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異世界は神皇帝と共に

作者:黒鐡
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幕間劇その1
  壊滅した冒険者パーティ×一目惚れした理由と王都への用事

その日、俺は冒険者ギルドの閲覧室でこの世界にいる魔獣図鑑を読んでた。要するに怪獣図鑑見ながらタブレットに記載、他世界より違う姿が多い外史だからこそ必要な事。

「魔獣や魔物に精霊と神獣まで載ってるとは」

『だがドラゴンに関しては載ってないのだろう』

「ドラゴンは魔獣とは言えない存在、基本的に出会ったら逃げろと書いてあるが俺らにとっては久々に禁手化出来るかもしれん相手だ」

『禁手化だけでもヤバい姿なのだが、それより魔族もいるそうだな』

話を脱線しかけたが、この外史にも魔族がいて例えで言うならヒト化に近い存在。ヴァンパイアにワーウルフ、アルラウネ、ラミアにオーガと言った種族は人間相手に敵対行動していない。

大半の魔族は魔王国ゼノアスで暮らし、人間が住むテリトリーに近寄らんらしい。面白い事に狼の獣人とワーウルフの違いについて、耳と尻尾以外人間な姿してるのが獣人で人間と同じ大きさをした狼を人間のように直立して立つのがワーウルフ。

『他には有翼族・妖精族・水棲族・龍人族、エルフとドワーフもいるとか』

「獣人族でさえ色々な種に分類されてるらしく、全て把握してるのはウチら神国かトレミーぐらいだろ。追加料金払ってもいいがそろそろお暇しよう」

『たまには相棒一人で依頼してみたらどうなんだ』

「それもいいが、今日は多いけど週末だからかもしれん。女性特有のアレなのだから、口挟まない方が身の為だ」

ボード見てると何やら外が騒がしい、冒険者ギルドは隣が酒場になってるから酔っ払いが多い。俺らが宿泊してる宿屋より大きな宿屋があるからそこを利用してる客もいるそうで、野次馬に混じって俺も外へ出てみると二人の冒険者が睨み合ってた。

「ハゲとモヒカンか、それも抜き身の剣が握られてる。周りを見てないから怪我人が出るかもな」

「誰だ!今ふざけた事を抜かした奴は!!」

「何だ聞こえてたのか」

「テメエはギルドに入って女を何人も侍らしていい気になってる小僧だな?前々からイラついてたんだ、モテ自慢か?俺らをバカにしてんのか、あぁ!?」

「おう色男。冒険者ってのは命懸けで戦ってる、子供のお遊びじゃねえんだからガキが生意気にギルド来てるんじゃねえ!」

「へぇー俺をそう言う風に思ってたんだ~酔っ払いに構ってる暇ないんだけど、ちょいと遊んであげるよ!」

剣を抜かないで痛みつけようとショットガンを手に取り、素早く二人に命中させる。二人の敵意が飛んできても逆に敵意に謝れと言いたいわ、ショットガン二発当たっただけでビビった二人は逃げていく。

「くそっ!お、覚えてやがれ!」

「雑魚にはお似合いの言葉だな、その言葉をそのまま返す事も出来るがまあいいか」

「アイツら確か『鋼の牙』と『毒蛇』の奴らだから仲間連れて仕返しに来ると思う。だがアンタの実力なら問題なさそうだ」

「ここでは有名な冒険者パーティーだったか、ま、他パーティーと交流しない俺らだが青ランクでも強さは雑魚だと聞いている」

軽い仕返しは来るだろうと思ってたが、まさかこんなにも早く来るとは思わなかった。ショットガンだけでビビるから来ないかと思ってたのに、仲間連れて来たとかバカだろコイツら。

「一体何をしたでござるか?」

「雑魚相手に何したか覚えてねえがコイツらは覚えてるんだろうよ」

エルゼとリンゼの姉妹合せて体調不良となって、ユミナと八重の護衛として遠くから見てた俺。東の森での討伐依頼、風狐と言うカマイタチを操る狐だけど倒す事自体問題なかった。討伐部位の尻尾を切り取って合流したとこでコイツらが来た。

