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死神と呼ばれた転生者

作者:正博
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第5話

 UC0092年12月13日
 新生ネオ・ジオンが地球連邦軍への攻撃を示唆。
 

 UC0092年12月22日
 シャアを総帥とする艦隊が、スィート・ウォーターを占拠


 UC0092年12月25日
 地球連邦政府高官ジョン・バウアーの指示でロンド・ベル艦隊を増強。
 ブライト・ノア大佐、アムロ・レイ大尉等を編入
 またνガンダムの開発、製造に着手。


 UC0093年2月27日
 シャア総帥地球連邦軍へ宣戦布告


 UC0093年3月4日
 ネオ・ジオン5thルナを電撃占拠、地球連邦軍本部ラサに落下を決行。
 ロンド・ベル艦隊出撃、ネオ・ジオンと交戦。

 アムロ「核パルスエンジンさえ破壊出来れば」
 ギュネイ「アムロ・レイか落とせば俺が最強だ」
 アムロ「チィ。こんな所で時間をかけている暇はない」
 ???「じゃそいつの相手は任せな」
 ギュネイ「誰だ!」
 リュウイチ「『死神』だよ」
 アムロ「リュウイチなのか。生きていたんだな」
 リュウイチ「感動している時間は無いぜ。行け」
 アムロ「すまない」
 ギュネイ「待て。くそ邪魔をしやがって」
 リュウイチ「貴様じゃなくシャアを呼べ。決着をつけてやる『死神』が」
 ギュネイ「うるさい!! ファンネル行け」
 リュウイチ「『ファング』叩き落せ!」

 ヤクトドーガのファンネル6基を、12本のファングが次々破壊した。

 リュウイチ「格下に用は無い。シャアを出せ」
 ギュネイ「貴様!」

 ヤクトドーガがビームサーベルで、斬りかかって来た。
 ブルーは煩わし気に払いのけ、ヤクトドーガの背中に蹴りを入れた。

 リュウイチ「邪魔だ! 失せろ。格下」
 ギュネイ「このぉー」
 シャア「下がれ。ギュネイ」
 リュウイチ「やっと出て来たか。闇から戻って来てやった。『死神』が」
 シャア「5年近く探し続けた。貴様を殺す為に」
 リュウイチ「闇へ消えるつもりだった。貴様が生きていると分かり出て来た」
 シャア「ララァの仇討たせて貰う」
 リュウイチ「そのセリフも聞き飽きた。恋しい人の元へ送ってやる」

 その時ギュネイのヤクトドーガが、シールドのメガ粒子砲を放った。

 リュウイチ「格下。いい加減にしておかないと、死ぬぞ」

 ブルーはヤクトドーガの背後にいた。

 ギュネイ「いつの間に」
 シャア「下がれ。ギュネイ何度も言わせるな」
 リュウイチ「先に殺そうか。頭の悪い格下を」
 ギュネイ「何だと!! 貴様」
 シャア「止めろ。ギュネイ貴様の勝てる相手ではない」

 だがヤクトドーガは止まらず、ビームサーベルで再度斬りかかった。
 しかしまた相手を見失った、コックピットにシシオウブレードが突き刺さっていた。

 ギュネイ「大佐・・・・・・」
 シャア「だからよせと言ったのだ」
 リュウイチ「そんなのしか育てられないのか」
 シャア「貴様は1度ならず2度までも。絶対に葬り去る」
 リュウイチ「口ばかり動かしていないで掛かって来いよ」

 シャアが攻撃態勢を取ろうとした時、ナナイから核パルスエンジンに攻撃が来ていると通信が入った。

 シャア「くっ、ここまで来て。貴様との決着は後だ、今は5thルナを落とすのが先だ」
 リュウイチ「何だ。出て来てやったのに、遊んでくれないのか。総帥も大変だな」
 シャア「覚えていろ」

 だから捨て台詞に変わったのはないのか。
 アムロの奴時間稼ぎしてやったのに無駄じゃねぇか。
 あいつらと合流するか何かまだ一緒にいる、転生者達このままユニコーンまでいる気か。
 俺はプトレマイオス2に帰還した。
 あいつらも良くこんな物作ったな、趣味人共。


