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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2142話

 エデンで最後の確認をした翌日……俺の姿は、前日の約束通りホワイトスターにあった。
 ホワイトスターにやって来たのは俺だけではなく、シーマやラル、ダグラス、そしてセイラやルルーといった面々の姿もある。
 本来ならアンリも来たがった……いや、一番来たがったのはアンリだったのだが、ワルキューレの件や首都防衛大隊の件といった事で忙しいらしく、残念ながらアンリは諦める事になってしまった。
 アンリにとっては、シャドウミラーが本当に信用出来るような相手なのか……そして、どのような者達なのかをしっかりと自分の目で確認したかったというのが、正直なところなのだろう。
 ……まぁ、ルナ・ジオンの建国が行われれば、アンリ達もクレイドルで暮らす事になる。
 そうなれば、当然クレイドルのシステムXNを使ってホワイトスターに来る事も出来るようになるのだから、それまでは我慢して貰うとしよう。
 ともあれ、こうして戻ってきた俺達は取りあえず、それぞれが好きなように動くという事にした。
 一応案内役として量産型Wを付けているので、迷子になったりとかいった真似はしないだろう。
 そうして皆と別れると、俺が真っ直ぐに向かったのは、当然のように魔法区画。
 影のゲートを使って移動したので、それこそ1分も経たないうちに魔法区画まで到着していた。
 そうして魔法球の中に入ると……最初に目に入ってきたのは、ニーズヘッグ。
 本来なら到着するまでに様々な認証をする必要がある、ニーズヘッグ専用の格納庫にある筈だったのだが……

「まさか、いきなりこんな場所にあるとはな。少し驚いた」
「あら、そう? でも、アクセルが来るって分かっていれば、当然でしょう? あの格納庫の中でニーズヘッグを動かすのは、色々と大変でしょうし」

 俺の呟きに言葉を返してきたレモンに、頷きを返す。

「そうだな。こうして出してくれたというのは、こちらとしても嬉しい」
「ふふっ、出来る女は違うのよ。……じゃあ、早速乗ってみてくれる?」

 レモンに促され、俺はニーズヘッグのコックピットに乗り込む。
 いつもと同様にT-LINKシステムによって俺の念動力を把握し、ニーズヘッグは起動する。
 この辺りは新型のT-LINKフレームになっても、特に以前までと変わらない感じだな。
 そうしてニーズヘッグが起動すると、改めてそれを感じる。
 まぁ、尻尾を認識させる時にもニーズヘッグは起動させていたが……
 ともあれ、まずは今回最大の目玉の尻尾……ではなく、それ以外の場所、手足やヒュドラといった部位をそれぞれ動かして機体の状態を確認する。
 幸いにも特に問題なく全ての部位は動き……そうして、いよいよ尻尾を動かす番となった。
 一応コックピットの方でも動かせるようになってはいるのだが……基本的に、ニーズヘッグの尻尾はT-LINKシステムを使っての操縦となる。
 まぁ、ニーズヘッグそのものが基本的にT-LINKシステムを使っての操縦を前提としているんだから、そう考えればおかしな話でもない。
 そんな訳で、まずは軽く尻尾を動かす。
 右に、左に、上に、下に。
 ヒートロッドとして使ってみたり、先端に念動フィールドの刃を作ってみたり。
 ……本来なら輻射波動を使った試験もしてみたいとろころだったが、生憎と標的はいない。
 電撃を纏わせ、ウルドの糸を展開し……こっちもまた、標的がいないとハッキングが出来たりはしないな。
 ともあれ、そんな感じで色々と尻尾を動かしていると……

