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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第七十四話

「にぁぁぁぁぁぁぁ…………」

えーと…昨日は確か…

あぁ…そうだ…二人に搾り取られて倒れたのか…

頭を触るとまだ耳がある。

「橙、そろそろ離れていいんじゃないのか?」

『それもそうだね』

胸の辺りから光球が出て来て、やがて人の形を取った。

?……いつもより橙の輪郭が薄いような?

「束さんと箒は?」

「昨日帰って来た千冬にボロボロにされてた」

「あっそ……………ん!?」

姉さん!?

「姉さん帰って来てんの!?二三日家開けるって言ってたのに!?」

「千冬曰く嫌な予感がしたんだって」

Oh…

「ヤベェ…姉さんに殺される…!」

「大丈夫だと思うよ?だからまぁ…早めに下りたら?」

「そうだな…悪い事は早く済ませるに限る…」

そう思い、服を着て部屋から出る。

そして階段を降りると…

「うわぁ…」

リビングに、下着姿でボロボロになった束さんと箒が転がされていた。

二人の傍らにしゃがんで、揺すってみる。

「おーい?二人とも生きてる?」

「当たり前だろう。死なない程度に殺したからな」

……………………

背中を冷たい汗が流れた。

ガシッと襟を捕まれた。

そのまま猫みたいにぷらーんと持ち上げられた。

「みゃおぉぉん…」

姉さん…その笑顔は恫喝の笑顔だよ…

「安心しろ。お前が無実…襲われた側なのは知っている」

ホッ…

「だがまぁ…一発くらい殴らせろ!」

「うにゃ!?」

レバー…!?

その後ポイッとソファーに投げられた。

「ふぅ…スッキリした…。
一夏、責任は取れよ。では出てくる」

そう言って玄関から出ていった。

「…………」

取り敢えず……箒をモフろう。

あ、その前に…

二人の下腹部に手を当て…

分解、キャスト。

え?何を分解したかって?俺の遺伝子情報ですが何か?

だって責任取れないし。

おい今ゲスって言ったヤツ出てこいヘロンの牢獄で発狂させてやっから。

後は…換気だな。

あー…リビングでヤルんじゃなかった…

窓を開け、魔法も使って空気を入れ換える。

さて…やる事やったし…

「さて、昨日散々搾られたからな。モフってやるぜ!」

箒の尻尾は撫で心地はサラサラしてて、掴むとモフっとしている。

「モフモフ~!」

うん!気持ちいいな。

あぁ~幸せ~

あと、時々『んぅ…』とか言うのが可愛い。

狐耳をふにふにすると、気持ち良さそうに笑みを浮かべる。

尻尾をギュッと抱きしめると柔らかい反発がある…抱き枕にしたい…

よし、寝るか。

side out









side Tabane

「こ、これは…!」

ちーちゃんにお仕置き(ガチ)された後、目が覚めるとそこはヘヴンだった!

あ、いや、ヘヴンだけど死んでないよ?

束さんは不死身なのだぁ!

…………隣に本物の不死身が居るから止めとこう。

それよりも!なんと猫耳いっ君が狐耳箒ちゃんの尻尾を抱き締めて寝てるじゃないか!

「これだけで百年は戦えるよちーちゃん…!」

ぷにぷにっといっ君の頬っぺたをつつく。

「ん…にゃあ……」

うっ…ふぅ…

やばいよ賢者になれるよ…

今なら世界を敵に回しても勝てる気がするよ…

さて…次は…

箒ちゃんの耳をふにふにしてみる。

「ん…ん…」

ぐっ…ふぅ…

賢者を通り越して神になれそう…

んー…次は…

ふと、二人の唇に目が行った。

そーっと触ると…

「「ふぁ…んぁ…」」

ヤ バ イ !

本当にやばいよ鼻から愛が溢れそうだよ…!

パクっ

ん?ぱくっ?

いっ君の方に差し出した指先に違和感が…

………………………………

指先を見たい! けど見たらイケナイ気がする…!

だけど!ここで見るのが束さんくおりちー!

そーっと、視線を下ろす…

「……………」

あ、もうダメかも。

だっていっ君が私の人差し指をちゅぱちゅぱ舐めてるんだもん…

そうだ、ちーちゃんにも見せてあげよう。

IS-0001-INNOCENT起動!カメラオン!

