読者に見放され
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第三章
「それを賛美するか?」
「その手があったか、とかな」
「最近どんどんおかしくなってるな」
「テンション高いから余計に極端だな」
「大丈夫か?」
「本当にどうにかなっていないか?」
嫌割への疑問が表面化している者達もいた。
だが嫌割は止まらない、まだ言うのだった。
「格差社会は駄目だ!」
「ではどういった社会がいいんですか?」
「貧富の差がない社会だ」
これが返事だった。
「そうした社会であるべきだ」
「共産主義社会ですか?」
「共産党の主張はかなりいい」
実際にそうだと言うのだった。
「あれで歴史館が正しいならな」
「言うことはないですか」
「アメリカ主導の世界経済は駄目だ」
「それこそが格差社会の元凶ですか」
「その通りだ!」
まさにと言い切った。
「だから共産主義にだ」
「なるべきですか」
「何がグローバル化だ」
こうも言う嫌割だった。
「格差社会の元凶だ、ワーキングプアや派遣もだ」
「社会問題になっていますね」
「資本主義の歪だ」
それに他ならないというのだ。
「若者を救う為に共産主義だ!」
「何言ってるんだ」
思わずだ、多くのファンが言った。
「前までどれだけ共産主義批判してたんだ」
「資本主義だから自分は成功出来るみたいなこと言ってただろ」
「それで何で共産主義がいいって言えるんだ?」
「反米から突き進み過ぎだろ」
「大体格差社会とかそんなの言ってる連中の名前と顔見ろ」
そこからだと言うのだった。
「全部自分がこれまで散々批判してきた連中だぞ」
「サヨクとか言ってな」
「そうした連中の言うこと信じるか?」
「転向したのか?」
「この前半島統一したらその費用は日本が出せとか言ってたな」
「何で日本が出すんだよ」
「自分達のことは自分達で、だろ」
このことも言うのだった。
「どうせ日本が昔統治していたからとか言うだろうけれどな」
「それはそれだろ」
「自分達のことを自分達でしなくてどうするんだ」
「そもそもファミレスとかまんが喫茶で寝泊まりしてる奴って確かにいるけれどな」
「そんな奴そんなに多いか?」
「実際に多くないだろ」
「それを全部とか言うなよ」
「派遣の社会問題はわかるにしてもな」
その経済への見方も言われた。
「どんどんおかしくなるな」
「全くだな」
「極右から極左になってる感じだな」
「そんな風になってきてるな」
このことが懸念されだした、そしてその懸念は的中した。
一時期ネットで保守的なことを言う面々との共闘を考えるふしがあったが急にだった、彼はあるテレビ局の前でそのネットで保守的なことを言う面々がある件について抗議を行ったのを見て豹変した。
「御前等は只の差別主義者だ!」
「ハァ!?」
これには多くの面々が呆れた。
「ついさっきまで共闘言ってたよな」
「それが何だ?」
「急に罵りだしたぞ」
「あのテレビ局への抗議からな」
「そういえばあのテレビ局前あいつの作品アニメにしてたな」
「ああ、そうだったな」
このことがすぐに思い出された。
「それでか」
「あのテレビ局への抗議に反応したんだな」
「それであっちについては」
「抗議している連中叩きだしたか」
「けれどあのテレビ局おかしいだろ」
「最近偏り過ぎだぞ」
報道なり番組変性があまりにも偏向しているというのだ、それが表面化して抗議活動が行わたのである。
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