ポケットモンスター”ジェネシス”
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第14話
翌日
「いやー清々しい朝だな!!」
『えぇ、オニドリル狩りにはもってこいな天気ですね』
「昨日も思ったけど結構毒舌だな・・・・・・」
ハルキとナカジは1番道路にやってきていた。
『確かここらへんだと聞いているんですが・・・・・』
あたりは閑散としている。おそらくこれもオニドリルの存在が大きいのだろう。
しばらくすると
バサバサ
翼の音を聞いてハルとナカジは足を止める。
『ナカジさん・・・・』
「ハルキ、この音!!!」
ッそして
<<<<<<<<!!!!!!!!!>>>>>>>>
オニスズメの群れに遭遇した。
『出ましたね』
「あぁ!!だが予想以上だ!!」
予想を超える数のオニスズメの数だった。 それでも
『俺たちのやることは変わらない!!行くよ、ピカチュウ!!エネコ』
「出番だ!!サンドパン!!」
『ピカチュウ!!十万ボルト、エネコはシャドーボール』
「サンドパン!すなあらしだ!!」
状況判断でポケモンたちに指示を出す。ポケモンもそれにこたえる。ボスを引きずり出す信念からかオニスズメの数が多いにも関わらず全く引けを取らなかった。
<オニドッ>
『ここのボスのオニドリルか・・・』
<・・・・・・・・>
完全に瀕死にしない程度に攻撃して10分後ようやくボスであるオニドリルが姿を現した。
威圧感、空気感が一瞬重くなったような気がする。
なるほど確かにボスになれる素質があるようだ。
『話し合いだけで解決できるならそうしたかったんだが、そうも言ってられないみたいだな。一言だけ俺が勝ったらポケモンたちに危害を加えるのはやめろ。』
<オニドッ!>
ハルキが交渉すると威勢よくオニドリルは鳴き声を上げる。
それをハルキは了承ととり
『なら、バトルだ!!ポッポ!!』
すぐさまポッポを繰り出した。
オニドリルはポッポを睨みつけながらも余裕を崩さない。
おそらく昨日のポッポのことを覚えているのだろう。あからさまに見下している感じがもろに出ている。
それだから真正面に立つポッポはもろにその雰囲気を感じ取っているのだろう。
でも、ポッポは動かない。じっとハルキの指示を待っている。
「(こういう場合は先に動いたら負けだ。動いたと思ったときに勝負を仕掛ける)』
それからどれぐらい時間が経ったのだろう。
やがてしびれを切らしたのだろうか、先に動いたのはオニドリルの方だった。
思いっきり突っ込んきた。
『ポッポ<影分身>!!』
ポッポは言われたとおりに無数の影分身でオニドリルを囲む
オニドリルはポッポをすり抜けたため急ブレーキで止まる。
が、すぐさまかぜ起こしに切り替え影分身を消していく
『(切り返しも早い!実力もボスに選ばれるだけのことはあるか!!)ポッポ<かまいたち>!』
切裂きの鋭い風の刃がかぜ起こしを封殺する。
『(今、一瞬ひるんだ!!)ポッポ!<こうそくいどう>から<でんこうせっか>!』
かぜ起こしを封殺した威力にオニドリルも驚いたのか一瞬ひるむがそれを見逃すハルキではない。
「ポッポ!急上昇!そこから回転つけて<でんこうせっか>!!」
<ポー!!>
さらに畳みかける。指示通りポッポは急上昇する。そして今日は快晴であった。
<グワワワッ>
急上昇ポッポが太陽と被り、反射でまぶしくなる。
そのすきを突き、でんこうせっかがさく裂した。
<グヮァ>どさり
力なく倒れた。
「・・・・・これで勝負ありだな」
<<<<<<<!!!!!!!>>>>>>>
<グワァ>
<<<<<<<!!!!?????>>>>>>
ボスがやられたからか、子分であるオニスズメが怒りをあらわにし襲い掛かろうとしたがその前にオニドリルが制した
「約束は守ってくれよ」
<!!グヮ>
そして、オレンのみを置いてその場を去ったのだった。
そして、すぐさまオニドリルが去るのを見届けた。これでもう被害者は出ないだろう。
「さすがだな、ハルキ」
「いえ、頑張ってくれたのは。ポッポですよ」
<ポーー>
ポッポの顎を撫でると気持ちよさそうに目を細めた。
トキワシティに戻ると街の人々にやたらと歓迎された。
先ほどの出来事がすでに知れ渡っているこの状況に、普段冷静なハルキでも驚き目を丸くした。
話を聞くに様子を知りたがったトキワの住民が遠くからバトルの状況を見守っていたらしい。そしてハルキとナカジが戻ってくる前に報告していたとのことだった。
オニスズメ軍団にポケモンたちを戦闘不能にされたトレーナーたちも引き続き治療中のためまだポケモンセンターに留まっている人が多く非常に感謝された。
そして、ポケモンセンターではオニスズメ軍団を追い払ってくれたお礼としてポケモンセンターでの食事の無料、そしてフレンドリィショップやその他トキワシティでの買い物を翌日まですべてのショップで半額にしてくれるとのこと。
一度追い払っただけでのお礼としては破格の待遇だと思いかなり恐縮したハルキだったが、トキワの住民たちが是非と口をそろえて言うため、お礼を受け取ることにした。
実のところ、この申し出はありがたかった。ラルースから旅立ってまだ間もなくトレーナーバトルを行っていなかったハルキにとって現在の手持ち金額は両親から旅立ち祝いとして受け取ったお小遣い(5000円)しか持っておらず、しかも船から降りたクチバシティからマサラタウンに移動するために少々使ったため実際の手持ち金額はさらに少ない。だが、ポケモン至上主義でポケモン世話兼育成には節約をしたくないハルキにとってはまさにわたり船だった。
10歳にして精神年齢がすでに大人なハルキは現実主義である。
~作成中~
後書き
トレーナーレベル 6
エネコ・・・たいあたり、ねこのて、シャドーボール、アイアンテール、おんがえし
ピカチュウ・・・電光石火、こうそくいどう、十万ボルト、メガトンキック
ポッポ・・・電光石火、かげぶんしん、かぜおこし かまいたち
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