【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
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ヤマト建造
前書き
オリ設定と解釈炸裂
ユリーシャの意識不明具合
1 回復
2 回復
3 回復(記憶喪失)
4 回復(記憶喪失)
5 回復(記憶喪失)
6 意識不明
回復したユリーシャだが記憶を失っていた。
これが一時的なものか恒久的なものか分からないが、イスカンダルの船が残っておりそこに配備されたドロイドや艦のデータからある程度の立場については推測することができた。
それを彼女の言葉で言うのならば、『救済』というものだった。
「何それ?」
叢雲のツッコミに俺も苦笑する。
このあたりTV番ヤマトの方が設定がしっかりしていた感じがするが、人の受取方次第だろう。
放射能による地球汚染の救済としてコスモクリーナーは、放射能環境下でしか生きられないガミラス人にとっての大量殺戮兵器だったのだから。
互いに星が老いて、新しい星へ移住をと考えたガミラスと、そのまま滅びを選んだイスカンダル。
どちらも立場が分かるだけに、見終わってえらく無常観が出たものだ。
話がそれた。
「はるか昔、イスカンダルは波動機関を用いた一大帝国を築き上げた。
だが、イスカンダル人は己の所業を恥じて、その技術を封印し宇宙の星々の救済を使命とする民族に生まれ変わった。
……表向きはな」
「裏向きって何よ?」
「人口問題さ」
『ヤマト2119』ですらイスカンダル人は三人しか居ない。
イスカンダルにかわって大マゼラン銀河の覇者となったガミラスですら異種族問題を抱え込んでいる。
宗主国の人口問題は、植民地の統治にダイレクトに反映されるのだ。
イスカンダルの人口低下が植民地維持不能まで落ち込んで、それを平和的に糊塗するという名目で星々の救済をなんて言い出したのだろう。多分。
で、現在の覇者であるガミラスはこのイスカンダルからの覇権継承を政治的に利用した。
それが彼らの言う『イスカンダル主義』という所だろう。
「船のコンピューターに面白いものが残っていたよ。
はるか昔、イスカンダル人はこの地球にやってきていたらしい。
地球人類はその末裔の可能性があるとか」
「つまりそれって……」
「あくまで推測さ。
イスカンダルの人口問題、多分男が生まれなくなった遺伝子エラーの可能性がある。
で、種の存続をかけて、かつての植民星を渡り歩いている」
だとしたらあまりにも救いがない。
妄想ということにしておきたいが、状況証拠がその可能性を物語っていた。
「で、それを伝えるの?」
叢雲の質問に俺は頭を抱える。
原作より状況がましだからこそ、イスカンダルに旅立つ動機が地球側に起こらない可能性があるからだ。
「ガミラスとの和平仲介という形で押すしか無いだろうな。
とはいえ、この銀河系からガミラスを叩き出さないと、和平の機運すら生まれないだろうが。
材料はある。
こちらのクローン技術と地球の遺伝子情報。
それがあれば、イスカンダル人という種の存続は可能になる」
皮肉な話だが、こちらに出向く理由がなくなった代わりに、イスカンダル側から見れば貴重な妹を送り出すぐらいに欲しいものがこの太陽系にあるのだ。
ガミラス経由で地球の情報を入手したスターシャがたった三人しか居ない国の女王として妹に命じた意味は果てしなく深い。
多分、サーシャがやってくるフラグは折れないだろう。
「失礼します。
プローグ・コモナリティより、ガミラスの掃討戦の提案がされていますが、お受けしますか?以上」
モニターに武蔵さんの顔が映り、外交案件の提案がなされる。
ちょうど叢雲と話していた、ガミラス銀河系方面軍掃討戦の話だった。
「この提案は地球側にも話をしているのか?」
「はい。
地球側をこれを了承し、陸軍部隊の派遣を検討しているそうです。
また、我々に対してアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ9隻の購入を提案しております。
代金は、CR90コルベット・GR-75中型輸送船で、足りない分は重水素供給配分で支払うとの事です。以上」
空母にもなり輸送船にもなるアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップは、こちらの主力商品だ。
ついに地球も本格的な恒星系国家の仲間入りを果たそうとしているという所だろうか。
「また、これと絡む話ですが、我々と地球側との条約更新および改定の提案を申し込んできました。