「よお、昨日は世話になったな」

「・・・・誰だ?」

「昨日お前にやられた『鋼の牙』のメンバーだ、ウチらの沽券に関わるんでな。きっちり落とし前は付けてもらうぜ!」

「因縁のある相手を多数で襲うなど人間として屑の部類に入る方々だと思いますが、どうしますか一真さん」

ハゲらを見てたユミナが毒を吐いたからなのか、それとも十二の小娘相手にこき下ろされて怒り心頭になったのか、正当防衛になるから殺さなければ問題はない。

「さっさと片付けるためには俺一人で相手するから、二人は後ろで見ててくれ」

「舐めてんじゃねえぞ小僧!?」

「舐めてねえよ、クソガキの分際が。格の上ってのを見せてやるよ」

「何を・・・・うわああぁぁぁぁ!」

風刃の舞で一気に倒したのか、相手が得物出す前に片付いてしまった。先程のカマイタチではないが、風の精霊王から力を貸してもらえなくとも片付けられたが。

「こ、こんなバカな・・・・!俺達は青ランクの冒険者だぞ!何でこんなガキ共に・・・・」

「いくら青ランクだろうと俺から言わせれば雑魚中の雑魚だ、本気のホの字も出せない相手にはドライグ」

「おうよ。俺の相棒に向けた事を後悔するがいい!」

「ぎゃー!?」

「がっ!?」

ドライグの火炎球と尻尾攻撃により壊滅状態となった。いつか殺してやる、と言うセリフ吐く前にドライグの覇気と殺気だけで気絶してしまったが。この手の輩に何言っても無駄に終わる。心折らせる方法ならいくつもあるけどな。

「流石にこれはやり過ぎなのでは?と思ってしまうでござる」

「このぐらいしなければドライグは許しても俺が許せないから」

リフレットの街道に柱を立てて、裸にさせた『鋼の牙』の男達をグルグル巻きにして木に吊るした。逆さにすると頭に血が登るから止めといたけど、看板には『冒険者パーティー「鋼の牙」パーティー募集中』と。

「看板立てて印刷済みのをコイツらに見せる・・・・ほう、いい反応するね~でもこれで二度と俺らに関わらないでくれない?そうじゃないとこれを王都までバラ撒きしに行くけど、また襲ってきたら今度は死を与えるから」

「容赦ありませんね一真さん」

「これでも相棒は手加減している・・・・本気出したらこの世の終わりだ」

「この世の終わりでござるか、そう言えばコイツらが来たと言う事は『毒蛇』って言う冒険者パーティーは」

「大丈夫さ、今頃『銀月』の前で転がる奴らが予知しなくとも分かる。一応行ってみるか」

未来予知しなくとも分かるが、一応エルゼとリンゼが心配だったので行ってみると想定内で『銀月』前の通りで転がっていた。何でもドランさんが言うには、将棋を指してたらエルゼ達を出せと言ってお引き取りを、と言ったのにドカドカと入ってきたから相手したら伸びちゃったんだと。

これでも冒険者か?と思う程の弱さだったみたい、二人が強いのはガタイと宿屋と武器屋やってるから荒くれ者を相手にすんの慣れてたから。逆恨みで襲ってきた輩に対してドランさんは屑野郎ならもっと痛みつけてもよかったらしい。

「一真さん、これ片付けてといてね」

「分かってるよ、コイツらをさっき居たところまでゲート使うか」

そう言って魔法無しでもコイツらをゲートに放り込み、街道に『鋼の牙』と同じ事をさせる。裸にさせて木にグルグル巻きにして、看板に同じ事を書いて写真撮って脅しての放置プレイ。

何か泣き喚いてたけどシラネ、ドランさんとバラルさんも元冒険者の青ランクだった事が後々になって判明した。赤までは行かなかったが、どちらもソロパーティーで活動してたから強い訳ね。

