幼馴染が寝取られた?よろしい、ならば報復だ。
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幼馴染が寝取られたので報復しました。
アルファは、1人の女性に想いを寄せていた。その女性の名前はサテラ。2人は同い年でとても仲がよかった。サテラは燃えるような赤毛で赤い眼の美少女、アルファは漆黒のような黒髪に黒い眼の美少年だ。
アルファとサテラが18歳になった時、成人の儀式を行うことになった。
成人の儀式では、適正職を知ることが出来る。
平凡なものでいえば村人・漁師・木こりなどであり、よければ戦士・魔法使い・僧侶と言った戦闘系のものになる。場合によってその者の人生が大きく左右されるので、多くの者がこの儀に期待していた。アルファは別にこの村で平和に過ごすことができればよかったので、一番はずれの村人でも何の問題もなかった。
儀式は村の広場で行われる。魔法使いの人が職業をみることができるらしく、広場の中央には王都から派遣されたのだろうか、この村では見ないような衣装の女性がいた。
「では、アルファ・リーデルシュタイン、前へ」
アルファが最初だった。見れば、サテラが手をふってくれている。アルファも少しだけ手をふり、中央にむかった。
前に来たアルファを見て魔法使いの女性が呪文を唱えた。
すると、アルファの目の前に文字が現れた。
(Schiedsrichter)―――これがアルファの職業なのだが誰も見たことがないという。
まあ、どうでも良いことであるがな。
そういう風に考えている間にも儀式は進んでいった。中には戦士や魔法使いもいたが、大抵の人が村人や木こりだった。こんな田舎なんだから当然といえば当然。むしろ、戦闘系の職業がいたことへの驚きが大きい。
「最後に、サテラ・ヴァーミリオン。前へ」
サテラが最後だ。サテラはどんな職……
「これは……剣姫!?剣姫が。」
これには村中が驚いた。無論アルファも驚いている。剣姫は、何百万人に一人といわれる最高峰の職業だ。それが……見ると、サテラも驚きを隠せていないようだ。
こうして、成人の儀を終えた後……村はお祭り騒ぎになった。
剣姫は、勇者とともに魔王と倒す義務があるーーーーそう、魔法使いの女性は言った。明日にはサテラは、この村を出て王都にいる勇者パーティーに合流するらしい。はっきり言ってアルファはショックを受けていた。この村でずっとサテラと一緒に過ごせると思ったのに。魔王を倒すには結構な時間がかかるのだろう。村のみんなは、英雄がこの村から出ると喜んでいるが、アルファは祭りの最中も暗い気もちでいっぱいだった。
大人たちが酔い始めた頃、アルファはサテラに呼ばれ、人目の少ないところに連れてこられた。
「私……剣姫なんだって……」
そうサテラは切り出した。
「剣姫なんてすごいじゃないか。たくさんの人がのどから手が出るほどほしがる最高峰の職業を手にするなんて、きっとサテラの日ごろの行いがよかったんだよ。」
「私は……剣姫なんかなりたくなかった。」
サテラはーーーーーー泣いていた。
「私はアルファと一緒にこの村でずっと過ごしたかった!!魔王って何!?私はそんなものに興味ない!!なんで私がやらないといけないのよ……」
そう、サテラも同じ思いだったのだ。剣姫という本来喜ばれるべき職業がここまで2人を苦しめるなんて。2人から平穏な日常を奪うなんて。明日には、サテラはこの村を出る。そこで、アルファは自分の想いを打ち明けることにした。
「サテラ、君のことが好きだ。」
「えっ……」
「魔王を倒したら……俺と家族になってくれないか?」
辺りには夜風が吹いている。数秒の静寂のあと、彼女は満面の笑顔で
「私も……アルファのことが好きだった。小さい頃からずっと好きだった。夢じゃないよね……すごく、すごく嬉しい。」
「じゃあ……」
