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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
最終章 決着編
  最終話『仮面ライダーのいる国』

舞台は、12月24日に切り替わる。
「変身!」
雅はディロードに変身し、ディロードドラゴンへディメンションボルケイノを放つが、ディロードドラゴンは火球を放ち、打ち消す。
「やはり効かないか。」
【FORM RIDE-DELOAD LIGHTNING-】
ディロードはライトニングフォームに変身し、プラズマザンバーを放つ。しかし、これも通用せず、
“グゥゥゥグオォォォォォウ!”
ディロードドラゴンが叫ぶように吼えると、凄まじい地響きが起こり、なんとディロードドラゴンを中心に大地が隆起し、文字通り日本と離れてしまう。
「そんな!なんてパワーだ。」
地上に降りたディロードは率直な感想を述べるが、
“グオォォォォォウ!”
ディロードドラゴンは再び吼え、地面から今まで雅達が戦った敵達が現れる。
「あれって、もしかして…」
「恐らく、今まで僕達が戦った奴らをディロードドラゴンが召喚したのだろう。」
ディロードが考察していると、
「ねぇ、雅。この世界に、ワールドホープってないの?」
フェイトが質問をしてくる。
「あるにはあるが、対象は7人で、それに主人公もわからない。」
フェイトの質問にディロードは答える。
「雅、私ずっと考えていたんだ。雅の世界は、元から平凡な世界じゃなくて、雅が仮面ライダーになって、困っている世界を救う。そんな世界なんじゃないかって。」
「まるで、僕がこの世界の主人公みたいな言い方だな。」
「私は、そのつもりで言ったよ。きっと、この世界は雅が主人公なんだよ。そうじゃなかったら、雅は仮面ライダーになって、私達を救うなんて出来ないよ。」
ディロードはフェイトの考察を否定するが、フェイトは必死に説明し、
「仮にそうだとしても、この7枚のカードはどう説明がつく。僕達チームディロードは6人しかいない。」
「多分、その最後の一枚は、流夜の分だと思う。」
「流夜の分だとすると、もう使うことが出来ないだろう。だって、流夜はこの手で殺してしまったんだ。」
「雅、死者にワールドホープを叶える力ってないの?」
「一度もそんな事態に陥ったことがないからわからない。それに、そんなことは、死者への冒涜になる。」
「その願いを叶えるなら、それは冒涜じゃないと私は思う。」
「フェイト……わかった。みんな、このカードに、願いを込めてくれ。」
ディロードは変身を解除し、チームディロードに白紙のカードを渡し、流夜の死体にカードを握らせ、
「そうか、僕が主人公か…集え!世界の願い!」
ワールドホープを完成させる宣言をする。
「これは!?」
雅は、今までにない光を放つワールドホープに驚き、その光が晴れると、そのワールドホープのカードには雅達が今まで回った様々な世界のタイトルロゴが円を描き、中心に仮面ライダーディロードのタイトルロゴが描かれたカードが完成する。
「このカードに、全てを賭ける!」
【WORLD HOPE-ALL WORLD-】
雅がワールドホープをスキャンすると、雅の後ろに次元のオーロラが出現する。
「何故このタイミングで、次元のオーロラが!?」
雅は驚く。そして、
「ここは、一体?」
「一体何がどうなっているんだ?」
「フィリップ、事態が解らない。検索してくれ。」
「おや?どうやら別の国に着いたみたいだ。」
「どうも、アリスゲームは一時中断する方がいいみたいね。」
かつて雅達が救った世界の人々が現れる。
「本郷さん、翔太郎さん、それにみなさん!」
雅は驚く。
「君は何故、私の名を?」
仮面ライダー1号は雅に質問すると、途端に頭を抱え、
「そうか!思い出したぞ。ここが、雅君の言っていた未来の世界か。」
「本郷さん!その通りです。」
この世界に来た人々は雅との記憶が復元される。
「フェイトちゃん!」
その中には、なのは達もいた。
「なのは!?はやて!?それにシグナム達も!」
「テスタロッサ、無事か。」
「はい。ただ…」
フェイトはシグナムに話し、ディロードドラゴンを見る。
「なんじゃありゃ!?」
電王は驚く。
「あれが、このディロードライバーに封印されていた怪物です。あれさえ倒せればきっと、みなさんも安全に帰れると思います。」
雅は説明するが、
「水臭いぜ、雅。お前は俺のダチだ。よし、今度は俺達が、雅を助ける番だ!」
フォーゼが雅に言うと、
「弦太朗君の言う通りだ!私も力を貸そう。」
「そうだな。どうやら、ここにはモノリスも来ないようだし。始と一緒に戦えるみたいだ。」
「仕方ないわね。」
次々にその意見に賛同していく。
「みなさん……ありがとうございます!」
「俺があのデカいのをやるぜ!と言いてえが、雅、お前があれをやれ!雑魚は俺達が引き受ける!」
電王は再生怪人達に向かってゆく。
「なのは、力を貸して下さい。」
「えっ?いいですけど…」
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「ユニゾン、イン!」
【FORM RIDE-DELOAD STARLIGHT BRAVE-】
雅は仮面ライダーディロード スターライトブレイブに変身し、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「全力全開!」
『えっ!スターライト……』
「『ブレイカー!』」
スターライトブレイカーEXを放つが、ディロードドラゴンは何事もなかったかのように飛翔し、その巨体でディロードを踏み潰そうとするが、
〔スキャニング チャージ!〕