 俺達は取り敢えずロンド・ベル艦隊と、コンタクトを取った。

 リュウイチ「ブライト、久しぶりだな」
 ブライト「『死神』生きていたのか」
 リュウイチ「闇に消えるつもりだったが、決着をつけたい奴が出て来たから」
 ブライト「シャアの事か」
 リュウイチ「折角出て来てやったのに、遊んでくれなくて」
 ブライト「それで何の用だ」
 リュウイチ「しばらくロンド・ベルと一緒にいさせてくれ」
 ブライト「・・・・良いだろう。今は少しでも戦力が欲しい所だからな」
 リュウイチ「戦力はいいが、アムロにマシな機体は渡せんのか」
 ブライト「上がうるさくてな。それでもようやく1機渡せそうだ」
 リュウイチ「お前達も呪われているって言うか、嫌われているな」
 ブライト「お前にだけは言われたく無いな」

 結局、アムロは核パルスエンジンを破壊出来なかった。
 5thルナはラサに落ち大勢の市民がなくなった、腐った奴らだけ先に逃げたらしい。
 アムロはνガンダムを受け取りに月へと行った。
 RX-78BD-10『ブルーディスティニー10号機』ついに10号機まできたぜ。
 蒼い色だけでもう最初の原型は留めて無い。
 ライザーシステムまで作りやがったが乗り手がいない。
 それなら作るなよ、戦闘舐めていると死ぬぞ。


 UC0093年3月6日
 今俺達はロンデニオンコロニーにいる。
 原作知識だと今頃シャアもいて、偽りの和平交渉をやっている頃だ。
 まあ決着はアクシズまで我慢だな。
 転生者達は今機体を弄っているとこだ、ファングを降ろして別の兵器に変えるそうだ
 聞いてみるとファンネルを飛び越えて、スーパードラグーンだって。
 そんな高度な演算処理出来ねぇぞと言ったら笑ってやがった。
 あいつらまた人の体を弄る気だな、その内変身が出来そうだ。
 俺の体ももう既に4割近くが、人工物に変更されている。
 もう『死神』か、ターミネーターか分からん。


 UC0093年3月12日
 俺達は一旦ロンド・ベルと別れた。
 理由はルナⅡの防衛と言うか、シャアの邪魔をする。
 連邦の馬鹿共は和平だと喜んでいるが、こいつらシャアの事を分かっていない。
 近づいて来た艦隊から一斉に攻撃を食らいやがった、少しは用心しろよ。

 リュウイチ「出るぞ」

 俺はいきなりネオ・ジオン艦隊の横から、バスターランチャーを10発食らわせた。
 バスターランチャーも強化され20発まで、連射しても砲身が持つようになった。
 ダミーバルーンで分からなかったが、10隻程度だった。
 今の攻撃で5隻沈めたから、後は連邦軍の馬鹿でも対処できるだろう。
 プトレマイオス2に戻ると、急いでアクシズに向った。

 アクシズではもう既に戦闘が始まっていた。
 ヤクトドーガは潰したから後は、クエスのαアジールとシャアのサザビー位か。
 αアジールが目障りだ、潰しておくか。

 見つけたαアジール流石100m級でかいな。

 リュウイチ「『トランザム!!』」

 ツインビームサイズを持っていきなり喉元に斬りつけた。
 部品が散らばった、あそこを集中するか。

 クエス「よくも!」

 αアジールのメガ粒子砲を撃って来るが、遅い再度喉元を斬りつけ離脱。

 クエス「ファンネル落ちろ」

 ニュータイプって言ってもガキだな、読める軌道がファンネルを斬り落としてやった。

 クエス「何で邪魔をするの」
 リュウイチ「邪魔はお前だ、ガキ。死ね!!」

 喉元の破損させた部分へ、ヴェスパーを叩き込んだ。

 クエス「きゃあああーー」

 αアジールは大爆発した。

 ハサウェイ「クエスゥーーー。よくもクエスを」
 リュウイチ「手前も一緒に送ってやろう。『死神』に武器を向けた以上死ね」

 ブライトのガキ何だよな、ダルマにしておくか。
 ツインビームサイズでジェガンの手足とメインカメラを斬り飛ばした。
 何でガキを相手にしなきゃいけない、ふと見ると青いギラドーガが飛んでいた。
 確かレズンって女だよな、こいつでもいいか遊び相手に。
 ツインバスターライフルを向けると引き金を引いた。

 レズン「うわああああーーーー」

 あっしまった出力絞るのを忘れて、消し飛ばした。
 その時俺の疑似ニュータイプ能力に、危険信号が最大に灯った。

 リュウイチ「ドラグーン行け!!」

 飛んできたファンネル6基を、ドラグーン8基が迎え撃ち3つ撃墜した。

 リュウイチ「やっと来たのか。退屈でガキや女を落としたじゃねぇか」
 シャア「クエスやレズンまで。貴様は!!」
 リュウイチ「ルナⅡの艦隊も始末しておいてやった、俺って親切だろ」
 シャア「・・・・・死ね」
 リュウイチ「手前がなぁ」