いっ君の顔をアップで写す。

ニュルッと指を抜く。

刀印を組んで…

再びいっ君の口元へ。

ぱくっ!

お、おぉぉぉぉ!? 今のちゃんと撮れてるよね!?

いっ君が吸い付いている指を少しだけ押し込み、舌を挟む。

「ふぁ…ぁ…」

にゅるにゅる…

「ん…んぁぁ…」

そ、そんな声聞いたら、聞いたら…

束さん昂っちゃうよ!?

「いっ君…エロすぎ…」

あー…もうダメ…

「寝てるいっ君を無理矢理っていうのもなかなかに乙かもしれ…」

シャキーン!

………………………

私の首に、尖った物が押し付けられた。

「姉さん。そこまでだ」

揃った五指と鋭い爪…

箒ちゃんはいっ君に尻尾を抱かせたまま、器用に起き上がっていた。

「いつから起きてたの?」

「姉さんが私の唇を触り始めた位から」

「あちゃー…起こしちゃったかぁ…」

箒ちゃんの爪が、首から離れた。

「で、姉さん、これ以上は不味いと思うのだが…?」

「うーん…それもそうだね」

いっ君の口から指を抜く。

「私とて我慢しているのだ。年上である姉さんも我慢すべきだろう」

そうだよねぇ…そう言われたら…ん?

「箒ちゃんもシたいの?」

「当たり前だろう」

うーわぁ…素面で言っちゃったよこの子…

「寝ている一夏の口に指を突っ込んでいる姉さんの言えた事か?」

「なんで考えてる事わかったの?」

「貴方の妹だぞ?」

あ…やばい、今のドキッときちゃった…

「うん。箒ちゃんはやっぱりイケメンだね。
女子の人気もちーちゃんくらい有るんじゃないかな?」

「私は百合ではない。私の全てはこいつの物だ」

そう言いながらいっ君の頭を撫でる姿は、母親のようにも見えた。

「おぉ…これがバブみ…」

イケメン要素と母性…箒ちゃんって最強なんじゃないかなぁ?

「誰が母親かだれが」

「今の箒ちゃんの慈愛に満ちた顔を見たら誰でもそう思うよ?」

「そうか…だが私はこいつの母にはなれない。
こいつにとっての母は、きっと千冬さんだからな…」

それは…そうだね…

「私達の王子様の母親は戦女神かぁ…
死にそうにないね」

「違いない」

「んゆぅ…にゃぁぁ…?」

あれ?

「一夏、起きたか?」

「ほーき?たばねさん?」

どうやらいっ君を起こしちゃったみたいだ。

side out











話し声が聞こえて目をあけると、箒と束さんが話していた。

「一夏、起きたか?」

「箒?束さん?」

「あ、起こしちゃってごめんねいっ君」

「や、別にいいよ」

時計を見ると11時半。

そう言えば朝を食べてない。

それどころか昨日は晩御飯も食べてない…

「メシにしよう」

「ん、わかった」

すると箒が俺の頭に手を伸ばした。

ん?あれ?まだ耳がある?

