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死神と呼ばれた転生者

作者:正博
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第2話

 UC0087年3月2日
 ティターンズとエゥーゴの連邦軍内の争いが激化。
 エゥーゴがティターンズの開発していた、MSガンダムMK-Ⅱを強奪した。
 これで完全に互いの全面衝突は避けようが無くなった。
 だが俺は気になる事がある、誰がガンダムMK-Ⅱを強奪したかだ。
 ア・バオア・クーでシャアは殺したと思ったが、生きているのかもしれない。
 軍のデーターベースを検索すると、クワトロ・バジーナの名があった。
 しぶとい奴、生きていたのか。


 ジャブローの殆どの部隊に、他所への移動命令が出た。
 ニューギニアへ移動せよと周りには命令が出たが、俺達はどうやら捨て駒にされた様だ。
 ティターンズの再三の勧誘を蹴った仕返しらしい。
 5月11日までにジャブローから抜けるか、エゥーゴに合流するか全員で話し合った。
ほとんどがエゥーゴに合流で決定した。

 UC0087年5月11日
 ジャブローにエゥーゴの部隊が降下してきた。
 俺達は荷物を既にガルダ級超大型輸送機アウドムラに乗せていた。
もう1機のガルダ級超大型輸送機スードリも確保した。
俺だけが『ブルーディスティニー4号機』でジャブロー内部にいた。
 待っているのだ、シャアが来るのを。
俺の事は忘れて無いだろう、出会った時の反応が見たくてワザと残った。
 どうやら戦闘が近づいて来た、そして百式が俺を見つけた。
 いきなり問答無用でビームライフルを、撃って来やがった。
 シャアで間違いなさそうだ、本当に良く生きていたな。

リュウイチ「よぉ生きていたのか、赤い彗星」
 クワトロ「やはり貴様は、ララァの仇討たせて貰う」
 リュウイチ「遊んでもいいが、時間が無い」
 クワトロ「ほざくな!!」
 リュウイチ「まあエゥーゴの全員を、道連れにする気なら遊んでやるよ」
 クワトロ「何が言いたい」
 リュウイチ「ジャブローはお前等用の罠だ。ティターンズの馬鹿が核を仕込んでいる」
 クワトロ「場所は何処だ」
 リュウイチ「無駄だよ。地下深くに埋めてあるからな」
 クワトロ「何故教える」
 リュウイチ「ティターンズに嫌われてね。俺達も捨て駒さ」
 クワトロ「そのまま死ね」
 リュウイチ「つれない事を言うなよ。俺の仲間がガルダ2機を押さえている」
 クワトロ「・・・・条件は」
 リュウイチ「俺達をエゥーゴに入れてくれ。それだけだ」
 クワトロ「断ったら」
 リュウイチ「ガルダが消えるだけさ。どの道別の手段ではもう逃げられんからな」
 クワトロ「くっ・・・・条件を飲む」
 リュウイチ「そうか。それとそこのビルにお宅の仲間と、カイが捕まっている」
 カミーユ「大尉! レコアさんの気配がします」
 リュウイチ「流石ニュータイプ凄いね。そのビルの4階だ、潰すなよ」
 
 俺達はエゥーゴのレコアとカイを助け、急いでガルダに乗った。

 リュウイチ「馬鹿共が、俺が始末する」
 カミーユ「何をするんです」

 俺は滑走に入った、ガルダから飛び降りた。
 前方にハイザック3機を見つけたので、ツインバスターライフルで消し飛ばした。

 カミーユ「捕まってください」
 リュウイチ「悪いが邪魔だ。そこを退け!!」
 カミーユ「えっ」

 俺は『ブルーディスティニー4号機』を、ジャンプさせフルバーニアで軽々飛び乗った。

 クワトロ「チィ。そのまま落ちれば良かったものを」
 カミーユ「大尉。何でそんな事を言うのです」
 リュウイチ「ああ、気にしてないから」

 俺は機体を待機させると、降りて行った。
 
 カイ「『死神』まだ生きていたのか」
 リュウイチ「カイか。久しぶりでご挨拶だな」
 カイ「2度とお前と会わないつもりだったのに」
 リュウイチ「俺も特別会いたくて会った訳じゃ無い」
 カミーユ「何でみんな酷い事を」
 カイ「カミーユだったか。こいつは1年戦争で『死神』と呼ばれていた」
 カミーユ「強かったんですね」
 カイ「ああ。確かに強かった。だがなこいつはコックピットだけをワザと狙う、撤退している部隊を後ろから皆殺しにする。そんな奴だ」
 リュウイチ「ご丁寧な紹介ありがとう。そう言う事だ、少年」
 カミーユ「・・・・・・」


