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実はリア充

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第七章

「非常にな」
「あれっ、そうかな」
「高校生と中学生ならセーフかも知れないが」
「一年の娘はなんだ」
「この前まで小学生だった娘だな」
「そうだよ」
 柳川も否定しなかった。
「可愛いよ」
「世間はロリコンに厳しい」 
 横河はこの現実を指摘した。
「だからだ」
「それでなんだ」
「法の番人に目をつけられる様なことはするな」
 このことを忠告するのだった。
「いいな」
「変なことはしてないから」
「ならいいがな、とにかくだ」
「普通が揃ってるとか」
「揃えば揃う程だ」
 横河はまた晋太郎に話した。
「幸せだ」
「幸せ、リア充ってそんなものか」
「彼女がいるだけでもそうかも知れない」
「そう言われるとそうか」
「そんなものだ、リア充爆発しろというが」
 よく言われる言葉の一つだ、やっかみとして。
「案外な」
「リア充は多いんだな」
「そもそも大金持ちでハーレムを持っていて宮殿に住んでいる」
「それは夢だろ」
「文字通りにな」
「だからそういうのはか」
「夢でリア充ではない」
「リア充はもっとか」
「普通だ、普通の幸せが多いとだ」
「そうなるんだな」
「それがわかったな」
「ああ、俺は幸せでな」
 そしてとだ、晋太郎は微笑んで横河に話した。
「リア充だな」
「普通のうえでな」
「そのことがわかったよ、じゃあな」
「これからか」
「普通に暮らしていくな」
「そうしろ、それで今日の昼飯だが」
 横河は晋太郎に微笑んで言った。
「食堂のラーメンが半額らしいぞ」
「えっ、マジか」
「それはいいな」
「食堂もサービスしてくれるね」
 雑賀と柳川もそのことには表情を明るくさせた。
「それじゃあ今日はね」
「ラーメン食いに行くか」
「そうするか、皆でな」
「俺達は幸せだ」
 横河も楽し気に笑って言った。
「うちの食堂のラーメンは美味いがな」
「それが半額だからな」
「そうだよな、じゃあな」
「今日の昼はラーメンだ」
「皆で食おうな」
 晋太郎は横河に笑顔で応えた、そうして
 昼食にそのラーメンを食べて帰りは亜理紗と駅前でカラオケを楽しみ家では妹の話を聞いた。彼はその一日に充実感を感じて過ごした。


実はリア充   完


                 2018・12・15 
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