『アクセル、聞こえる? これからメギロートを標的して出すから、尻尾だけを使って戦ってみてくれる?』

 マリューが通信でそう言ってくる。
 マリューにしても、自分の開発した新型のT-LINKフレームが使われている尻尾だけに、興味津々なのだろう。

「分かった。言っておくけど、手加減なんかさせるなよ」
『分かってるわ。ニーズヘッグの事を倒すべき敵と認識させてるから、遠慮なく倒して頂戴』

 マリューとの通信が終わり、1分もしないうちにやがてメギロートが姿を現す。
 ……ただし、てっきり1機だけかと思っていたら、5機のメギロートだ。
 いやまぁ、マリューにとっては尻尾の能力をしっかりと調べる為にはそのくらいの数はいるという認識なのだろうが。
 寧ろ、尻尾だけだからこの程度の数だったと言うべきか。
 もし尻尾だけではなく、ニーズヘッグ全体の能力を確認する為に……というのであれば、それこそこの程度のメギロートでは圧倒的に足りなかっただろうが。
 いや、そもそもニーズヘッグの能力を確認するのにメギロートでは、相手があまりに弱すぎる。
 メギロートは多少動く程度の標的……というのが、マリューにとっての感覚だろう。
 とはいえ、メギロートは純粋に性能という点ではザクよりもかなり高いんだけどな。空も普通に飛べるし、虫型だから正面からの攻撃でも被弾面積は小さいし。
 まぁ、何はともあれ……

「試してみるか」

 そう呟き、ニーズヘッグのツイン・ドライブを起動させる。
 ちなみにレモンの話によると、何気にT-LINKフライトシステムとテスラ・ドライブも新型になっており、それ以外の機器も全般的にバージョンアップしているらしい。
 もっとも、新型のT-LINKフレームのように劇的に進化した訳ではなく、あくまでもバージョンアップといった程度らしいが。
 ともあれ、そうして空中に浮かんだニーズヘッグ目掛けて5機のメギロートが突っ込んでくる。
 全機が一斉に突っ込んでくるのではなく、少しずつタイミングをずらしている辺り、AIがしっかりと戦術を理解している証だろう。
 だが……今回に限って、それは悪手でしかない。
 ツイン・ドライブとエナジーウィングを使い、急速にメギロートとの距離を詰めていく。
 向こうはこっちが近づいてくる事で、そうはさせじとサークル・レーザーを放ってくる。
 メギロートから放たれた時はそこまで効果範囲は広くないのだが、距離が離れれば離れる程にその効果範囲は広くなり、回避するのは難しくなる。
 もっとも、それはあくまでも普通の機体ならばの話だが。
 エナジーウィングを使い、5機のサークル・レーザーの間をすり抜けるようにして間合いを詰めつつ、通り抜けざまに先頭にいたメギロートの胴体をヒートロッドにした尻尾で切断する。
 ブラックホールエンジンと時流エンジンのエネルギーを直接流してるからか、ビームサーベルと大して変わらないだけの斬れ味がある。
 いや、場合によっては下手なビームサーベルよりも威力は高い。
 しかもビームサーベルと違って、こっちは実体があってかなりの長さまで伸びる。
 それを考えれば、有効な武器だろう。
 ともあれ1機目のメギロートを撃破したのを確認するのと同時に、尻尾をヒートロッドから普通の、物理的な鞭として利用し、2機目のメギロートを叩き落とす。
 ヒートロッドの時と違って斬り裂くような事は出来なかったが、素の状態でも鞭の本体は新型のT-LINKフレームで出来ている。つまりPS装甲の効果もある訳で、メギロートにしてみれば、直接それを叩き付けられるというのは、強烈なダメージを与えると言ってもいい。
 叩き付けられた衝撃により、2機目のメギロートは大破に近いダメージを受け、そのまま地上に落下していく。

