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相談役毒蛙の日常

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二十九日目

 
前書き
短編集というか小ネタ三本です。『胸』『倫理コード』『TS?』の三つです。
台本形式ですが御容赦ください。 

 


灯俊の部屋

葵「夏に向けてムッキムキに成ってやるぜ!」

灯俊「ほー頑張れよ」

葵「お前もやるんだよ」

灯俊「はぁ?何すんだよ」

葵「筋トレ」

灯俊「俺もうやってるし」

葵「メニューは?」

灯俊「えっとだな…日替わりで腕立て、腹筋、スクワットを百回かな」

葵「OK!オレもやってみるぜ!」

灯俊「お前なぁ…慣れるまでは半分、慣れてから徐々に増やせ。怪我するぞ、体育会系なんだから解れよ」

葵「オーケー」

すると葵はゴロンと寝転がった

灯俊「なにしてんの?」

葵「え?今からやろうかなぁと」

灯俊「あっそ」

葵「いやいや、手伝えよ。腹筋するから足抑えろ」

灯俊「はぁ?まぁ別にいいが…」

葵「うーし」

そして葵は腹筋を始めた

葵「んっ、ふっ…」

うん……

灯俊「おい」

葵「んー?どうしたのかね」

灯俊「わざとだろテメェ」

葵「何の事だ?」

灯俊「悩ましい声を出してんじゃねぇよ!」

葵「ちっ!」

この野郎いよいよ開き直って自分の体使ってからかいにきてやがる…




オチ

葵「おい」

灯俊「どうした?」

葵「筋トレしても筋肉つかねぇんだけど」

ああ、あれは…3ヶ月まえか?

灯俊「ああ、夏に向けてムッキムキになるとか…で、どうなった?」

葵「知っているだろ」

灯俊「くくっ、あははははは!」

なぜ笑うかというと…

灯俊「いいじゃん!スタイルよくなったんだから!」

葵「変態かお前!なんだぁ?オレの胸部に興味深々かぁ?」

灯俊「はっ!テメェのそれはほぼ筋肉だろうが」

というのも

灯俊「『脂肪を燃やせば貧乳に成れる!』とか言って腕立てしてたら胸筋ついてバストアップとか…ブフォッ!」

葵「…………」

あ、ヤベェ、葵の目から光が…

葵「ぶっ殺す」

灯俊「待て待て待て待て!それを何処から出した!?というか和弓を人に向けヒィア!?」

おれの耳の側に突き刺さった矢…

灯俊「待て!話せばわかる!」

葵「死ね」

灯俊「ぎゃぁー!」


















倫理コード

ユイ「あの、トードさん」

トード「どうしたんだいユイちゃん」

ユイ「はい、ゲームシステムについて不明な点がありまして」

トード「システムについて不明な点?君がか?」

ユイ「はい」

トード「うーん…答えられるかは解らないけど…いってごらん」

ユイ「倫理コード解除設定というのが理解できないのですが…」

トード「えっと…それは…」

ユイ「トードさんにもわかりませんか?
クラインさんとエギルさんは押し黙ってしまいまして」

トード「(ちゃんと教育しとけよ…)」

ユイ「トードさん?」

トード「(あ、そうだ)」ニヤニヤ

ユイ「?」

トード「ユイちゃん」

ユイ「はい」

トード「パパとママに聞いてみるといいよ、あの二人は倫理コードは絶対に外したことあるから」

ユイ「パパとママがですか?」

トード「うん、だからパパとママが誤魔化そうとしても引いちゃだめだよ」

ユイ「はい、わかりました!」

トード「ほら、行っておいで」

ユイ「はい!」とたとた

トード「ぷ、く…アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

カトラス「うん?どうしたんだ、こんな道端で爆笑して」

トード「おお、カトラスか…ぷふ!…いやな、じつは……」

とカトラスに事の成り行きを説明する。

カトラス「鬼かお前は」

なおこの後モノクロカップルに追い回された。

だが俺はこう訴えたい。

『俺は悪くねぇ』











TS?

灯俊「ふぅ、今日は特にクエストも無いし…レベリングだな…リンクスタート」

極彩色の光を経て、妖精郷へ下り立つ。

トード?「ふぅ、何処にレベリングいこうかな…ん?」

俺はふと気付いた、視線が低すぎる。

トード?「ん?バグか?」

そう思ったが、部屋の鏡を見て唖然とした。

トード?「え?カトラス?」

そう、写っていたのはトードではなくカトラスのアバターだった。

カトラス(灯俊)「はぁぁぁぁ!?」

と、そこへ…

ビュォー!っとログインエフェクトが現れた。

???「ふっふっふ、気分はどうだ?」

そこに居たのは俺のアバター…ポイズン・トードだった。

俺はすぐさまこのおかしな状況とその原因を理解した。

カトラス(灯俊)「葵!どういうつもりだ!?」

トード(葵)「いやぁ…この前お前に『這い寄れニャル子さん』借りたじゃん?」

カトラス(灯俊)「そんな事は聞いていない!」

トード(葵)「あれでニャル子が真尋と入れ替わってオ〇ニーしてたじゃん。
で、このアバターでシたら気持ち良くてさ。
だから灯俊にも女の悦びを教えてあげようかとな」

そう言って俺の分身が迫って来る。

カトラス(灯俊)「は、ははっ、何を言ってるんだ?痴漢防止コードが…」

がしっ!っと肩を捕まれる。

トード(葵)「倫理コードは外しといた」

カトラス(灯俊)「はぁ!?」

トード(葵)「いやぁ、一回【カトラス】を抱きたかったんだよな…」

俺は駆け出した、後ろの変態から逃げる為に。

五分後

ガッシャーン!という音と共にトード(葵)の頭に壺が振り下ろされた。

カトラス(灯俊)「はぁはぁ…」

モブ「姉御!どうしたんですか!?」

カトラス(灯俊)「ちげぇよ、俺はカトラスじゃねぇ、トードだ」

モブ「は、はぁ?」

カトラス(灯俊)「はぁはぁ…リアルのカトラスにアミュスフィアのカードをすり替えられたんだ。
今から落ちてぶん殴って来る」

そう言って俺はトード(葵)をログアウトさせ、自分もログアウトした。

そのあと葵をとっちめてカードを奪還した。

しかしカトラスを追いかけるトードを目撃されておりその後変態扱いされた…

あぁ、鬱だ…

 
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