「橙?」

『ごめん、ますたー。それあと二日くらい治らないみたい」

…………

「な「ナイス!ちぇーちゃん!」

なんだってー、と言おうとした上に、束さんのセリフが重なった。

「あと二日もケモミミの二人を堪能できるなんて!」

「束さん!?明日パーティーあるんだよ!?」

「そうだぞ姉さん!」

「あー、そこら辺はホラ、兎印のお薬を飲んだって設定で…」

あり得なく無いから何とも言えんなぁ…

「仕方あるまい…それで行くか」

以外にも箒は納得していた。

「俺はいいが…箒、いいのか?」

「ああ、それにこっちの方がウケもいいかもしれんぞ?」

「べつにそんなのは求めてないんだけどなぁ…」

斯くして、俺達はケモミミ状態のまま、パーティーを迎える事となった。

side out









同日夜 某所の居酒屋

そこではブリュンヒルデが後輩に愚痴を垂れ流していた。

「ひっく…」

「もぉ~!先輩飲み過ぎですよぉ!」

「うるしゃい!なんれ私より弟がしゃきに大人になっひぇるんだ!」

「大人…ですか…?」

「きのう…かえったら、おとーとがかのじょとはだかでねてた…」

「ふぇ…///」

「私まだしょじょなのに…しょじょなのに!」

「貴女はなんてカミングアウトをしてるんですか!?
すみませーん!お水くださーい!」

後輩は店員が持ってきた水を急いで飲ませたが、時既に遅し。

「ちくしょー!ほーきに至ってはおとといそつぎょーしたばっかりだろう!」

「あれ?箒ちゃんって…」

後輩は、ブリュンヒルデが以前話していた妹分の事を思い出した。

ついでに、ブリュンヒルデの弟の年齢も…

「まだ小学生じゃないですか!?
不純異性交遊どころの話じゃありませんよ!?」

「しかもあいつのはなしをきくにほーきがしゅはん…
どうしてわたしはしょうがくせいにぬかれてるんだ!」

「え、えーと、先輩なら直ぐにいい人見つかりますよ」

「ふっ…」

「先輩…?」

ブリュンヒルデはゴン!と音を発て、テーブルに突っ伏した。

「こんなおんなにおとこができるわけないよな…
かじできないし、かわいくないし…
おとこよりつよいし…
それにくらべていちかときたら…
かじはかんぺき、しかもかわいい…
そりゃぁ…おんなのひとりやふたり…しまいどんもできるよな…」

後輩は眉間を抑え、如何にも『聞きたくない事を聞いてしまった』顔をした。

「えーと…先輩。一夏くんってもしかして二股…」

「しかもしまいどんときた…」

「えぇぇ…」

後輩は、訳あってブリュンヒルデの弟の話を、ブリュンヒルデ以外の者から聞く機会があった。

「にじゅうよんの女とじゅうにのロリがあいてだ…」

「うわぁ…ゲスですね…」

次の瞬間。

「わたしのおとうとをぶじょくするにゃぁぁぁぁ!」

ガバッ!と起き上がったブリュンヒルデが叫んだ。

「いちかはげすじゃない!ちゃんとふたりともあいせるかいしょうがある!」

後輩は思った。

「(もうこの人弟と結婚すればいいのに)」

急に動いて酔ったのか、またもや机に突っ伏すブリュンヒルデ。

「たばねはいいよな…いちかみたいなおとこをつかまえられて…」

「先輩、今なんて言いました…?タバネ…?
もしかして一夏くんの彼女って…」

「おまえもよくしっているしのののたばねとそのいもーとだが…?」

「え?じゃぁ昨日の事って…」

「じご…さんぴー…」

「うわぁ///…うわぁ///」

後輩は顔を酔い以外で真っ赤にした。

「あ、でも一夏くんって女の子みたいですから百合に見えそうですね」

「ゆり?ないない。
あれはケダモノだよ…
それに…あいつのにくたいはすごいからなぁ…
ぬげばおとこだ」

ブリュンヒルデはごそごそとポケットからスマホ(Made by ST&OI)を取り出した。

フォトアプリを呼び出し、後輩に突きつける。

そこに表示されていたのは…

「ひゃぁっ!?」

「うぶだなぁ…おまえも…」

「え!いや!だってこれ…」

風呂上がり、タオル一枚の一夏である。

「どうだ?わたしのおとーとは?」

「わぁ…すごい…腹筋バキバキじゃないですか…」

「……きんにくふぇちかおまえ」

「ちっちがいますよぅ…」

「ちなみに…したもすごいらしいぞ?」

「した?」

ブリュンヒルデは親指を人差し指と中指に突っ込むジェスチャーを見せた。

「さくばんきいたかぎりは…すごいらしい」

「はわわわわわわ…」

「あーあ…いっそいちかにわたしのはじめてくれてやろうかな…」

「せんぱい…流石にそれはどうかと…」

「わたしよりつよいおとこなぞ…いちかいがいいまい。
あいつなら…わたしをおして…ちからでくっぷくさせられる」

「まっさかぁ…そんなわけないじゃないですか先輩…先輩?」

「すぅすぅ…」

「ええぇぇぇぇ………?」

ブリュンヒルデは最後の最後に爆弾を残して寝落ちした。

後輩は疑問に思いながらも、ブリュンヒルデと寮に帰った。

「一夏くんって…何者なんでだろう…?」
 
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