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麗しのヴァンパイア

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第二十六話

                第二十六話  異世界ものでも
 美樹が手にしたライトノベルは異世界転生ものの最新刊であった、そしてそれは梨花と亜美も同じだったが。
 美樹はまずは梨花が手にした作品を見て言った。
「私が買うのとは違うわね」
「そうね」
 梨花も美樹が手に持っているライトノベルを見て言葉を返した。
「同じ異世界ものでもね」
「全然違うわね」
「そうよね、それでね」
 今度は梨花が亜美の手を見て言った。
「亜美ちゃんが買う本もね」
「そやな、三人が三人でな」
「同じ異世界ものでもね」
「買う作品はちゃうな」
「そうよね」
「というか異世界もんでもな」
 亜美は梨花の本だけでなく美樹の本も見て述べた。
「作品めっちゃ多いからな」
「もう一杯あるから」
「うち等が買う本もちゃうな」
「そうね」
 まさに三人それぞれだった。 
 それでだ、亜美はさらに言った。
「まさかと思うてたけれど」
「それでもよね」
「ちゃうな」
 亜美は梨花に応えた。
「見事な位にな」
「何ていうかね」
 今度は美樹が言った。
「同じジャンルでも読む作品は違うのね」
「これもおもろいわ」
「ええ、こうしたこともあるのね」
「何か美樹ちゃんの本読みたくなったし」
 亜美は美樹の本を見てから今度は梨花の本を見てこうも言った。
「梨花ちゃんの本もね」
「そっちもなのね」
「読みたくなったわ」
「そうなのね」
「どんな作品かな、というかほんま最近異世界もの多いな」
 ライトノベルにおいてというのだ。
「恋愛とかSFが多くてもええやろ」
「そうよね」
「そうも思うわ、こんなに多いと」
 梨花と美樹も亜美に応えた、そしてだった。
 三人はそれぞれの本を買った、そこで梨花は他の二人に尋ねた。
「今度は何処行く?もうすぐ夕方だけれど」
「夜までに帰らないとね」
「そやからあと少しだけやな、遊べるのは」
 二人は時間のことを話した、もうすぐタイムリミットであることを感じながら。


第二十六話   完


                 2018・2・25 
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