新設される地球連邦の第一外交案件として、取り扱いたいそうです。以上」
俺達がセドナの基地を放棄して去る事を本気と感じた地球側が引き止めにかかっているのだろう。
今やセドナの基地工廠は太陽系最大の規模を誇っているから、数年後に行われる譲渡についても地球系企業が激しく鞘当を繰り返していた。
「手を上げているのは何処だっけ?」
「かつてお嬢様が率いた火星のムラクモ・ミレニアムを始め、日本は財閥系の方に南部重工、北崎重工が、月からはアナハイム・エレクトロニクス、北米からはゼネラルリソースとニューコムが。
大陸系のシャフト・エンタープライズやネルガル重工、クリムゾングループ等が手を上げています。以上」
これだけの巨大工廠になると、官営にしても民間委託部分が大量に発生してそれだけでビジネスになるのだ。
こちらの方も官民を混ぜた第三セクター方式での運営が好ましいとは伝えた覚えがある。
実際、大規模な需要が発生している軍事系企業はこれを機会に激しい買収や合併の話が水面下で持ち上がっていた。
標的は、火星自治政府の政変に巻き込まれたムラクモ・ミレニアムで、月のアナハイムの優位を崩そうと各社が激しく鞘当を繰り返していたのである。
「つまり、地球連邦の一国家に収まるか、独立国家になるかという選択よね?」
「向こうからすれば、こちらの正体がばれた時点で手放したくはないだろうよ。
まぁ、ガミラス掃討戦を先に片付けてその話は後回しだ。
インペリアルI級スター・デストロイヤー3隻、ヴェネター級スター・デストロイヤー9隻を出そう。
インペリアルI級とヴェネター級3隻で艦隊を編成する。
あくまで手伝いだから、乗せる戦闘機はTIEファイターでいいだろう」
「かしこまりました。以上」
「失礼します。
モン・カラマリとの外交交渉の結果を報告します」
武蔵さんの顔がモニターから消えたと同時に、今度は鹿角さんの顔が画面に現れる。
モン・カラマリとの外交交渉の結果 100ほど好意的 24+20(プローグ補正)
「やはりこちらが銀河帝国の船を使っているので、硬化していますね。
プローグの仲介が無ければ決裂する所でした。
不可侵条約の締結とバーナード星系の基地承認を締結。
通商条約や対ガミラス戦参戦は次回以降の協議となるでしょう」
対ガミラスで共闘ができるかもと考えたが、主戦線がプローグ側なのと、俺達の存在が足を引っ張ってモン・カラマリは単独でガミラスとやりやっていた。
それでも、資源などの供給をプローグがやっているのだから、この周辺の地域大国であるプローグ・コモナリティさまさまと言っていいだろう。
第一印象が悪かったこともあって、不可侵が結べただけでも御の字である。
バーナード星系 オルタネイティヴ5 基地建設状況 100で叢雲が入れるドックが完成 23
「オルタネイティヴ5基地建設状況ですが、まだ基礎段階です。
叢雲お嬢様が入れるドックを最優先で建造していますが、もうしばらく時間がかかるでしょう」
叢雲が入れるドックともなると工事に洒落でない時間がかかる。
今は全力が出せるわけもなく、ガミラス戦に全力を注ぐ必要があった。
ヤマトがイスカンダルから帰ってきて、俺達が太陽系から出るまでに完成すればいいと割り切っていた。
「それと、新見様より極秘回線で連絡が。
宇宙戦艦ヤマトの建造が始まりました」
鹿角さんの報告に俺たちの顔に緊張が走る。
ついに来た。
建造元 4
1 日系重工コンソーシアム 南部重工・北崎重工・財閥系 宇宙戦艦ヤマト
2 日系重工コンソーシアム 南部重工・北崎重工・財閥系 宇宙戦艦ヤマト
3 日系重工コンソーシアム 南部重工・ムラクモミレニアム グレートヤマト
4 日系重工コンソーシアム 南部重工・ムラクモミレニアム グレートヤマト
5 日系重工コンソーシアム 南部重工・財閥系・ムラクモミレニアム 大ヤマト
6 ムラクモミレニアム・アナハイムエレクトロニクス アンドロメダ
7 ムラクモミレニアム・アナハイムエレクトロニクス アンドロメダ
8 ネルガル重工・シャフトエンタープライズ ナデシコ級戦艦
9 ゼネラルリソース・ニューコム・クリムゾングループ U.S.S.エンタープライズ
10 熱烈歓迎
「日系コンソーシアムが落札し、こちらが艦のイメージ図となっております」
あ。原作より主砲が多いって事はそれだけ伸びているのか。
派手に原作いじったからこれぐらいは許容範囲内だろう。
「こちらもイスカンダルへの旅の準備をしよう。
鹿角さん。
ミュニファスント級スター・フリゲートの建造状況は?」
ミュニファスント級スター・フリゲートの建造状況 38隻
「jud.