「私が魔王を倒した後、私をアルファのお嫁さんにしてください。それまで待っててくれる?」
「もちろん、ずっと待ってる。だけど、できるだけ急いできてね。サテラなしの生活はとても寂しいから。」
「私も、はやくアルファと結婚するためにすぐ魔王を倒すわ。アルファなしの生活に耐えられそうにないもの。」
そして、アルファはサテラに2つの装身具を渡した。1つは指輪型これはサテラが右手の中指につけ、腕輪は右腕につけた。そして、サテラはアルファよりも勇者を好きになってしまったら外して捨てると言った。
そして次の朝、サテラは王都へと旅立った。アルファは、馬車が見えなくなるまで手を振り続けた。
サテラが旅立ってから3年がたとうとしている。サテラは元気にやっているのだろうか。アルファはサテラに会えない悲しみを抱えながらも、比較的穏やかな日々をすごしていた。3年がたとうとしている今になってもアルファの職業の詳細は分からないままで、村人みたいなもんだろうと思っている。今日は珍しく村に商人が来ている。王都で有名な衣服や化粧品を売りに来たらしい。この人なら勇者パーティのことを知っているのでは……と思ったアルファは、商人の人に聞いてみることにした。
「すみません、勇者パーティーについて何か知っていることはありませんか?」
「おっ、兄ちゃんは勇者の活躍に興味があるのか!!分かるぜーーーその気持ち!!俺もよく勇者みたいに活躍したいって思ったころもあったよ。実際、勇者パーティはもう魔王を倒して王都に帰還しているぞ。なんでも、パーティ全員と結婚するらしいな。かぁーーっうらやましい!!まぁ、勇者だからできることなんだろうな!」
えっ……結婚……勇者と結婚だって??そんなはずがない。きっと何かの間違いに違いない。確かめる方法はないのか……
「勇者パーティーを見てみたいんですが、どうすればいいんですか?」
「今日から2週間後に王都で勇者パーティーによるパレードがあるらしい。見たいなら王都にいくんだね。ま、俺もパレード見にいくがな!!」
今日から2週間後……明日村をでても十分間に合う。そう思ったアルファは、家に帰った後準備をし、翌日村をでて、王都に向かった。
王都にはパレードの2日前に着いた。腹が減っていたアルファは、適当な店に入り腹を満たすことにした。
料理は村とは違って濃い味付けで最初はとまどった。やっぱり村のほうがおいしいな。食材本来の味が生かされている。そういう風に思っていると周りの客の話が耳にはいってきた。
「そろそろパレードかぁ。勇者をまじかで見れるなんて最高だな!!」
「まったくよ。だが、勇者だけでなく剣姫、賢者、僧侶も見れるってよ。なんでも、3人とも絶世の美女だとか。一度でも見てみたかったんだよ俺」
「その絶世の美女3人と勇者は結婚するんだろ?かぁーっすごいねえ。勇者はハーレムってか!!俺らじゃ到底真似できんわw」
「おまえと勇者を一緒にするなってよ。勇者だからできるんだろ。とりあえず酒でも飲もうぜ。」
ぎゃはははは……そういって彼らは別の話題に入っていったが、勇者がハーレム?しかも剣姫も?信じたくなかったがこれは……どう言うことだ。
アルファは店を出た後宿に入った。正直言って気分は最悪だった。吐きそうだった。サテラについては弱みを握られているとしか考えることができなかった。そうでもしないとアルファの心は壊れても仕方ない状態だったのだ。
パレードの日になった。パレードはまだだというのに、通りにはそれはもうたくさんの人がいた。今から確かめてやる……サテラのことを。
ついにパレードが始まったようだ。かなり離れた場所からでも歓声が聞こえる。しばらく待っていると、辺りが歓声を上げ始めた。とてつもなく多い人ごみのなか、アルファは見てしまった。
勇者と笑顔で腕を組んでいるサテラの姿を。