『あのアホ共と同じランクとは思えないな』

『そうだな。喚き続けてるが』

コイツらを無視してゲートで帰還したが、次の日になって『銀月』の食堂で八重とユミナから聞かされたエルゼ。リンゼはまだ調子が悪いみたいだ。

「しかしあれは見ものでござった、何せ銃器だけで片付いてしまうぐらいだった」

「確かショットガン、でしたっけ?アレだけで大男すら吹っ飛ぶぐらいに」

「ああ、これね。触れさせたいけど扱いに間違うと危ないから、結局二つのパーティーを潰した事ぐらいかな。脱兎の如く逃げたらしい」

ショットガンを見せるだけでも危ないが、引き金引けないようしてるから問題無し。俺がやった事も広まったが悪名ではないからホッとしている。だがちょっかいを出してくる輩は居ないと思う。

ギルドもそうだが、二つのパーティーには含むとこもあったから何も咎めなかった。大の大人が泣く程だったから多少引いたとユミナが言ってた、あの輩にはまた報復受けないよう痛みつけただけ。

ところでこの話とは別のがあるんだが、どうもエルゼ達から見ると一国の王女が一介の冒険者のとこに嫁入りする事自体があり得ないらしい。と言うか俺は表では冒険者だと通してるし、裏についても知っているが。

「決め手があるか一目惚れなのかどちらかか。私の『魔眼』の事はご存知ですか?」

「確か『人の本質を見抜く魔眼』でござろう?拙者は一真殿に聞いたでござるが」

魔眼と言っても無属性魔法の一つや個人魔法が眼と言う器官に現れた物だとか。【篝火(イグニス)】の魔法が眼に宿れば『発火の魔眼』となり【麻痺(パラライズ)】の魔法が宿れば『硬直の魔眼』となる。

「私の魔眼は『看破の魔眼』と呼ばれています。これはその人が持つ魂の澱みを見抜き、それを感覚的に捉えるものです」

「それは私達が『良い人』とか『胡散臭い』とか直感で感じる感覚と同じ、なのですか?」

「はい。そう思って頂ければ」

「それで一真殿を『悪い人ではない』と判断したのは分かるでござるが、そこから結婚話に踏み込む何かがあったでござろうか?決め手とも言うけど」

「あの時お父様がお亡くなりになりそうな時、何でもないかのように一真さんはお父様を救ってくれました。まるで当然かのようでしたし、何か裏でもあるのかと思う程の手際の良さだったので魔眼を使いました。ですが神のオーラ的な何かで魔眼を防いでたように見えましたから」

「普通王様を助けたのだからお礼か取り入るチャンスとか思っても可笑しくないんだろうけど」

損得や利己的な打算で動く事は人それぞれで、ユミナは今まで城内で人間模様を見てきた。いくら自分の魔眼で悪人だと分かっても出来なかった場面はいくらでもある。バルサ伯爵も一真が来る前から追放してたろうし、過去はどうでもいいが一真が現れた時に使うと清と濁も感じない事も。

「話は変わりますが、現在この国の王家には男の継承者がいません。このままいけば、私が女王となり王配として夫を迎え、生まれた子へと王位を繋いでいく。と言うのが普通です、しかし私は好きでもない相手と結婚はしたくありません」

『話には聞いてたが事実だとは、ベルファスト王家の気質、王家の者、特に男性には恋に一途が多いと』

『盗聴器仕込んだから何を聞くかと思えばこういう事か。一夫多妻制が認められてるが、全ての妻を養える財力と甲斐性があればいいのだけど』

『トリストウィンもアルフレッドも一人の妻しか娶らず、特にトリストウィンは世継ぎを考えて側室の話もあったんだが頑なに受け付けられなかったんだと』

遡ってトリストウィンの父親、ユミナの祖父に当たる先代国王も一人の女性に生涯愛し続け、二人の息子しか子供はいなかった。先代も先々代もここ数代は綱渡りのような家系図らしい。