現在38隻が完成しており、ブラックバック作戦方式での補給で銀河系ギリギリまでの補給は可能と考えています」
ヤマト単艦の航海でも補給については苦労していたのだが、その補給もやるとなるとここまで手間がかかる。
ドロイドだけで運用できるミュニファスント級スター・フリゲートに決定した理由の一つだった。
「できれば、現在行われているプローグの掃討戦が進めば、このあたりも楽になるんだけどね」
叢雲の言葉に俺は頷くことしかできなかった。
プローグ・コモナリティが奪還した星系 銀河系ガミラス領の 49%
ガミラスが再奪還した星系 プローグ占領地から 23%を引く
結果 銀河系ガミラス領 26%を占領
損害状況
1 無傷
2 小破
3 小破
4 小破
5 中破
6 大破
7 撃沈
インペリアルI級スター・デストロイヤー 小破 大破 中破
ヴェネター級スター・デストロイヤー 小破 小破 中破 無傷 中破 撃沈 小破 中破 大破
TIEファイター撃墜数 1000機中275機撃墜
プローグ艦隊の損害 艦隊の1/4
ガミラス艦隊の損害 艦隊の1/8
プローグ・コモナリティによるガミラス銀河系方面軍掃討戦は、こちらの物量でガミラスの技量を押しつぶす戦いとなった。
主戦力が崩壊したと思われたガミラス軍は艦隊保全に努めた上でゲリラ戦を展開し、こちら側に損害を与え続けたのである。
それでも全体的には、ガミラス占領地のおよそ三割を奪ったのだから、一応成功と見ていいだろう。
ブローグ艦隊が全体の1/4を失ったのに対して、ガミラス艦隊はおよそむ250隻程度しか沈めていないが。
こちらの損害も敵のゲリラ戦にやられたもので、戦闘機のワープ戦法に対して何だかの対策を考えなければならないと真剣に考える必要があった。
なお、中破以上の船はそのままプローグ・コモナリティに譲渡する事で戦闘機購入の代金に当てていたのだが、地球側も一隻欲しいという事で譲る事になった。
この船の名前は色々揉めた結果『ラプラス』と名付けられることになる。
後書き
証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/967669868169371648
元ネタ
「イスカンダル人はこの地球にやってきて」
TV版の設定だったが使わなかったらしい。
南部重工 『宇宙戦艦ヤマト』
北崎重工 『佐藤大輔作品』
アナハイム・エレクトロニクス 『ガンダム』
ゼネラルリソースとニューコム 『エースコンバット3』
シャフト・エンタープライズ 『パトレイバー』
ネルガル重工・クリムゾングループ 『遊撃機動戦艦ナデシコ』
グレートヤマト 『新宇宙戦艦ヤマト』
大ヤマト 『大YAMATO零号』
ナデシコ級戦艦 『遊撃機動戦艦ナデシコ』
U.S.S.エンタープライズ 『スタートレック』
ブラックバック作戦
フォークランド紛争時の英国面な作戦
ラプラス
ラプラスの悪魔
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