あぁ……何かがアルファのなかで壊れたような気がした。気を失いそうになったが、なんとかもちこたえると、次の瞬間アルファは声を出していた。
「サテラ!!」
「えっ、アルファ!?どうしてここにいるの!?」
「そんなことはどうでもいいんだよ!!それよりなぜ勇者と腕を組んでいる!!結婚する約束はどうしたんだ!!」
「こいつ誰ーーー気持ち悪いんだけど」
「もしかして、サテラのストーカー?犯罪じゃん。きしょくわる。」
「ほう、君が噂に聞いていたサテラの元婚約相手か。残念ながら彼女はもう僕のものだよ。昔の約束なんてないのも同然。そんなものに縛られているなんて君はまだまだ子供だねえ。」
「サテラ、嘘だろ!??なにか弱みでも握られているんじゃないのか!?」
「アルファごめんね。今の私は剣姫。あなたみたいな凡人とは違うのよ。それに勇者様はとてもかっこいいし。昔の約束はなかったことにして。今ここから逃げるなら、情けをかけてあげてもいいわ。」
しかし、アルファは気づかなかったが、サテラの目は半分死んでいた。
「そんなのいらねえよ!!」
アルファは思うがままに勇者におそいかかった。だが、勇者はいともたやすくよけ、アルファは吹き飛ばされた。
「あーあ。やっちゃったよ。馬鹿だなあ君は。衛兵!!こいつを捕らえよ!!」
アルファは飛んで来た衛兵に捕まった。そんなアルファに勇者は近づき
「君はサテラの夜の営みを知っているかい?彼女は恥じらいながらも情熱的に求めるんだよ。あぁ!君みたいな凡人にはわからないか!!ま、せいぜい牢で過ごすんだな。ははははっ!!」
そうして牢屋に放り込まれたアルファは絶望していた。
「サテラ……どうして……」
アルファは悔し涙を零した。
そして、さっきの騒動について思い出していた。
そこであらゆる疑問が出てきた。
「待てよ?俺を見限った?それなら何故、サテラはあの腕輪と指輪をつけたままなんだ?」
というのが一番の疑問だった。
そしてある一つの答えにたどり着いた。
「そォーか……そういうことなンだな?それなら……《魔門解錠》」
そう唱えると、目の前に死神の鎌が現れた。そして、そこに居たのは、牛のような大男だった。
「余を呼んだか?人間よ。」
「あなたは……地獄の裁定者ミノス王ですね?」
「よくぞ分かったな。その通りだ。余は地獄の裁定者の一人ミノスである。我が同胞よ。困っておるようだな。」
「同胞?という事はあれは裁定者……地獄の沙汰を司るものか。」
「その通りだ。して、其方の名はなんと言う。」
「アルファ。アルファ・リーデルシュタイン」
「アルファよ。其方がする事は決定してるようだな。余も手伝うとしよう。」
「分かった。じゃあさ、まずはこれをぶち破るかな。」
そう言うと、ミノス王に渡された死神の鎌――不倶戴天を振り牢屋を破壊した。
その頃、サテラは、
「あの男の顔は滑稽だったなぁ!サテラよ。」
そう言う勇者に対してサテラは
「もういいでしょ!もうこれ以上アルファを巻き込まないで!」
サテラは未だにアルファの事が好きなのだ。
「いいじゃないのさ。もうあの男は来ないんだし。あの男、勇者様と違って根性無さそうだしさ。」
と、仲間の一人が言うと、サテラの声が氷点下まで下がり、
「取り消しなさい。さもないとここで切り刻む。」
「おぉ!怖っ。」
サテラは最大限の殺気を振りまくが、当の仲間たちは全くひるまない。そうして、勇者パーティーはご飯を食べて寝た。
そして数分後、宿の扉が開いた。
アルファは牢屋を破ったあと、空を飛んで宿がある村まで来た。
「どこにいるのかな?勇者クンは?」
そう言いながら飛んでいると、宿を見つけた。
そして、そこにいるというのはわかっているので、宿のその勇者パーティーが寝ている部屋を蹴り破った。
すると、驚いた様子の勇者パーティー。
「よォ!勇者クン。」
因みに、サテラは嬉しさ半分悲しさ半分の顔だった。
「どうして……アルファ来たの?」
