魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百七十四話
1月4日明朝。ドイツ軍のIS部隊の基地に、人影が降り立った。
その人影はスーっと幽霊のように一つの部屋の窓まで動いた。
人影が窓に触れた。
瞬間窓が消滅する。
「やぁ姉さん元気してた?」
「ひゃぁぁぁっ!?」
突然声をかけられ、部屋の主が悲鳴をあげる。
「な!? い、一夏!? なぜここに!?」
そこには猫耳幼女…もとい一夏がいた。
「え? 姉さん休暇でしょ?」
一夏は窓から入ると、窓を量子展開して嵌め直した。
「おー…さぶさぶ…あ、炬燵」
一夏が千冬の隣に座る。
「みゃー……ぬくぬく……」
「……………………………」
「どうしたの姉さん? ところでその抱いてる霊獣はなに?」
「わふっ!」
めいぷるが一鳴きする。
「一夏。どうやって来た」
「んー? カンヘルで飛んで来たよー。一回ぶっ壊れたから作り直したんだ。今なら普通のISくらいの大きさだよー」
「カンヘルが壊れたというのが気になるが……ここは一応軍の基地なんだが」
「大丈夫大丈夫。見られてないから」
実は見られていて幽霊の噂ができるのだがそれは、別の話である。
「ま、まぁいい…。いつまでいるんだ?」
「9日の夜に帰るよー」
「そうか、ゆっくりしていけ」
「んー…」
一夏が手を伸ばすと、めいぷるが一夏の腕の中に収まる。
「おまえ名前はー?」
「あふっ!」
「そっかー。めいぷるって言うのかー」
「きゃふっ!」
「ほー? カルタフィルスねぇ…?」
一夏が千冬に視線をやる。
「聞いてないよ?」
「お前に要らん心配をさせたくなかったんだ」
「ふーん…まぁ、お互い様か…」
千冬は脚を開くと一夏を抱き上げ、開いた足の間に置いた。
そして一夏の猫耳を弄る。
「ふみゃあぁぁぁぁ……」
一夏がゴロゴロと喉を鳴らす。
「そういえば、ずいぶんとやらかしたな」
「にゃー?」
「反応炉だよ。UNオーウェン」
「あー…あれは中露米への報復込みだから……」
「報復?」
「最近大国がちょっかい出してきててさー。その報復代わりに日本の燃料輸入を減らしてやろうかと思ってね。幸い日本には十分な量の石炭がある」
ミカンを取り、皮をむく。
「みゃー……それにしてもドイツで炬燵とミカンを食べながら日本の正月特番を見れるとは…」
千冬の部屋のテレビには正月の恒例特番が映されている。
「近年炬燵は諸外国で人気でな」
「人類コタツムリ計画……」
クスクスと千冬が笑う。
「吉本総理にでも聞いてみたらどうだ?」
「あの日今頃アルディと飲んでるんじゃないかな…」
「そうか…。円香はどうした?」
「んー。いまは神社にいるよ」
「気を使わせたか?」
「円香は賢いからね」
「そうか…」
千冬は一夏を上を向かせると、その唇に舌をねじ込んだ。
「ぷはっ……❤」
「いきなりだね、姉さん。でも今日は勘弁して。割りとマジで」
「性欲魔神のお前が珍しいな」
「いやぁ、新年始まってから寝てなくてさ…その上カンヘルで飛んで来た物だからもうきつくてきつくて…このままヤッたら寝落ちしちゃうから…」
「それは残念だな。ならもう寝るとするか」
「その前にしゃわー…」
「いらん」
めいぷるが一夏の腕の中からでて、自分の寝床にいく。
一夏を横抱きにした千冬。
「ん?」
千冬が一夏の手足を触る。
「んん?」
「あ、姉さんに言ってなかった」
一夏が飛行魔法で宙に浮く。
「カンヘルのバーストモード試したら手足が巻き込まれてさ、今こんな感じなんだよね」
一夏が右手で左腕をつかみ、引き抜いた。
「な!?」
「俺マジもんの達磨なんだよね」
一夏の手足が全て外れた。
「バカな…吸血鬼の力はどうした」
「その力が及ばない現象なんだよ」
千冬がペタペタと一夏の体を触る。
ズボンやシャツがしぼんでいた。
「姉さん。もう寝よ」
「ああ、うん…」
千冬が手を伸ばし、一夏を抱く。
寝室に行きそっとベッドにおろす。
千冬はその隣に横になると、一夏をだきしめた。
「お休みなさい。姉さん」
「ああ。おやすみ」
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