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ドリトル先生と日本の鉄道

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第二幕その十

「その多くが今あるね」
「ウォーターベッドにしてもそうだし」
「他の色々な技術も」
「そうなったから」
「ひょっとしたら日本のあの猫型ロボットの漫画の道具もだよ」
 青い丸い感じのロボットと眼鏡をかけた男の子が主人公の今も続いている日本を代表する漫画の一つです。
「実現していくかも知れないよ」
「人類の文明が進歩していったら」
「技術が発展していったら」
「ああした道具も実現していって」
「そしてなんだ」
「銀河鉄道も」
「実現するかも知れないよ」
 先生は少し熱い声になっていました。
「不可能、無理と思う。けれどね」
「その不可能、無理と思うことでも」
「出来る、適えられると思って進んでいけば」
「それでだね」
「実現も出来るんだね」
「そうだよ、それが人間なんだよ」
 まさにというのです。
「この鉄道だって所詮こんなものだったと思った人もいたと思うよ」
「馬の方が速い」
「線路を敷いて石炭も沢山必要で」
「手間暇ばかりかかる」
「そうしたものだってだね」
「それがあっという間に進歩して人類を発展させてくれて」
 そしてというのです。
「今に至るからね」
「うん、最高の輸送手段の一つになったね」
「移動手段としても」
「鉄道がどれだけ人類に貢献してくれているか」
「考えるまでもないよ」
「そうなったからね、ひょっとしたらだけれど」
 それでもというのです。
「宇宙にもね」
「鉄道は走るかも知れない」
「そうなんだね」
「これからも」
「そうだね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「夢は捨てないで」
「それでだね」
「鉄道はもっと発展させられる」
「そう思ってだね」
「そして頑張っていく」
「発展させていくことが大事なんだ」
「そうだよ、それでね」 
 さらに言う先生でした。
「宇宙に行くこともね」
「出来るかも知れない」
「小説や漫画の世界が実現する」
「それは夢じゃないんだ」
「そう、夢は現実のものになるんだ」
 先生はこのことを確信しています、人は今が実現どころかSFやファンタジーのものと思っているものでも必ず現実のものと出来るとです。
 それで、です、また言うのでした。
「宇宙を旅する鉄道も」
「出来るのなら」
「実現させて」
「そして乗ってみたいね」
「私今そう思ったわ」
「僕もだよ」
 動物の皆も言います、そしてでした。
 そのお話をしてでした、先生達は今度は食堂に向かいました。この博物館の食堂は食堂車をそのまま使っています。
 その車両の中に入ってです、先生は注文しようとしましたが。
 ここで先生はメニューを見て困ったお顔になって周りにいる皆に言いました。
「いや、これはね」
「これは?」
「これはっていいますと」
「困ったことになったよ」
 こう言ったのでした。
「とてもね。カレーライスかハンバーグのコースをって考えていたけれど」
「どっちかって迷ってるの」
「そうした時に悩む先生じゃないでしょ」
「どうしてそこでそう言うの?」
「何かあったの?」
「うん、そうしたメニュー以外に駅弁が一杯あるんだ」
 こう皆にお話したのでした。 
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