨大な世界を創りアカウント権限によって段階的にステージを登っていく。そこにはVRから現実、現実からVRそんなステージもあるだろう。最高点は、人類の神格化とでもいおうか」
「俺にどうしろと」
「君にあるVRMMOの調査を頼みたい」
「VRMMOの調査……」
「ブレードフェアリーファンタジスタというゲームだ。通称VFF。このゲームの特徴は本当に強くなるということだ」
「本当に強くなる?」
「そうだ、まあそれはやってみれば分かる。今日の夕方に小包が届く。それにそのゲームと専用キットが入っている」
「専用キット?」
「まあ、やってみればわかるさ」
「いったいどういうことだ。それとレイに何の関係がある?」
「レイは、君をおびき寄せるためにVFF内のどこかに監禁されている」
「な、現実の肉体は?」
「SAO事件の対策スタッフの多い某病院へ護送された。昨日の夜だ。突然、意識を失ったプレイ中にだ。アバタ―がゲーム内で倒れて動かなくなったのを友達が通報したのだ」
「な、すると俺と別れた後!」
「そういうことになる」
「茅場、どうしてそんなことができる。今お前がやっていることもどうやった?」
「人の意識へのアクセス」
「?」
「かって人は意識と意識で交信しあい、遠いところから遠いところへと転移する方法を確立していた。そしてその基礎研究が進んで古来の人々の意識へのアクセスを可能にした」
「テレパシーだというのか?」
「それだけじゃない、超能力といわれるもの、テレパシー、テレポーテーション、サイコメトリー サイコキネシス そしてタイムリープ」
「な!」
「もうこれが本格化すると完全なタイムトラベルが可能になる。その前に、君の力でレイを助け出してほしい。そしてゲーム制作者たち、つまりゲームマスターを突き止めてくれ。それだけでいい」
「いいだろう、分かった。レイに手を出したこと後悔させてやるぜ!」
 そして俺はゆっくりと意識が夢の中へと戻っていった。おぼろげに茅場の最後の言葉が耳に残っている。
「ありがとう、やはり君という人間と出会えてよかった」
 部屋でベッドから起きてみるとデスクのPCにこんな文字が……。
  your next field ''Brade Fairy Fantasia"


 
 

 
後書き
さあ、ここから完全オリジナル新作小説に入ります。
二次創作からオリジナルへ。まさにFANTASIA。 
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