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副業

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第一章

               副業
 リーズは機械人間であり馬具処理を担当している、その仕事は淡々としているがその彼女を見てだ。
 ある芸能プロの社員が彼女に声をかけた。
「あの、いいかな」
「何でしょうか」
「君奇麗だね」
 リーズの顔を見ての言葉だ。
「しかも背が高くてスタイルもいいから」
「そうでしょうか」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「芸能界に興味あるかな」
「芸能界ですか」
「モデルいけるよ」
 リーズの顔とスタイルを見ての言葉であるのは明確だった。
「どうかな」
「私がモデルに」
「モデルになれば」
 それでというのだ。
「収入にもなるし売れっ子になればテレビにも出られるし」
「テレビにも」
「どうかな」
「興味ありません」
 まずはこう答えたリーズだった、紛れもなく彼女の本音だ。
「ですから」
「えっ、いいのかな」
「はい」
 遠慮するというのだ。
「そうさせて頂きます」
「それは勿体ないよ、それだけ奇麗でスタイルもいいのに」
「だからですか」
「時間もそんなに取られないし本業があっても」
「機械人間でもですか」
「ああ、別にいいよ」
 スカウトするシャインはそれもいいとした。
「全然ね」
「そうなのですか」
「そう、全然いいから」
「機械人間でも」
「そんなの今は普通だし」
 こう言って全く気に留めなかった、リーズが機械人間であることは。
「その顔とスタイルならね、じゃあ本業と兼ね合わせて」
「それで、ですか」
「仕事してくれるかな。本業優先でいいから」
 ここからだった、スカウトはリーズにさらに話して。
 リーズは何時の間にか契約していた、それでだった。
 モデルの仕事もはじめた、だが。
 その仕事についてだ、彼女はマネージャーとなった妙齢の美女に尋ねた。 
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