俺らにとってよくもまあ血が絶えずに千年以上も続いてると呆れてたが、最近だと男の子が生まれて来ないから王家としてはプレッシャーにもなってた。

「好きでもない相手と結婚させられるのが嫌だったから、一真さんを利用した、んですか?」

「いいえ、それは違います。お父様の事ですから、私が望まぬ結婚などさせなかったでしょう。けれど、婚姻の申し出があった場合些か困った事になります。性格や趣味など私と合わないと判断してお断りをしたとして・・・・周りに正しく受け取ってもらえるか怪しいからです」

「・・・・?ああ、なるほど『魔眼』の所為でござるな?」

「はい。周りからは私の『魔眼』によってその人が結婚相手に相応しくないと判断されたと思うでしょう。何か人としての資質を疑われたと。それは本人のみならず、友人や縁者のような様々な人達に不幸を呼びかねません。一真さんを初めて見た時に自分の相手は『この人だ』と思いました。それが『魔眼』によるものか、一目惚れなのかは分かりませんが、私が『好き』になった事も事実です」

「でもいきなり結婚は早くない?」

「そうでもしないと私と一真さんの縁は切れてしまいます。エルゼさんの言った通り、私達は一国の王女と一介の冒険者。私から何か行動せねばそれ以上の関係にはならないでしょうが、どうやら考え過ぎてたようなのです。身分の違いもですが、一真さんの裏だとプトレマイオス神国王か大公で創造神黒鐡様本人だと言ってました。だから縁が切れようとしても一真さん側から切れないようにしたと」

「色々考えた上での押しかけでもあり、一真殿は既婚者でござるから振り向かせようとしても無駄に終わってしまうかと思うでござるよ」

「後悔する前に納得してしまいましたし、随分前に見せてもらった家族写真?を一枚拝借してきました」

ユミナのポケットに入ってた一枚の写真には俺と奏、息子の優斗と娘の深雪が写った家族写真。見た目が違うのは単に若返りしてるだけ、今後俺が他の子を好きになったとしても側室の一人として迎えるだけだから何も問題ない。

「逆に聞きますけど、皆さんにとって一真さんはどのように思われますか?」

「んー・・・・見た目は私達と変わらないのに中身は修羅場を潜ってきた猛者だと聞いてるし、この前『パレント』のアエルさんに便利グッズを作ってたり新たな新メニューを考えてたり」

「拙者らが思いつかない事を一真殿は知ってて不思議な御仁だと思ったでござる」

「この間、ミカさんの手伝いで『銀月』の帳簿を付けてました。暇だからと言ってスマホやタブレットを取り出して作業してました、私達では使えない道具を使ってやってたので」

「アレはプトレマイオス神国では当たり前に操作できる代物だと言ってました。でも存在すら分からない神国を何故王族だけが知ってるのかずっと不思議に思ってましたけど」

そりゃプトレマイオス神国は元を辿れば別外史にある国を持ってきただけだし、魔法も剣術も技術も他国より優れてる国家?なのか。ずっと盗聴器で聞いてたからくしゃみすら出なかったけど、噂を誰かがしてたとしても風によって丸分かり。

俺らは王都にいる。ゲートを使って仕入れの手伝いを頼まれたので同行してるだけ、宿屋や武器屋を始め何人の店主共同の指名依頼から。

「おやあ、王都何てあんまり行かないからなあ」

「しかも日帰り出来るってんだから有難い」

「俺らが乗ってる馬車が大きいから結構な量を買う様子だけど、何か別行動がありそうだ」

リフレットにある馬車では最大級あり、武器や食料を買い込むのと五時間後にここで集合らしい。久々の王都で少しくら羽目を外したいし、俺ら全員男と言う事は一つしかない。娼館だ、ウキウキしながら各女房には内緒にしてくれと頼まれる。