と問うので、アルファはそちらに顔を向けて、
「サテラ、お前言ったよな?俺より、勇者が好きになったら、その指輪と腕輪外して捨てるって……勇者の方が俺より好きならどうして今もまだ持っているのかな?」
「それは……」
「それが1つ、もう1つはお前がここに来る前に相談しに行ったというかお前の相談相手に聞いてきた。お前、俺の為にそんな事やってたのな。俺について弱みを握られてたから仕方なくした。違うか?」
「どうして……それを……」
サテラは明らかに動揺していた。
「さてと、とりあえず尋問終了な。サテラ、後でしっかり話を聞かせてもらうからな?」
「はい……」
そして、勇者を見据えると、
「勇者……お前に決闘を申し込む。」
と言った。
「なに!?」
無論、勇者は驚いている。
「俺とお前の真剣勝負だ。」
「そんなの俺が受けるわけ……」
「分からねえか?今俺は生まれてから今までのうちで一番怒ってるんだよ。」
アルファの声は怒気をはらんでいた。
「いいだろう。その代わり、俺が勝ったら……」
「何言ってんだ?どちらかが死ぬまでだろ?」
「そうか……クハハ、いいだろう。お前を殺してやる!」
そう言うと、聖剣を取り出した。
「お前も武器を取れ!」
「生憎貴様ごときに持ち合わせる武器なんざ持ってないんでね。」
「そうか、ならば死ね!」
そう言うと、聖剣を振りかざしてきた。
それをアルファは避けて避けて避けまくる。
しかし、剣技が凄いのかどんどん当たってしまう。
「ほら見て!どんどん押されてるじゃない!勇者様に逆らうのが悪いのよ!」
外野がうるさい。そんな事を考えていた時、
「大口叩いてその程度か?」
「本気を出してない俺を圧倒したぐらいで調子に乗られても……」
「まあいいか、死ね。」
そう言うと、アルファの胸を聖剣が貫いた。
すると、サテラは絶望の顔になった。
「サテラ、俺は勝ったぞ?これでお前は心も体も俺のものだ!」
そう言って喜ぶ勇者。だが、ほかの勇者パーティーメンバーは青くなっている。
そして、サテラが
「嘘……」
と呟いた。
そして、
「何を馬鹿みたいに喜んでるんだよ。」
と言うアルファは、さっき倒されたはずのアルファは、勇者の背後に立っていた。
「え?……お…お前なんで……今殺したはずだ!」
勇者はわかりやすく狼狽える。
「錯覚だ。」
「はぁ!?そんな訳ない!俺は確かにお前を殺したはず……」
「なんでもいいけどそろそろ準備運動を始めてもいいか?……この後、サテラと美味しいお酒を飲むためにてめぇをぶち殺すっていう準備運動を。」
サテラはアルファについてのことを思い出した。
「確かに普段のアルファは素敵な男の子よ。だけど本気で怒ったアルファはこの上なく嫌な性格をしてるわ。」
と言う先程相談していた女友達の言葉を、
そして、勇者が
「ふ…ふざけるな!」
と言い、聖剣を突き出してくる。
「アルファ!!!!」
サテラが叫ぶが、アルファは指一本で受け止めた。
「嘘だ……俺の攻撃を指一本で……」
するとアルファは、
「お前の力なんて所詮こんなもんだ。」
と言うと、アルファの顔が嘲笑顔になって、
「実に滑稽で面白かったよ。この程度の力で俺を殺したつもりでいたお前を眺めるのは……」
「何が素敵な性格だよ……性格悪すぎるぞお前……こんなの……俺の勇者としてのプライドが許さない!」
勇者はサテラからアルファはとっても素敵な性格だと言われていたのである。
「何?プライドが傷つけられたのがそんなに許せない?だがな……あいつが……サテラがつけられた傷は……こんなもんじゃなかったんだぞ!」
と言うと、勇者の足元にゲートが開いた。
「え!?」
「ここから先は、地獄への片道切符だ。無間地獄か、阿修羅地獄で永遠に苦しめ。安心しろ、お前が心から反省したのなら天国に行けるだろうが、俺を恨んだままだったら未来永劫そのままだ。悪魔にでもなって神に粉砕されるといいよ。」
