| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1部~崩壊する楽園~
  第24話『装填の殲滅龍』

それは、小さな奇跡でした。あの人はやっぱり私達の為に戦っていた。世界の平和を守る為に、自分を貶めてでも目的を成し遂げた。だけど、結果は残酷なもので………仮面ライダーディロード、始まります─

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「……ん…なんか変な夢だった。」
魔法少女リリカルなのはA′sの世界でフェイトは目を覚ます。
「おはよう、なのは。これからはやてのところに?」
「うん!フェイトちゃんも一緒に行く?」
「もちろん。」
なのはとフェイトははやてのところに行く。
時空管理局の保護施設にはやてはいた。本人は関与していないとはいえ、ヴォルケンリッターの主であるはやては、闇の書事件の重要参考人として隔離されているが、関係者との面会は許されている為、二人と会って話を始める。
「おはよう、なのはちゃん、フェイトちゃん。なんか今日すごく嫌な夢を見たんや。」
「はやてちゃん、どうしたの?」
「夢にリィンフォースが出てくるんやけど、そのリィンフォースが、知らないお兄さんに殺される夢なんや。せやけど、何故かリィンフォースは幸せそうな顔をしてたんや。まったく、朝から目覚めが悪いんよ。」
はやての話を聞くと、
「はやての夢にも出てきたの!?私も、夢の中で知らないお兄さんが出てきて、ソニックフォームと同じ運用の戦闘方法をしていた。だから、その運用が私のソニックフォームでも出来ないか、シャーリーに聞こうと思って。」
フェイトも反応する。
「それなら、フェイトちゃんはシャーリーさんのところに行ったら?私、もう少しはやてちゃんとお話したいから。」
「わかった。なのは、はやて、行ってくるね。」
フェイトは部屋を出る。

「フェイトちゃん、どこでその真ソニックフォーム理論を思いついたの!?」
フェイトはシャーリーことシャリノに言われる。
「真ソニックフォーム理論?」
「そう。今のソニックフォームだと、ザンバーが重くて機動力を低下させているでしょ。だから、バルディッシュを小型の二刀流、ライオットザンバーに移行させる真ソニックフォーム理論を考察していたの。」
「そうだったんだ…」
フェイトは深く考えていた。

「…という夢を見たんだ、立花さん。」
仮面ライダーの世界で本郷と一文字は藤兵衛に話していた。
「猛、隼人、それはきっと、お前達に仲間が欲しいと思っている部分があるんじゃないか?」
「仲間、ですか…」
「これ以上、悪の被害者が増えるのは、俺達は望んでいない。」
「だから、そんな小さな道具で変身する人間の仮面ライダーが夢に出てきたんだろ?」
「なるほど…」
藤兵衛の言葉に、本郷達は深く頷く。

「…始!?」
何処かの紛争地帯、剣崎は目を覚ます。
「…夢でも、始や橘さん、睦月、広瀬さん、虎太郎に天音ちゃんと会えたんだ。今日も頑張るか。」
[fusion]
剣崎はジョーカーラウザーを使ってイーグルアンデッドに変身し、紛争地帯へ向かう。

「先生、この分校って教育実習生とかは来ないんですか?」
朝のホームルームで圭一は知恵に質問する。
「圭ちゃん、教育実習生って何?」
「ああ、先生を目指している学生に、先生の替わりとして授業をさせて適正があるか見極める期間のことだよ。」
魅音の質問に圭一は答える。
「前原君はよく知っていますね。ですが、残念なことにここは分校だから教育実習生は来ないの。」
「そうなんですか…」
知恵の答えに圭一はがっかりする。
「ねぇねぇ、圭一君。どうしてそんなことを聞いたのかな?かな?」
レナは目を輝かせながら圭一に質問する。
「なんか、夢の中で俺達部活動メンバーと仲良くなってくれる教育実習生が来る夢を見てね。」
「圭一さん、寝言は寝てからお言いになられては?」
レナの質問に圭一が答えると、沙都子は圭一をからかうように言う。

「………変な夢…」
かなみは不思議な夢見た。
「誰だろう、あの人。でも、カズ君と劉鳳さんが仲良く出来ていたからよかったかな。」
かなみは一人、普段と変わらない日常を過ごし始める。


「……雅!?」
仮面ライダーディロードの世界でフェイトは目を覚ます。
「そうだ、早くチームディロードに伝えないと!」
フェイトは着替えてチームディロードを集める。
「…というわけで、リンディ長官は今回の雅のことで何か知っていることがあるみたい。」
「そうだな。みんなで警察庁へ向かおう!」
「そうですわね。」
「みんな、そこに羽入も居るわ。」
チームディロードは警察庁へ向かう。