「っと」

 3機目のメギロートに攻撃をしようとした瞬間、他のメギロートがサークル・レーザーではなく、角による攻撃を仕掛けるべくこっちに突進してきた。
 ヒュドラのテスラ・ドライブを使い、強制的にその場から離れる。
 ちなみにヒュドラに内蔵されているテスラ・ドライブも、以前は大きさの問題から機能の限定された小型のテスラ・ドライブだったが、フィリオを始めとして技術班の面々が協力した結果、機能の限定された物ではなく、普通のテスラ・ドライブとなってる。
 まぁ、役割的には以前の物とそう大差ないのだが……
 ともあれ、ヒュドラのテスラ・ドライブを使ってその場を退避しつつ、1機のメギロートの角に尻尾の先端を巻き付け、強引に引っ張っていきながらT-LINKシステムを使って機体全体に尻尾を巻き付け、輻射波動を使う。
 次の瞬間、メギロートの装甲は内部からボコボコと膨れ上がり……爆発する。
 これで残り2機。
 向こうも味方が自分以外には1機だけになってしまっているというのは、わかっているのだろう。だが無人機のメギロートに撤退という判断をする判断力はなく、真っ直ぐに俺の方に向かってきた。
 真っ直ぐ、それこそ回避するような動きもないまま俺に向かってくるというその動きは、俺にしてみれば的以外のなにものでもない。
 T-LINKシステムによって尻尾を操り、菱形の先端に念動フィールドの刃を生み出し、一気に突き出す。
 鞭……ではなく、この場合の用途は槍に近いか? ともあれ、目にも止まらぬ速度で突き出さた念動フィールドの刃は、メギロートの角を真っ二つしながら突き進み、その身体をも真っ二つにする。
 そうして残った最後の1機。
 その機体も今撃破された機体と同じく、真っ直ぐ俺の方に向かってくる。
 角の攻撃を回避しながら尻尾を身体に巻き付け、輻射波動……ではなく、電撃を使う。
 周囲に稲光の如き激しいスパークが走り、次の瞬間にはメギロートの動きは止まっていた。
 空中で動きが止まれば、当然のようにそのまま浮かんでいられる筈もなく、やがて地上に落下しそうになったところを、尻尾が身体に絡んでいることによって動きを止める。
 一切身動きをしなくなったメギロートに対し、尻尾の先端にある菱形を華のように展開して、そこから伸びる何本もの糸。
 それはメギロートの身体に触れ……俺の意思に従ってハッキングをしていく。
 とはいえ、メギロートは先程の電撃で多くの機能をショートさせ、ろくに動く事も出来ないようになっている。
 結果として、ウルドの糸を使っても機能を限定的に復旧させる……と、そういう真似が精々だった。

「取りあえず、これで全機撃破したな。……最後の1機だけは、撃破じゃなくて鹵獲だったけど」

 拙い動きながらも、俺に従うように横を飛ぶメギロート。
 そのメギロートを従えながら、俺は地上に降りていく。

「どう?」

 ニーズヘッグから降りた俺を出迎えたのは、満面の笑みを浮かべたレモンとマリュー。
 こういうのが、恐らくどや顔と、そう言うのだろう。
 実際、この尻尾を作る上では色々と苦労があったのは容易に想像出来る。
 特に機体が宝具化していたり魔力属性を持っているせいか、最初尻尾を機体側で認識しなかった……というのは、俺にしてもちょっと意外だった。
 その後も細かい設定を調整しており、その結果がこうして改修作業の完成に導かれた訳だ。

「文句なしだ。これ以上ないくらいに最高の出来だよ。まさか、尻尾だけにここまで色々な機能を組み込んで、しかもそれを問題なく動かす事が出来るというのは、良い意味で予想外だった」
「ふふん、まぁ、この尻尾には色々と苦労したしね。……取りあえず、無事に成功したようで何よりだわ。細かい調整も、T-LINKシステムの方でやってくれたみたいだしね」
「……ふと思ったんだが、それなら最初からT-LINKシステムの方で設定の調整をするって訳にはいかなかったのか?」

 T-LINKシステムの方で調整をしてくれるというのであれば、それこそここで無意味に時間を使う必要もなかったのではないか。
 そんな俺の疑問に、レモンの隣にいたマリューが口を開く。

「T-LINKシステムによる調整、最初から出来ない訳じゃないわ。けど、ベースとなる設定の数値が極端に違うと、思ってもみなかった数値に設定される可能性があるのよ。そうならない為には、やっぱり大体の数値は設定しておく必要があるの」
「あー、なるほど。やっぱり何事もそう簡単にはいかないのか」

 そもそも、T-LINKシステムの方で調整をしてくれるのであれば、あそこまで時間を掛けて調整する必要もなかった……そう思っていたのだが、やはり相応の理由があったのだろう。

「そうなると、微調整とかはT-LINKシステムの方でやってくれるんだから、最終調整とか、そっちの方は俺が気にしなくてもいいんだな?」
「ええ、そうね。その辺りは問題ないわ」

 マリューがそう告げ、レモンも頷く。
 ともあれ、ギリギリ……本当にギリギリではあったが、ニーズヘッグの改修は完了した。
 グラナダを攻略するまでにはまだ結構な時間があるし、尻尾を付けたニーズヘッグに慣れるという意味でも、取りあえず問題はないだろう。
 そう判断し……俺は、取りあえずウルドの糸でハッキングしたメギロートを技術班に預けると、ニーズヘッグを空間倉庫に収納するのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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