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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百四話

四月三十日明朝。

「どおぅぅわりゃあぁぁぁぁぁっっっ!!!」

「げっはぁ!?」

暦さんを蹴っ飛ばして気絶させる。

「よう。羽川翼」

「ユートピア……」

俺は暦さんをつけていた。

「アンタの親と暦さんはこっちで引き取る。だから去れ」

「……………」

「俺はアンタを暴く気はない。アンタがすでに正気だと、言いふらす気はない」

「なんだ。わかってるんだね、君は」

「ああ」

ブラック羽川に背を向け、暦さんの腕を手に取る。

それを気絶させた暦さんにくっ付け、噛みきった舌の血で繋げる。

119にかけ、この場に救急車を呼ぶ。

「どうした? 早く行かないと救急隊員に下着姿を見られちまうぜ」

「そうだね、恋人以外にみられるのは嫌だもの」

そう言うと、ブラック羽川は俺に殴りかかってきた。

「ま、今のアンタなら死ぬことはないだろ」

ベクトル反転。

加速術式オクテッド。

殴りかかってきたブラック羽川を吹き飛ばす。

「さーてと、暦さんは……学習塾跡でいっか」



学習塾跡では忍野が待っていた。

「何があったんだユートピア」

「暦さんが羽川翼に襲われてたから、気絶させて運んできた」

「委員長ちゃんはどうした」

「魔法でぶっとばしたよ。怪異化してたし、死にはしないだろうさ」

「そうかい…」

「ああ、あと暦さん、腕引きちぎられてたから俺の血で繋げたよ」

「っ…そうか。ナイスな判断だ」

忍野が暦さんを受け取り、机と段ボールのベッドに寝かせた。

そして忍……いや、まだその名前じゃないか。

忍野が旧キスショットを手招きした。

「忍野、暦さんが目覚めたら、なるべくすぐ家に帰るよういってくれ」

「言われるまでもないさ。でも、気になるな」

なにがだ。

「君はどうして、そんなに彼に尽くすんだい?」

「俺が尽くしてるのは、暦さんにじゃないよ」

俺が、暦さんを救うのは、育さんのためだ。

火燐さんのためだ。

月日のためだ。

「それに、俺は見ていたいのさ」

俺のような紛い物じゃない、本物の主人公の勇姿を。

だからお膳立てはする。

少しくらい、彼が有利になるように。











学習塾跡からの帰りだった。

「もしもし」

『一夏くん。暦はどこ?』

三期の抜刀妻かよアンタ。

「ああ。場所は知ってるけど教えられない。取り敢えず無事だから心配しないで」

『また妖怪?』

「うん。そんな所。明日には帰ってくると思うから、優しくしてあげてね。
ぜったい怒っちゃダメだよ。たぶん暦さん精神的にまいってるから」

『また、私達は除け者なんだね』

「確かに除け者だ。でも暦さんの、貴女達を守りたいという気持ちも汲んであげて欲しい」

『そんなの、男の勝手だよ』

男の勝手! 言得て妙だ!

「あっはっはっはっはっはっはっは! 男の勝手ときたか! なら同じ男として、暦さんを弁護するためこう言っとこうかな。
それこそ女の勝手だ、ってね」

『……』

「じゃぁ、お休み、育さん。ちゃんと暦さんを待っていてあげて」



通話、終了。
 
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