 サザビーがメガ粒子砲を、ブルーがヴェスパーを同時に撃った。
 中央で相殺された瞬間、サザビーは残ったファンネルを射出。

 リュウイチ「『トランザム!!』」

 ブルーはトランザムでサザビーに急接近し、シシオウブレードを抜いた。
 サザビーもビームソードを抜き構えた。
 ファンネルがビームを放つも、Iフィールドで阻まれる。
 ブルーはシシオウブレードを、真一文字に斬りつける。
 サザビーはそれを躱そうとするが、速度が違い受け止めに変更受け止めた。
 ブルーは左手に隠し持っていたツインビームサイズのデバイスを展開、ツインビームサイズで頭部を薙ぎ払う。
 間一髪でサザビーをのけぞらせ、ツインビームサイズを躱したがその為、シシオウブレードを受け止める力が弱まりメガ粒子砲から縦に切り裂かれてしまった。
 しかも切り裂かれた装甲の隙間にブルーの頭部バルカンが至近距離で撃ち込まれ内部のメカが潰されて行く。
 サザビーの機体モニターが赤色に変わっていく。
 サザビーも力を振り絞り右手のビームソードをブルー目掛け振るう。
 ブルーを近寄らせ過ぎた為ビームソードを、躱しきれずに左腕が斬り飛ばされた。
 ブルーは一旦距離を取り、シシオウブレードを収納ツインバスターライフルに持ち替える。
 サザビーもその間に起き上がりながら、ビームショットライフルを構える。
 ブルーはツインバスターライフルを撃った、サザビーは大きく左に躱すとビームショットライフルを連続で撃ち込む。
 Iフィールドで防げると思ったビームはブルーに直撃、左側のヴェスパー・腰部装甲が大破左足も動きが悪くなった。
 
 リュウイチ「チィ。Iフィールドがいかれやがった」

 だがサザビーもバルカン砲で内部機構をかなり壊されており、時間が経つ程警告ランプが点灯していく。

 シャア「まずいな。このままではいつ停止してもおかしくない。早急にケリをつける」

 先にサザビーがビームショットライフルを連射しながら、ファンネルもビームを発射まるでビームの雨の様になった。
 左足の動きが悪くなったブルーは、ビームを浴び始め破損部分が増えていく。
 足が使えないと見たサザビーが更に攻撃を強めて行く。
 だが浮けば推進力で機動性は回復する、ブルーは宙に上がりツインバスターライフルを撃ち放った。
 攻撃に重点を置いていた為、サザビーの回避が少し遅れた。
 ビームショットライフル事右腕を吹き飛ばした。
 ブルーは片腕のローリングバスターライフルでファンネルを全滅させる。

 リュウイチ「ドラグーン行け!!」

 ブルーは格闘式ドラグーンを放つと、サザビーの各部に突き刺さり左腕も使用出来なくした。

 シャア「くっ・・・・ララァの仇を討てずに・・・・・」
 リュウイチ「終りだぁーーー」

 ブルーはシシオウブレードを抜くと、サザビーを縦一文字に斬った。
 サザビーは爆発、シャアの最後である。

 リュウイチ「ララァに会えると良いな。シャア」

 ロンド・ベル艦隊の活躍で、ネオ・ジオン艦隊も降伏シャアの反乱は終結した。
 シャアを討ち取った、アムロは少佐に昇進した。
 そう連邦軍も第3者が討ち取りましたでは、立場が無いのでアムロを立てたのである。


 プトレマイオス2に戻った、リュウイチはまたすぐに姿を消した。

 リュウイチ「ブルーこれが『死神』の最後の戦いかもなぁ。今までありがとう」
 リズ「うわ。キモ『死神』に休みがあると思っているの」
 リュウイチ「リズ。お前なぁ人が感傷に浸っているのを邪魔するな」
 リズ「だから何。私達はこれからブルーを、修理しないといけないの。邪魔」
 リュウイチ「へいへい」
 リズ「それからレポートはちゃんと書いてよね」
 リュウイチ「分かっています」
 リズ「リュウイチ・・・・・ありがとう」
 リュウイチ「ああ」

 彼女はリズ・ゼロ最近仲間に入った転生者である。
 仲間に入る条件として深く語らなかったが、シャアを殺してと頼まれた。
 理由も聞かなかった。
どの道シャアと決着をつける必要があったから。

 3年後の第3次ネオ・ジオン抗争には参加しなかった。
 偽者のシャア等に会いたくなかったからだ。
 
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