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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百二十一話

夏休み初日の事だった。

家に火燐さんが来た。

「一夏君、協力してほしい事があるんだ」

テーブルを挟んで向かい側の火燐さんがきりだす。

「なんですか?」

「『おまじない』の噂知ってるか?」

ふむ。おまじないと来たか。

ああ、そうか。そうだよな。

7月末だもんな。かれんビーがもうすぐか。

貝木に仕事持って行けば出ていくかな…。

でも原作崩したくないし…。

うーん……。

「なぁ、一夏君。兄ちゃんが吸血鬼って事は、この世には『そういうもの』が実在してるって事でいいのか?」

「ああ、勿論。でも、素人の呪いが効果を発揮する事はまず無い。
それこそ特別な状況でもない限り」

ドン、と火燐さんがテーブルを叩いた。

「アタシが言ってんのはそういう事じゃぁねぇんだよ!
どっかの誰かが意図的におまじないをひろめてるんだ!」

「わかってるわかってる。呪いによる人間関係の悪化と解呪に必要な金でしょ?」

「ああ。それでカツアゲやら何やらで捕まった奴だって居る!」

「OKOK。協力しましょう」

「助かる」

火燐さんは捜査ついでに家に寄っただけのようで、直ぐに出ていこうとしていた。

「あ、火燐さん」

「どうした?」

「おまじないが流行ったから人間関係が悪くなったのかな? それとも人間関係が悪かったからおまじないが流行ったのかな?
火燐さんはどっちだと思う?」

「さぁな。例え後者でも。外野が勝手に口出ししてんのは気にくわねぇ。
だから見つけたらぶっ飛ばすだけだぜ」

火燐さんが帰った後、俺は街に行くことにした。

が、その前にジオフロントで遊んでいるロリsを呼ぶ。

「今からミスド行くんだけど一緒来るか?」

元気のいい返事をして、三人が上がってくる。

束さんと箒が今日は神社にいるので四人で街へ向かう。

繁華街に出て、スマホを取り出す。

「もしもし貝木?」

『…………誰だお前は』

「はぁ? 携帯に名前出てるだろ」

『それで、何の用だ織斑』

「ああ、うん。街の自警団やってる友達がお前の事を血眼になって捜してるんだけどさ、袋叩きにされる前に逃げた方がいいとおもうけど?
ちなみに内一人は攻撃力だけなら影縫さん並だよ」

『それは貴重な情報だな。気を付けよう』

「まぁ、いいや。それはそれとして。情報代としてなんか奢れや」

『奢ろうにもお前が今どこに居るか知らん』

お、居た居た。

「大丈夫大丈夫。だってさ」


貝木の後ろに立ち、遮音フィールドを解除。

「もしもし私メリーさん。今貴方の後ろに居るの」

振り返ろうとした貝木の頬の辺りに自撮り棒を押し付ける。

「やーい引っ掛かった引っ掛かった」

貝木の頬にぐりぐりと押し付ける。

「…………………」

「おら、何か奢れよ。あくしろよ」

「…………………」

何故か貝木がフリーズしている。

「お前が、織斑一夏か?」

「そうだよ。直接会うのは初めてだな詐欺師さんよ」

「…………………」

「おいどうした貝木? クライアント様だぞ。お得意様だぞ。なんか無いのかよ」

「お前………女だったのか」

「生物学上は男だぞ。心もちゃんと男だ」

「ふむ……成長不良か? 織斑、何枚か写真を撮らせて貰えないか? 俺ならお前の写真で十万単位で稼いでみせるぞ」

「俺がOKすると思ってるのかお前」

「ならお前の後ろの子供達でもいいが」

「お巡りさん呼ぶぞテメェ。叫びながら防犯ブザー鳴らすぞ」

「お前のプライドが許すなら好きにするといい」

「殴りたいその真顔」



ムカついたので貝木にミスドで四人分奢らせた。

しかも内三人、ロリsがかなり食べた。

いやまさかドーナツポップの24個入りをペロリと平らげるとは。

それで奴の財布が薄くなるとは思ってないが、悔しそうな顔をしていたので満足だ。

詐欺師ザマァ。
 
 

 
後書き
ドーナツポップ24個、三人で分けたとは言ってない。 
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