「やはり、皆さんは来ましたね。チームディロード。」
警察庁の特別会議室には、リンディと羽入の他に、藤兵衛、烏丸、デンライナーのオーナー、大牙、ラプラスの魔がいた。
「リンディ長官達は知っているって雅は言っていたけど、どういうことですか!?」
「…ここまでに18日、当初より時間がかかりました。」
「どういうことですか?」
フェイトの言葉にリンディが答えると、圭一は質問する。
「雅君は本当に頑張った。融合した全ての世界の隔離と、それらを元の世界に転送する作業。それを一人で成し遂げたのだから。」
「何を言っているんですか…」
烏丸の言葉に圭一は困惑する。
「雅さんは言ったはずです。世界は、他の世界を引き受ける質量を持っていないと。それに対して、この世界は35の世界を背負っていました。当然、この世界は維持が困難になります。そして、雅さんはそれと同時にあるものを観てしまいました。」
「あるもの?」
「このモニターを観て下さい。」
リンディがモニターを展開すると、様々な世界がコマごとに映されているが、その一部が黒い半円状の何かで覆われていた。
「リンディ長官、これは?」
「これはこの世界と融合した地域です。雅さんが調べたところ、この黒い物体は虚数空間のようなものとのことです。」
「それって!?」
「はい。雅さんはこの虚数空間を埋める方法を独自に調べて、ある結論にたどり着きました。」
「…私達を、元の世界に戻す?」
「そう。融合した世界をライダーカードが持つ次元干渉エネルギーを介して元の世界に転送する方法よ。」
「それなら、どうして私達に言わなかったの!?」
「フェイトさん、一つ勘違いをしているみたいなので訂正させていただきますが、私達だけ納得しても、国民は納得しますか?」
「それは…」
「何も知らない民間人がいきなり元の世界に戻すからと言われれば確実に暴動が起きることは目に見えていました。そこで雅さんは自分が悪人になることで、国民に暴動を起こさせる前に悪を作って私達と戦い、国民に安心感を与えようと考えました。」
「そんな…何で雅を利用したの!?」
「ではフェイトさん、あなたは何か策を思いつきますか?この世界を含めた36の世界の消滅に、タイムリミットがある中で、誰も傷つかない。そんな方法を。」
「それは、みんなでどうにかして!」
「そんな具体性のないことでは今回の事件はどうにもできません。これ以外、他に手段はありませんでした。」
「ところで、羽入はなんでそっちにいるの?」
梨花は羽入に質問する。
「梨花、ごめんなさい。私が、雅に協力を持ちかけました。」
「どうしてそんな回りくどいことをしたのよ。」
「私が残っていれば、雅さんが私と戦う時に、私は確実に雅さんからロードスラスターを奪取します。そうなれば雅さんの行動に影響を及ぼします。ですから、私が先に捕まることで、行動の意図が読まれないようにしました。」
「まさか、羽入までそっち側だったなんて…」
「…話が逸れましたが、雅さんの安否が不安なので、現在捜索隊を送りましたが、フェイトさんはそちらに合流していただけませんか?」
「…解りました。」
フェイトは動こうとする。すると、巨大な地響きがなり、外を見ると一同は驚く。
「あれは、ディロードドラゴン!?」
かつて倒したはずのディロードドラゴンがそこにはいた。
「フェイトさん、早く雅さんのところへ!ディロードドラゴンは我々で倒します!」
リンディはフェイトを雅のところへ向かわせる。
「リンディ長官、俺達も戦います!」
圭一達はディショットシステムを使って圭一はオーズ タジャドルコンボに、梨花はドレイクに、沙都子はサソードに変身し、羽入もダークカオスに変身してディロードドラゴンと交戦する。
「こいつ、前より強くなっている!」
圭一達が手こずっていると、
「お前ら、どいてろ!テートリヒシュラーク!」
更に増援が現れ、ディロードドラゴンを攻撃する。
「こいつ、硬くなっていやがる!」
「こんな時、ディロードがいてくれたら。」
ゼロノスがそう言うと、
『我は、ディロード。全てを無に帰する装填の龍。』
ディロードドラゴンは喋る。
「そんな、いつの間に喋ることが!」
『元から出来た。』
「それよりも、ディロードは雅だ!お前はただの大きな怪物だ!」
ダブルがそう言うと、
『雅?あの偽りのディロードか。仮面ライダーなどと名乗っていたあれなら、我が葬った。』
ディロードドラゴンは答える。
「雅を葬った?何馬鹿なことを言っているんだ!」
[wild]
ワイルドカリスは必殺技を発動しながら言うが、ワイルドサイクロンは有効打とならず、
『真実を否定するとは、所詮は我が再装填すべき作品群か…』
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードドラゴンは呆れるように言い、ブラストの力を引き出してディメンションテールからエネルギー弾を放つ。
「リンディ長官、雅の捜索隊って誰ですか!」
「シャマルさんに南さん、津上さん、天道さんです。」
圭一の質問にリンディは答える。
「それなら、私がシャマルに聞くよ!」
ヴィータはシャマルに念話で連絡をとる。

「どうしたの、ヴィータちゃん?」
ヴィータからの念話を受けてシャマルは応答する。
『シャマル、雅は見つかったか!?』
「それが…見つかったことはは見つかったんだけど…」
ヴィータの質問に、シャマルは涙声で話す。
『どうしたんだよ、シャマル!雅がボロボロなら、得意の回復魔法で治せよ!』
「それが…もう手遅れなの…」
『なんで手遅れなんだよ!シャマルは回復魔法のプロだろ!』
「出来ないわ…だって雅君…死んでいるんだもの!」
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「このまま、悪人のままで終わらせない!」
「無駄だ!我が唯一のディロードだ!」
「決して何があっても諦めない。それが仮面ライダーだ!」
「集え、世界の願い!」
「今度こそ、決着をつける!」
次回『装填の守護者』希望を紡いで、全てを救え! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