 エゥーゴに入った俺達はティターンズの攻撃を退けながら、エゥーゴの地上支援組織カラバと合流また会いたくない奴が来た。

 クワトロ「エゥーゴのクワトロです」
 ハヤト「カラバのハヤト・コバヤシです」
 カイ「ようハヤト」
 ハヤト「カイ、久しぶり」
 カイ「ああ。もう1人乗っているぜ。こっちは会いたくない奴だが」
 リュウイチ「俺も会いたくないと言っている」
 ハヤト「『死神』何であんたが」
 クワトロ「不本意だが、エゥーゴに入れた」
 リュウイチ「そういう事だ。ああ宜しくしないでいい」

 カラバからの情報で俺達は、宇宙に上がる為ケネディポートを目指した。
 シャトルが準備されており、いつでも発進可能らしい。
 ケネディポートに着いた俺達は、パイロットとリックディアスを積み込んだ。
 俺とクワトロとカミーユそれにロベルトは、ギリギリまで護衛だと。
 
 連邦軍のブラン少佐率いる、可変式MSアッシマー部隊が攻撃してきた。
 流石に早い上、強いな。
 ロベルトのリックディアスがやられた。

 リュウイチ「『ファング!!』」

 流石に鬱陶しくなって、俺はファングをアッシマーに次々打ち込んだ

 ブラン「貴様は連邦軍だろう、何故邪魔をする」
 リュウイチ「お前等が鬱陶しいのと、俺が『死神』だから」
 ブラン「では俺があの世に送り返してやる」
 リュウイチ「そうかい、出来るならやってみな」

 ブラン少佐のアッシマーが変形、MSになった。
 大型ビームライフルを撃って来る。
 躱しながらツインビームサイズを取り出した。
 そう言えばこいつを今殺すと、楽しみが減ってしまうな。
 それとも部下のウッダー大尉が、追撃部隊をやってくれるかな。

 リュウイチ「仕方が無い、今はこれで我慢してやる」
 ブラン「何を言っている。何うぉおおおおぅ」

 俺はアッシマーの懐に入ると、ツインビームサイズで両腕を切り飛ばした。

 リュウイチ「失せろ! 弱者が戦場に出て来るな」
 ブラン「くそ、覚えていろ。リュウイチ」

 ブラン少佐のアッシマーは、再び変形して撤退して行った。
 悪役の捨て台詞止めておけ、似合い過ぎだ。
 シャトルは無事だったが、俺達は搭乗には間に合わなかった。
 仕方なくアウドムラに戻ると、転生者の奴らも残っていやがった。
 理由を聞くとホンコンで、サイコガンダムが見たいそうだ。
 好きにしてくれ、死んでも知らんぞ。
 ロベルトの埋葬だけすると、俺達はアウドムラで飛び立った。
 もう1機のガルダ・スードリ―はそのまま放置された。

 ブラン少佐が俺達の残したガルダを使い、追撃部隊を組んで追って来た。
 何度か交戦したが、全部撃退した。

 また転生者の誰かが弄ったらしく、今度はミノフスキー・ドライブを積んだとの事。
空中機動が出来る様になった。
 RX-78BD-5『ブルーディスティニー5号機』と名を変えた。
 カラーリングは俺が絶対ブルーと言って、絶対に変えさせなかった。
 蒼い死神を俺は気に入っているからだ。


 またブランの追撃部隊かと思ったが違う様だ。
 そう言えばロザミアがそろそろブランに合流する頃か、ギャプランがどれ程の物か遊ぶか。
 俺は単機で飛び出した。

 リュウイチ「ちょっと追っ払って来るぜ」
 クワトロ「そのまま撃墜されて来い」
 リュウイチ「それは無理だな。相手が弱すぎる」

 そんな事を言っている間に、ギャプランとアクトザクの部隊を見つけた。

 ロザミア「何! MSが飛んでいるだと」
 リュウイチ「遊びに来たぜ」
 ロザミア「舐めるな! 空中でギャプランに、勝てると思うな」
 リュウイチ「思って無い。遊び相手が減るから、今日はお供を潰しに来ただけ」