「一真さんは来ないので?」

「俺の事は気にしないで楽しんで来いよ、じゃ、五時間後にここで集合な」

足取りを軽くした男共は大通りの方へ行ってしまい、俺は嫁もいるし側室もいるし仮にベルファスト王国の姫と婚約予定なのだから。琥珀は四人娘にもみくちゃされて疲れてるだろう。

やはり王都はリフレットと違い、獣人や亜人と言う種族が多く集まってるのは新興国ミスミドと友好関係を築こうとしてるから。たまには違う依頼をしてみるのもいいかもしれん、何も魔獣討伐ばかりではない。

「ギルドに行って簡単な事でもしてくるか」

『王都の冒険者ギルドはリフレットと違うな相変わらず』

依頼が張ってあるボードの方へ行く、人が少ないのは既に出発してるからかもしれん。子守はまあイケる口だが、古屋敷の解体作業なら何とかなりそう。早速解体作業のを受付へ持って行き、現場は王都から西区と言われる富裕層が多い隅っこに。

古びた屋敷がかなりあるが解体作業始まっていて、現場監督の親方に挨拶すると俺が使う滅を使ってほしいと頼まれた。他にもあってどれも持ち主が亡くなっていて空き家で全て処分したいとの事。

「と言う事で作業してる者は全員離れろ!巻き込まれても知らねえからな!」

「滅を使って使えそうな物があれば目の前に出すから、では行くぞ」

滅を使って使えそうな代物があるかスキャンしたらどれも使えないような武具があったり、リビングアーマーと言う無念の死を遂げた怨霊や亡霊の魂が鎧に宿るアンデッドも消し去る。

「どうですかい?」

「使えそうなもんは何もないな、あるとしてもリビングアーマーぐらいだ」

「リビングアーマー・・・・恐らくこの屋敷は元々人の良い子爵の持ち物だったらしいんですが、悪い伯爵に騙されて屋敷も財産も全て奪われてしまって家族を道連れに心中したとか」

「なるほど、子爵の怨念が強いからリビングアーマーがここにある理由だな。ついでに聞くがその伯爵ってこの前処刑された奴か?」

「ええそうですよ。何でも国家反逆罪で処刑されたと」

死んでも置き土産置いてったアイツかよ、騙された子爵にも同情してしまうが神の力で浄化しとく。特に呪われた屋敷ってのも解体予定で、これから浄化するとこだったので俺がやっといた。

「一真さんは何やらお疲れみたいですが」

「何、ギルドの依頼をやっただけで疲れただけだから気にすんな」

「そうですかい」

リビングアーマーも呪われた屋敷も解体作業は滅だけで終わらせてしまい、少々暇な時間があったのでドランさん達が行く娼館ではなくプトレマイオス神国に居る者らとシた。

これでも男だし、最近シてないのも四人娘がいる所為かも。宿屋『銀月』に到着後、荷物を下ろし始める。食料品や日用品と酒樽。

「お帰りなさい。安く買えた?」

「おうよ。あ、うんとそんなに安くなかったな。まあこれだけあればしばらくは持つだろう」

「そうなの?王都も不景気なのかな?」

ミカさんが俺らを出迎えると馬車に乗ったバラルさんを見送り、店内に買い物を運んでいく。転移魔法で行くからすぐ帰って来ると思ってたらしく、適当に言ってその場から逃げたドランさん。

ミカさんから聞かれたが特に答える事なく、俺も遊んでいなくて王都で仕事してたら遅くなったと告げると納得半分疑問半分。仕入れの金額を誤魔化された事があったらしく、もしかして?と思い擂り粉木持って裏庭へ。

「ドランさんの鞄から娼館のチラシが山ほどあるなこりゃ」

『どんだけ溜まってるか見りゃ分かるが、相棒もだろ』

「しょうがねえだろ、最近シてないんだし」

俺も疲れたからさっさと部屋へ行くと琥珀が寝てるところにダイブ。色々と疲れたが一つだけ言えるのは、王都へ行くと必ず娼館へ寄るドランさん達だと分かったから二度と付いて行かない事を誓った。 
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