オーズ サゴーゾコンボがディロードを中心に重力を操作してそれを防ぐ。
「雅君、大丈夫?」
「はい!っ!?日野さん、危ない!」
ディロードは立ち上がったディロードドラゴンの足がオーズに当たらないよう突き飛ばし、その足による攻撃を受けて吹き飛び、変身が解除される。
「なのは、大丈夫か!」
雅は立ち上がりなのはの所へ向かう。
「平気、ユニゾンが解除される前にプロテクションを使ったから。」
なのはは無傷で立ち上がる。
「駄目だ。今のディロードでは、ディロードドラゴンに敵わない。」
雅は策を練ろうとする。その時、
[ロードスラスターにユニゾンのカードを使って下さい。]
バルティッシュが提案を出す。
「バルティッシュ…わかった。やってみます。」
【ATTACK RIDE-UNISON-】
[device unison]
雅がユニゾンのカードを使うと、ロードスラスターとバルティッシュは光を放ち、一体化して薙刀状の武器に変わる。
【LOAD BARDICHE ASSAULT THRUSTER】
合体した武器、ロードバルティッシュ・アサルトスラスターから一枚のカードが出現する。
[貴方達二人で変身をして下さい。]
内蔵されているバルティッシュが指示を出す。
「そうか!僕とフェイトは互いにディロードの変身者。二人が一緒に戦えば、きっと勝てる。フェイト、一緒に戦おう。僕達二人の、本気の全力全開で!」
「うん!」
雅はディロードライバーを装着し、フェイトはロードバルティッシュ・アサルトスラスターを持ち、雅はカードをディロードライバーにスキャンする。
【FINAL WORLD HOPE KAMEN RIDE-DELOAD LAST HOLY KNIGHT-】
雅とフェイトの身体は白く眩い光に包まれ一つとなり、仮面ライダーディロード ラストホーリーナイトへ変身する。
「まずはこれだ!」
ディロードはクロックアップのカードをロードバルティッシュ・アサルトスラスターのコアに翳す。
【ATTACK RIDE-CLOCK UP-】
「これは!?」
仮面ライダーイクサは驚く。何故なら、ディロードが使った効果が自分にも現れたからだ。
「なるほど、僕達が使ったアタックライドが皆さんにも付与されるのか。」
「マジか!?よっしゃあ!これならいけるぜ!」
深夏はディロードによってパワーアップしたことで持ち前の馬鹿力を生かして一般人の護衛に入る。
「皆さん、こっちへ避難して下さい!」
その避難誘導に時空管理局も合流する。
「雅、やっちまえ!」
「はい!」
フォーゼの言葉にディロードは返し、
「行こう、フェイト。このカードで、ディロードドラゴンを倒そう。」
「うん!」
ディロードは飛行魔法で滞空し、ディロードライバーに必殺技のカードをスキャンする。
【FINAL WORLD HOPE KAMEN ATTACK RIDE-ALL WORLD-】
ディロードはロードバルティッシュ・アサルトスラスターにカートリッジをセットする。
「「人を想いを!」」
ディロードは詠唱を始め、薬莢が飛ぶ。
「「世界に願いを!」」
ディロードは更にカートリッジをロードする。
「「未来を繋ぐ、架け橋となれ!ディメンション……」」
【all loading!dimension spinning】
「「スピニング!」」セットした全てのカートリッジをロードし、ロードバルティッシュ・アサルトスラスターから螺旋を描く砲撃が放たれ、ディロードドラゴンの心臓を貫通し、ディロードドラゴンは撃破され、ディロードドラゴンによって召喚された敵達も、仮面ライダーを始めとする世界の守護者達によって全滅する。
「皆さん、本当にありがとうございました!」
ディロードが変身を解除すると、雅とフェイトは分かれ、雅は深々と礼をする。
「大丈夫だって。それより、これからどうするんだ?」
加賀美は雅に質問する。
「これから、皆さんを元の世界へ帰したいです。僕の所為で、皆さんを巻き込んでしまったので。」
雅はワールドワープのカードを取り出す。
「そう。なら早くして。」
シャナは雅に言い、御崎市の町中に向かう。
「それでは、行ってきます。」
雅はワールドワープのカードをスキャンしようとするが、
【ERROR】
エラーが発生し、カードを取り出すと、ワールドワープを始め、この世界に来た世界で手に入れたライダーカードが全て消滅してしまう。
「そんな!これでは皆さんを元の生活に戻せない!」
雅は驚くが、
「別に、仕方ないんじゃないのか?」
クロノが雅の肩を叩き言う。
「クロノ執務官!?」
「先程、日本政府からの声明で、この切り離された土地は、日本領から外すと宣言された。雅、どうやら僕達は帰ることも出来ず、この土地に残らないといけない。それなら、ここを僕達の居住地域にしないかって、様々な世界から提案されている。あとは、この世界の住民である雅が承諾すれば、全て解決だ。」
「もうそこまで話が進んでいたなんて。」
「クロノ君が、国連にも話を持ち込んでいたの。」
雅の驚きに、エイミィが説明をする。
「どうする?」
「もし、ここを一つの国家にするとして、政府はどうしますか?」
「無論、雅には初代国家代表になってもらいたい。」
クロノの言葉を聞き、雅は悩み、
「わかりました。暫定で可能な限りの政府を設立します。それから、第一公用語は日本語のままとして、国家樹立用の紙幣、及び貨幣の製造を行うにあたって、鴻上会長。確か造幣局はありましたね?」
「勿論あるとも!」
「では、通貨に関しては今後詳しく検討を。まずは、書類の提出が最優先です。国家の印鑑も製造する必要があります。それから、融合した世界の確認も行いますので、時空管理局の皆さん、住民の確認を。特に出身世界は慎重にお願いします。」
雅は役割を分担する。
「さて、もう高校生には戻れないか…」
雅はそう呟いた。