 俺は3機のSFSに乗った、アクトザク6機に狙いを付けた。
 SFSとアクトザクから、ビームが飛んで来るが遅いな。
 ビームを躱しながらSFSの下に潜り込むと、SFSをビームサーベルで貫いた。
 この高度で墜落したら、確実に死ねるだろう。
 残り2機のSFSも同じ様に撃墜したら、ロザミアがお怒りになった。

 ロザミア「貴様! よくもやってくれたな」
 リュウイチ「最初に言った。今日はお供だけだと」

 ロザミアのギャプランが、MSに変形した。
 両肩のビーム砲を撃って来るが、躱すだけ。

 リュウイチ「遊んだから帰るわ。今度はブランと一緒に、また遊びに来てくれ」
 ロザミア「待て!」

 俺は暇潰しを終え、帰って行った。
 それから何度か交戦したある日、ブランのアッシマーに特攻かけた輸送機があった。
 ああ、アムロかそろそろ合流する時期か、まあどうでもいい。
 カミーユのガンダムMK-Ⅱが、パラシュートのアムロを受け止めた。
 百式が近寄りなんか喋っているが、こいつらってライバルのフラグあるのか。
 俺が折った気がするが、まあいいか帰ろう。
 俺が機体を整備していると、後ろから声を掛けられた。
 
 アムロ「リュウイチ何故あなたが、エゥーゴに参加している」
 リュウイチ「それはいっぱい殺せるからだよ、アムロ」
 アムロ「相変わらず『死神』を続けているのか」
 リュウイチ「違うな。続けているんじゃない、俺その者が『死神』なんだ」
 アムロ「何故そこまで『死神』にこだわる」
 リュウイチ「お前には分からんさ。オデッサでジオン兵を、直接殺した俺の事は」

 分かられても困るがな、あの日の事を・・・・。



 カラバから連絡員として、ベルトーチカがやって来た。
 ヒッコリーで再び宇宙に、帰る準備をしているとの事だった。
 ベルトーチカは俺には、絶対に近づいてこなかった。
 近づいてお喋りなんかされたら、たまらんから調度いい。
 と思っていたらある日、珍しく声をかけて来た。

 ベルトーチカ「ねえ『死神』さん。アムロにこのMSを譲ってくれない」
 リュウイチ「馬鹿だろうお前。ブルーを俺が手放すと思うのか」
 ベルトーチカ「『死神』がこれ以上無意味な人殺しを、しない様に親切で言っているの」
 リュウイチ「貸すだけならいいぜ。こいつは人の恨みを多く買っているから、アムロが死んでも良ければ貸してやるぞ」
 ベルトーチカ「・・・・・・・・」

 俺がブルーを本気で貸す訳ないだろう。


 ヒッコリーに到着し、クワトロ、カツ、カミーユを乗せた。
 リックディアスを譲られたアムロと俺が、シャトルの護衛に着いた。
 またブラン少佐がやって来た、しつこいもういいここで終わらせる。


 ブラン「今日こそお前等の最後だ」
 リュウイチ「言っていて恥ずかしくないか、何度そのセリフを吐いた」
 ブラン「うるさい!! 今日こそ必ず」
 リュウイチ「お前と遊ぶのも飽きた、今日でお前が最後だ」
 
 アムロはブランの部下を相手に無双している。
 俺はツインビームサイズを取り出すと、終わりにするべく行動に出た。
 
 リュウイチ「『トランザム!!』」

 アッシマーの懐に瞬時に入ると、コックピットをツインビームサイズで突き刺した。
 そして1度ツインビームサイズを抜くと、今度は大きく機体を切り裂いた。
 ブランのアッシマーが爆発した。
 ブランの部下が数機逃げ出した。
 俺はバスターランチャーを展開、照準を付け引き金を引いた。
 巨大なエネルギー弾がブランの部下を、飲み込み消し去った。

