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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第七話

今日から道場に通うことができる。


基本の知識はある、時々姉さんの迎えついでに見学していたからだ。


いや~魔法科系の呪術的視力って便利だねぇ。

ぶっちゃけ剣道に慣れれば動きはほぼマスターできるだろうなぁ。


…………まぁ、最悪でもセルフマリオネット使えば同格相手には負けないだろう、たぶん、おそらく、めいびー…


そうそう、橙の事だが今や人語を介すどころか単独でヒトに化成できるようになった。


練習もかねて普段から化成した状態でパレードを自己展開している。


もちろん猫耳猫尻尾、一対の猫耳に二本の尻尾…


そう、二本の尻尾である、本人曰く『気づいたらなんか増えてた』とのこと。


ちなみに身長は80センチくらいだ。


オイ、今ロリコンって言ったヤツ出てこいトライデントぶちかますぞァァ?


俺が90センチくらいだから並べば、もしかすると双子に見えるかもしれない。


ときどき篠ノ之神社に行くがあそこでは橙はあまりパレードを解かない。
その上ときどき解く時も猫の状態だから束ねーちゃんは橙が化成できる事を知らない……はず、てか知ってたら恐い。


ブルルン、と車のエンジンが掛かる音が聞こえた。


「一夏、そろそろ行くぞ、準備しろ」


姉さんはすでに防具袋と竹刀袋を持っていた。
俺も竹刀袋を持って母さんの車に乗る。


俺の竹刀は柳韻さんが作ってくれた。

俺と箒はまだ体が小さいので普通の竹刀なんて振れない。

なので普通の竹刀を切り詰めて作ってもらった。

箒の竹刀も同じらしい。


「一夏、竹刀は持っているな?まぁ最初の内は体力作りだけだがな」


知ってる、見学してると時々入門希望者が来るのだ。

まず初めに礼儀作法と体力作り。

ある程度体力が付いてようやく素振りだ。



篠ノ之道場


「さて、一夏君、箒、君達にはまず礼節を教える。
二人はよく見学してたから基本の礼などは知っているだろうが、これをやらないと何にもならんからな。
そのあとは体力作りだ。
竹刀を握るのは二週間は先だな」


ふむ、確かに基本の礼や正座の仕方はある程度知っている。

だがこの篠ノ之道場の門下生は姉さんしか居なかったから年功序列の作法は判らない。


え?入門希望者が居ただろうって?


どこかの戦乙女に心を折られて辞めていったよ。


束ねーちゃん?知らん。


「千冬ちゃんはとりあえず素振りをしていてくれ。
まずは……………」


俺と箒は柳韻さんの話を静かに聞いていた。










「まぁ、こんなものか」


なんというか、昔からの日本の年功序列と礼儀って感じだったな。


「さて次は体力作りだ、少し待っていてくれ」


そういうと柳韻さんは素振りをしている姉さんを連れてきた。


「初日だから今日は千冬ちゃんを付けるよ。
千冬ちゃん、ムリしてたり、危ないと思ったら止めてあげてね。
はい一応このメニューなら四歳の二人でも出来ると思うから」


「解りました、先生、一夏、箒、行くぞ」


「「はい!」」


メニューを書いた紙を受け取った姉さんは嬉しそうにしていた。

て言うか門下生が自分一人だけだったから嬉しいんだろうな。













最初のメニューは篠ノ之神社にある階段で階段ダッシュだった。


「はぁ…はぁ…箒…お前…はぁ…今日…始めた…はぁ…はぁ…ばっかりだろう…何で…そんな…平気なんだよ…はぁ…はぁ…」


「いちかのたいりょくがないだけでしょ」


箒………チクショウ、同年代の幼女に負けるなんて…


ああ、そういえば俺ってあんまり、というか一切外で遊んだ事ないな。


この四年間、殆どの時間を魔法力、処理速度の向上、メティスサイトの範囲拡大に費やしてたな。



「そうだぞ一夏、だがお前は私の弟だ、すぐに体力も着くさ」


ああ、何が"慣れればマスターできる"だまずは体力付けないとなぁ。


「一夏、まだやれるか?もうやめとくか?」


「いや、まだ…はぁ…はぁやれるよ…」


「そうか、無理はするな。体を壊してはどうにもならん」


「うん」


「箒もだぞ、一夏より体力はあるようだが、今の事はお前にも言えるからな」


「はい!千冬おねーちゃん!」


「よし、次のメニューは…………」











篠ノ之神社:境内


「よし、メニューは以上だ、よく頑張ったな、一夏、箒」


俺は境内の本殿の前で大の字で倒れている。


「はぁ…はぁ…」


「いちか、いきてる?」


生きとるっつーの、あと木の枝でつつくのをやめなさい。


「柳韻さんはメニューをこなしたら終わっていいと言っていたが、どうする?
私は柳韻さんの所に報告に行くが」


「わかった、きがえてくる。
いちかはどうするの?」


「はぁ…はぁ…少し…休んだら…はぁ…はぁ…着替えるよ…」


俺は立ち上がり、賽銭箱の前に腰かけた。


「そうか、風邪を引かないようにな」


「あい…」













ああ、疲れた、俺がまともに運動したのって初めてじゃね?


『ますたー、体力ないね、部屋に引きこもってるからだよ』

「橙、うるさい」


橙は俺の事をますたーって呼ぶ、幼女にますたーなんて言われると……いや、何でもないです、はい。


『ますたー、またへんなこと考えてる、パレード、ディキャスト』


ポンッと音がして橙が人型で現れた


「よしよし、ますたーは頑張った」


「おいコラ、頭を撫でるな」


俺は今境内の本殿に上がる階段の一番上に腰かけてる、正面から頭を撫でようとすると、橙は背伸びしなきゃならんわけで……


うん、めっちゃ可愛い。


「橙、こっちこい」


俺は自分の膝を叩いて橙を呼んだ、橙を愛でて回復しよう。
フィジカルはともかくマインドは回復するはず…


「ん、わかった」


そう言って橙は俺の膝の上に乗ったが…


「ちょっと、橙さん、何故に向かい合ってんのでせうか。
普通おんなじ方向をむ……
近い近い、近いよ」


何故かむかいあっている。

しかも俺の顔から五センチくらいの所に橙の顔がある。

何?キスでもすんの?いや、待て、待ってくれ…


「ん、ますたーの匂い、」


橙は俺の首筋に顔を当てて俺の匂いをかいでる。


ペロッ


「ひゃぁう!?」


この猫舐めやがった‼


「にゃ、にゃにをする!?」


「くくっフフフあはっはっはっは!
ますたー、『にゃ、にゃにをする!?』ってくくっ、
わたしでもそんな事言わないよ…ふふっ」


この猫どうしてくれようか。


「うっさい!いきなり舐めるお前が悪い‼」


「え~だってますたーいい匂いするし」


「それは舐めたことと関係ないだろ‼」


「え~いいじゃん別に。
で、それよりもそんなに大声出しちゃっていいの?
疲れ過ぎて眼も使ってないみたいだし」


「誰のせいだ誰の‼」


「ますたー、せっかく言ってあげたのに、あ~あ…
ま、いっかこれから楽になりそうだし」


「は?それはどういういm…」
















「いっくん、何してるの?あとその子はだぁれ?」


「んな!?」




本殿の裏、つまり篠ノ之家の方から声がして…




振り向くとそこには…




束ねーちゃんが居た………

 
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