そして、三ヶ月後─
「皆さんのおかげで我が国家、次元保護国は平常に国家機能しております。」
国連の場において、雅は演説している。
「特に、物質の提供を行って下さった日本、そして米国には感謝だけでは、語れません。」
切り離された土地は『次元保護国』として国家樹立。今は建国三ヶ月の演説を行っている。国連に加盟している国家の大半は演説に立ち会っているが、元となった国が日本である為、参加を拒絶した国がいくつかはあった。
「現在は物価も安定せずにいる為、国内需要で留めておりますが、まずは後進国として進ませていただきます。」
雅が調べた結果、融合した世界は雅が回った全ての仮面ライダーの世界のほかに、
灼眼のシャナ
キノの旅-the beautiful world-
ローゼンメイデン-トロイメント-
スクライド
這いよれ!ニャル子さん
人造人間キカイダーthe animation
変身忍者嵐(漫画版)
生徒会の一存
生徒会役員共
ひぐらしのなく頃に 解
魔法少女リリカルなのはA's
が確認され、現在は公共施設も正常に作動している。こうして、雅達の新しい道が開かれた。
仮面ライダーディロード序章~全ての始まり、守護の刃~完







予告
あの激動のラストは、始まりでしかなかった。
「どうして雅が!」
「俺達のダチじゃ無かったのかよ!」
「大地の精霊が、反応しない!?」
「雅、君を逮捕する!」
そして、
「もう…いい人でいるのは疲れたんだ…」
【CHANGE RIDE-BLABUCKLE-】
凪風雅(ディロード)、堕天
仮面ライダーディロード 第一部 崩壊する楽園
1月、始動 
 

 
後書き
新フォーム紹介
ディロードドラゴン
体長:10m
体重:24t
ディロードが激情態の力で目的を達成した際に覚醒する怪物で、別名『装填の邪龍』。本来は体長も2.5m程度であるが、『地獄少女』のワールドワープによって恨みと憎しみの念をエネルギーにして巨大化し、この個体となる。翼と尻尾はそれぞれディロードのアイテムが使われており、この能力を自由に発揮出来る。また、心臓部の存在の炎をエネルギーとし、それが尽きるまで破壊行動を行う。

仮面ライダーディロード ラストホーリーナイト
身長、体重に変更なし
パンチ力:推定1225t
キック力:推定2012t
雅とフェイトがファイナルワールドホープカメンライドによって合体変身した姿。自身が扱うアタックライドは全て、味方にも付与される。

そう、この舞台である2012年のクリスマス前ってまだ民主党政権でしたよね。懐かしい話ですよ。
そして、はっきり宣言します。第一部はディケイド完結編みたいな流れになります。 
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