 アムロ「また。あなたは」
 リュウイチ「終了。まだシャトルは上がらんのか」
 アムロ「何を言っている、今ならまだ間に合う」
 リュウイチ「ああ。俺達は乗らねぇぞ。ホンコンで飯食ってから上がる」
 アムロ「何を馬鹿な事を」
 リュウイチ「第一アムロ。俺より後ろの少年が、降りているんだが良いのか?」
 アムロ「えっ!」

 カミーユがガンダムMK-Ⅱで降りていたのだ。
 次の展開を気にして、俺が護衛になったのだがなぁ。
 結局クワトロ、カツの2人だけで、宇宙に上がっていった。
 
 リュウイチ「カミーユ。何故降りた?」
 カミーユ「援護がいると思いました」
 リュウイチ「クワトロから修正食らうのを覚悟しとけよ」
 カミーユ「リュウイチさんもじゃ無いですか」
 リュウイチ「残念だが俺は奴に嫌われている。離れられて喜んでいるだろう」

 アウドムラに戻った俺達は、補給物資を求めてホンコンに向った。
 ホンコンにはエゥーゴの支援者、ルオ商会がありそこと交渉するそうだ。
 ルオ商会にはアムロが行った、俺達は相変わらず機体の手入れ。
 それとまた新しい装備が付いた、Iフィールド避けるからいらない。

 アムロが出かけてしばらくすると、ホンコンに巨大MAが現れた。
 ああ来ちゃったよ、転生者達はカメラ持って喜んで出かけやがった。
 本当に死ぬなよ。

 俺とカミーユの2人が迎撃に向った。
 敵のMAは滅茶苦茶やってくれた、ホンコンを消す勢いで拡散メガ粒子砲を撃ちまくる。
 
 カミーユ「やめろ!!」

 ビームライフルを撃つがこの巨体で、Iフィールド装備反則だぜ。
 威力がありすぎて街中で、バスターランチャーを使う事は出来ない。

 リュウイチ「『トランザム!!』」

 俺はツインビームサイズを持つと、敵のMAに斬りつけた。

 リュウイチ「マジかよ。斬れないじゃねぇか、装甲まで反則か」

 近寄った俺に拡散メガ粒子砲が、来るが躱す。

 リュウイチ「カミーユ1度戻って、バズーカ取って来い」
 カミーユ「しかし1人では」
 リュウイチ「問答やっていると、ホンコンが灰になるぞ」
 カミーユ「分かりました。すぐ戻ってきます」

 これがまだMAだから言いが、MSになったらどうすんだ。
 地雷を踏んだか、フラグを立てたか、急に変形を始めやがった。

 リュウイチ「あちゃー。MSサイコガンダムになりやがった」

 サイコガンダム式のフルバースト攻撃が、ブルー目掛けて襲い掛かった。
 流石に全部は避け切れん、Iフィールド働いてくれよ。
 Iフィールド作動し、ブルーは被害を免れた。
 だが今の攻撃で街には、大きな被害が出てしまった。

 リュウイチ「街にこれ以上被害を出すなら、バスターランチャーを使うか」

 その時、サイコガンダムに爆発が起きた。

 カミーユ「リュウイチさん戻りました。何て大きさだ」
 リュウイチ「感心して無いで、撃ちまくれ。街の被害がシャレにならん」
 カミーユ「はい。こいつ」

 だがガンダムMK-Ⅱのバズーカも、効いていない様だ。
 同じ被害が出るなら、使うかバスターランチャーを。
 ガンダムMK-Ⅱもバズーカを、全て撃ち尽くした様だ。
 しゃーない被害を気にしていたら、街も俺達も全滅する。
 バスターランチャーを準備しようとした時、カミーユがビームサーベル抜き攻撃を仕掛けた。
 バスターランチャーを撃つまでの、時間稼ぎを頼むわ。
 だがガンダムMK-Ⅱの攻撃が、頭に当たった時損傷も無いのに怯んだ。
 そしてMAに変形すると何処かへ消えて行った。

 リュウイチ「カミーユ。お前何かやったのか」
 カミーユ「何もしていません。全然損傷が無かったですから」

 訳は分からんが疲れたし帰ろう、でもあいつら生きているだろうな。
 生きていました転生者達、よくあの被害の中で写真を撮ったな。
 アムロはルオ商会で、ドジ踏んで捕まっていたそうだ。
 そのルオ商会でミライと会ったそうだ、今はブライトの嫁さんだって。

 
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