「おのれ!貴様ァ!」
「じゃあな……【ゲート・オブ・ヘル】」
そうして、勇者は地獄に堕ちて行った。
「さてと、あとはお前らだな。どうするか?このまま勇者に付き従うならどうぞ、言ってください。地獄への片道切符を上げますので。それとも、どことなりに行って、平穏な暮らしをするか、俺と一緒に来るか。」
「選ばせてくれるんですか?」
と勇者パーティーの女Aカレンが言った。
「ああ、俺が許せなかったのはあいつだけだ。」
「アルファさんに付き従います。今までの非礼を心からお詫び致します。」
と勇者パーティーの女Bリッカは謝罪した。
因みに、カレンは賢者でリッカは僧侶である。
「うん、いいよ……さてと…サテラ、話がある」
「はい……」
そうして、人気のない路地に着くと、サテラが泣き出した。
「ひどい事言ってごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
とごめんなさいを繰り返しているので、アルファはチョップを頭に放った。
「ごめんなさい……ごめんな……痛っ!」
「ったく……そういう事なら言ってくれれば良かったのに。」
と言い、サテラを抱き締めた。
「怒って……ないの?」
と怯えるような顔で聞いてきたので、
「そんなことは無い。ただ、そんな事だったら俺は絶対にお前を助けてやったのに……」
「…………ッ!!……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい」
と再び謝り始めると、アルファはサテラの頭に手を置き、
「サテラ、俺はごめんなさいを聞きたいわけじゃないんだ。なんて言うんだ?」
と言うと、サテラは涙を目に溜めたまま笑顔になり、
「アルファ……ありがとう……」
と言った。そして、アルファは、
「うん、よく出来ました。」
そう言うと、サテラにキスを落とした。
そして、
「サテラ、改めて言いたいことがある。」
「何?」
「サテラ、俺と結婚して俺のお嫁さんになってくれ。」
と言うと、目を瞬かせて、
「いいの?アルファ……私、使用済みだよ?」
「俺はサテラの初めてじゃなくて永遠の人になりたいんだ。それで……なってくれますか?」
そう言うと、アルファは微笑んだ。
「……はい。私をアルファのお嫁さんにしてください!」
そうして、サテラはアルファにキスをした。
「どうして泣いてるんだ?」
サテラは泣いていた。
「だって……嬉しかったの……私がアルファのお嫁さんになれるのがとっても嬉しかったの!」
「そうか……安心しろ、世界一幸せにしてやる。」
そう言うと、アルファは再びキスをしてサテラを抱き締めた。
そして、アルファはその村を起点に国を起こした。
サテラとカレン、リッカは、みんなアルファのお嫁さんになった。
そして、アルファはサテラとの第一子を授かり、カレン、リッカとも子供を授かった。後にサテラとの第二、三、四子を授かり、サテラは幸せそうだった。
アルファは後に神帝と呼ばれる皇帝となり、素晴らしい政治手腕を見せて、国民に愛された。
そして、サテラ達との子供は後に交代で皇帝になった。そして、建国から千年後、とうとう血が途絶え、帝国は滅亡した。因みに、アルファ達は、子供に帝位継承をしたあと、次元の裂け目に飲み込まれ、異世界へ行った。そこで、色々な伝説を作り、英雄となり、全ての始まりと終わりを剣に具現化して残し、平和な世界に転生した。そこで、ビル火災に巻き込まれ、再びアルファとしてその世界に転生した。サテラは、セレナという名を持って聖女に転生したが剣姫としての力も兼ねているようだ。カレン、リッカのうち、リッカはアルファの妹として賢者に、カレンは後にアルファが任務中に出会う王女として僧侶になった。
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