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空に星が輝く様に

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520部分:最終話 空に星が輝く様にその八


最終話 空に星が輝く様にその八

「さっきはさ」
「そうなの。電車ね」
「佐藤も行ってみたらどうかな」
 陽太郎は微笑んでだ。星華に話した。
「中々楽しいかったしさ」
「そうね。それじゃあね」
 星華もだ。笑顔で陽太郎のその言葉に頷いた。
 そうしてだ。そのうえでこう言ったのだった。
「今度は電車に乗るわ」
「ジェットコースターとはまた違って。ゆったりとしていてさ」
「風景見てね」
「そういうのもいいからさ」
「わかったわ。それじゃあね」
 星華は決めた。次は電車に乗ることにしたのだった。
 そうしてだ。横にいる天道にだ。笑顔で話した。
「じゃあ次はね」
「うん、電車に乗ろうね」
「ここの電車って子供向けで小さくてね」
 街を走っている様な電車ではない。窓もなくただ覆いがあるだけだ。だが遊園地のあちこちを周りだ。その景色を見せるもので人気があるものの一つだ。
 星華は今度はそこにだ。天道を誘ったのだった。
「それでもいいかな」
「いいよ」
 天道も微笑んで答えた。
「じゃあ次はね」
「そこで。ゆっくりとね」
「そうしようね」
 二人は決めた。そしてだ。
 今度は星華からだ。陽太郎に顔を向けてだ。そのうえでこう話した。
「じゃあそっちに行くから」
「ああ、それじゃあな」
「それであんた達はどうするの?」
「ジェットコースターに乗るよ」
 そうするというのだった。
「月美とな」
「うん、じゃあそっちはそれでね」
 そしてだ。星華は曇りのない笑顔になってだ。二人に告げた。今度は二人に対してだった。
「仲良く。楽しんできてね」
「私もですか」
「そうよ。二人でいるからね」
 それでだとだ。月美にも述べた。
「だからね」
「それでなんですか」
「私達も二人だし」
 星華は自分達もだと話した。天道と二人だというのだ。
「二人で楽しんでくるわ」
「わかりました」
 月美は穏やかな笑みで星華に答えた。
「それじゃあ」
「じゃあね。またね」
 星華と月美は同じ笑顔になっていた。そうしてだった。
 二人はそれで終わった。そしてだ。
 今度はだ。星華は陽太郎に顔を向けてだ。最後に話した。
「じゃあね。またね」
「ああ、またな」
 一言でのやり取りだった。そのうえで別れた。お互いに笑顔でだ。
 笑顔で別れてだ。そのうえで。
 天道にだ。こう話した。
「じゃあ今からね」
「友達?」
 天道はその星華にこう述べた。
「あの二人。確か」
「うん、三組の斉宮とね」
 そしてもう一人は誰か。星華は述べた。
「四組。うちのクラスのね」
「ああ、四組の子なんだ」
「うん。西堀さんっていうの」
 その名前を話した。
「いい娘よ」
「あの二人もだね」
「そうよ。付き合ってるのよ」
 こう話したのだった。
「私達と同じね」
「そうだね。同じだね」
 二人でだ。そのことを話す。そしてだった。
 天道はだ。今度はこう言った。
「それでだけれど」
「それで?」
「三組の彼、斉宮だけれど」
「うん、剣道部よ」
「佐藤さんと同じ中学だったっけ」
 こう話すのだった。そのことをだ。
「そうだったよね」
「そうよ。実を言えばね」
 星華は一旦その言葉を置いた。それからだった。
 
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