ドリトル先生と日本の鉄道
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第一幕その六
「王子の国でもね」
「それで日本の方もだね」
「ちゃんとね」
その提携する国でもというのです。
「考えていてくれてるよ」
「それは何よりだね」
「さもないと折角線路を敷いてもね」
「その上を列車が走れないから」
「当然としてね」
そうしたことはというのです。
「皆わかっていてね」
「考えているんだね」
「そうだよ、基礎の基礎としてね」
「そういうことだね」
「若しそこを間違えると」
その場合についてもお話する先生でした。
「線路の敷きなおしだよ」
「手間とお金がだね」
「またかかるから」
「それは困るね」
「今は線路を敷くことも機械になって」
「昔よりもだね」
「ずっと早く済む様になったけれどね」
人の力だけで行うよりもです。
「けれどね」
「やっぱり手間とお金はだね」
「かかるからね」
「敷きなおしとかになると」
「大変だからね」
それでというのです。
「そこはね」
「ちゃんとだね」
「しているよ、そして鉄道が万全に敷かれたら」
先生は王子ににこりと笑ってお話しました。
「王子の国はさらにね」
「うん、発展するね」
「そうなるよ」
「父上と母上もそう言ってね」
「日本との提携にだね」
「踏み切ったんだ」
政治としてそうしたというのです。
「色々考えてね」
「どの国と提携するか」
「最初は日本とだけお話していたけれど」
それがというのです。
「途中別の国が日本よりもって凄い安いお金で言ってきたけれど」
「それよりもなんだ」
「日本の方が安全で確実だからってね」
「そうなってだね」
「日本になったんだ」
日本の信頼性を取ったというのです。
「そうした経緯があったんだ」
「日本の技術は特に鉄道でそうだね」
ジップもそれはと言います。
「安定しているよね」
「そうそう、ちゃんと時間通りに列車が駅に来るし」
チーチーがジップに応えます。
「事故も凄く少ないし」
「列車の事故って酷いわよ」
ダブダブはこのことは暗いお顔で言いました。
「脱線とかしたら」
「そうそう、線路から外れたら終わりなんだよね」
トートーもこう言います。
「中に人が一杯乗ってるし」
「線路に石とかあったりしたら」
それだけでとです、ホワイティは言いました。
「駄目だしね」
「電車は上の電線とかで何かあったら」
「もうそれで動かないし」
チープサイドの家族は電車の上の方に注目しています。
「ちょっとしたトラブルで停止とか」
「そういうのあるしね」
「台風とか地震で停まるのも」
老馬は日本でよくある自然災害のことが頭にあります。
「仕方ないけれどね」
「若し台風とかの中で無理に進んだら」
ガブガブはそのケースをお話します。
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