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ドリトル先生と日本の鉄道

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第六幕その七

「三時はです」
「本格的なですね」
「ティーセットです」
 こちらを楽しむというのです。
「そうしています」
「そうですか、では」
「はい、今からですね」
「楽しみましょう」
 日笠さんはそれならと密かに心勇みながら先生と一緒に十時のティータイムを楽しんでそしてでした。
 お茶の後鉄道を観て回りましたが鉄道模型のコーナーに新たにリニアモーターカーの模型も造られだしていました。
 その線路を見てです、日笠さんは先生に言いました。
「本格的ですね」
「リニアモーターカーの模型ですね」
「線路も再現されていて」
 日笠さんはその線路を観ていいました、普通のレールとは明らかに違うリニアモーターカーの線路です。
「凄いですね」
「そうですね、何かです」
「何か?」
「実物のリニアモーターカーの様にです」
「動くんですか」
「そう設計されているそうです」
 先生は日笠さんにリニアモーターカーの模型について詳しくお話しました。
「最初から」
「他の鉄道模型と違って」
「はい」
 そうだというのです。
「どうやら」
「そこまでしていますか」
「その様です」
「そうですか、しかし」
「しかし?」
「そこまでするとは」 
 日笠さんは先生のお話を聞いて唸って言いました。
「流石は八条学園の施設ですね」
「何でも本格的で」
「凝っていて」
「僕もそこまでと思っています」
「そこまで忠実に再現するとはですね」
「思っていませんでした」
「鉄道模型は普通は電気で動かしますね」
「蒸気機関車も」
 この博物館の鉄道模型もそうなっています。
「ですが」
「それでもですね」
「リニアモーターカーはです」
「そこまで再現してですか」
「走らせる予定みたいですね」
「まだ実用化されていないですが」
 日笠さんはそれでもと思いつつ言いました。
「そこまでするとは」
「凄いですね」
「驚きました」
「それだけ本気ということですね」
「お金もかかりますよね」
「八条グループが出すそうなので」
 その規模たるや世界屈指のものであるこのグループがというのです。
「ですから」
「お金の心配はないですか」
「技術のことも」
「そういえば八条グループはリニアモーターカーの研究も行っていますね」
「そのせいもあるのでしょうね」
「そうなんですね、しかしそこまでするとは」
 唸って言う日笠さんでした。
「本当に驚きました」
「流石八条グループでしょうか」
「そうですね、そして完成すれば」
「実際に走るそうです」
 リニアモーターカーの鉄道模型がです。
「どうやら」
「余計に凄いです、そしてやがては私達は」
「はい、リニアモーターカーにです」
「乗られますね」
「はい」
 実際にというのです。
「それも出来ます」
「そうですか、何かもう」
「夢みたいですか」
「そうも思えます」
 日笠さんはこう先生に言いました。 
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