ラブライブ!×仮面ライダー ーArisa's Paradoxー
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第2章 仮面ライダークロニクル
第14話 天才ゲーマーと監察医
前書き
久しぶりの更新になります。
悠斗「まあ、2月は最初だからな」
パラド「今回は新たなキャラが登場。心が躍るな」
アラン「亜里沙がヴァルゴ・ドーパントとの戦いの敗北から立ち直るかも注目のようだ」
では、始まります。
翌日、黎斗が幻夢コーポレーションのオフィスで記者会見を開き、仮面ライダークロニクルは安全なゲームであることを説明。さらに会見に同席している耀子が悠斗や音也の録音データを再生したりするなど、政府の陰謀を会見で暴露した。
これに対し、政府は仮面ライダークロニクルを継続させるための工作だと幻夢コーポレーションを批判し、ゲームのプレイ禁止と回収の継続を発表した。
政府が幻夢コーポレーションを批判したことを、隠れ家でテレビを見ていた亜里沙とその仲間たちはこれも想定内としていた。
音也「やはり隠してきたか・・・・・・」
悠斗「まあ、奴らにとっては、あれは都合の悪いものだからな」
亜里沙「・・・・・・」
元気のない亜里沙に気付いたアリアが、亜里沙に声をかける。
アリア「亜里沙、どうしたの?」
亜里沙「い、いや・・・・・・何でもない。ちょっと、1人にさせて・・・・・・」
そう言って、亜里沙は隠れ家から出て行ってしまった。
隠れ家から出た亜里沙は秋葉原駅の方へと歩いていくが、表情は暗かった。
敗北から立ち直れない亜里沙はしばらくすると、秋葉原駅の周辺まで来ていた。その亜里沙にある人物が声をかける。
???「君が絢瀬亜里沙かね?」
亜里沙「あ、あなたは!?」
仁良「私は衆議院議員の仁良光秀と申します」
亜里沙「に、仁良光秀って!?」
亜里沙に声をかけた人物はショッカーPXとつながっている疑いがある衆議院議員、仁良光秀だった。
仁良「何か悩みがあるようだね。お嬢ちゃん。おじさんが相談に乗ってあげるよ」
亜里沙「いらない!!」
仁良がショッカーPXとつながっているということを知っている亜里沙は、仁良の甘い言葉に乗らず、きつく言い返す。
仁良「なっ!?」
亜里沙「あんたなんかに相談なんてしたくもないわ!! 衆議院議員でありながら、ショッカーPXとつながっているあんたに!!」
仁良「何を言っているのですか? 私はそんな組織など・・・・・・」
亜里沙「とぼけても無駄よ!! あなたがショッカーPXの幹部であることは知っているんだからね!!」
亜里沙に裏の顔を暴露される仁良。そして、仁良は本性を現すように、こういい返す。
仁良「そうか、なら死んでもらうしかないな。絢瀬亜里沙」
亜里沙「・・・・・・」
仁良「私の正体を知ったことを後悔しながら死ぬがいい!!」
そう言うと、仁良はガイアメモリを取り出し、スイッチを押す。
《シルフィ!》
ガイアメモリのスイッチを押すと、仁良はガイアメモリの左の手の甲に差し込み、仁良はシルフィ・ドーパントに変身した。
亜里沙「ドーパント・・・・・・」
そうつぶやくと、亜里沙はガシャットギアデュアルを取り出し、ダイヤルを右に回す。
《PERFECT PUZZLE!》
亜里沙がガシャットギアデュアルのダイヤルを右に回したことで、ゲームエリアが展開される。
《What's the next stage?》《What's the next stage?》
亜里沙「変身!!」
《デュアルアップ!》
《Get the glory in the chain. PERFECT PUZZLE!》
亜里沙は仮面ライダーパラドクス・パズルゲーマーレベル50に変身し、ガシャットギアデュアルをホルダーに装填した。
シルフィ・ドーパント「仮面ライダーだったとはな、仮面ライダーは私の敵!! ここで消してくれる!!」
シルフィ・ドーパントは素早い動きでパラドクスを翻弄し、攻撃を加えていく。パラドクスも反撃しようとするが、風を利用し、パラドクスの反撃を回避。さらに風の速さを利用して、攻撃を加えていく。
パラドクス(A)「これでは分が悪いわ・・・・・・」
分が悪いと判断したパラドクスはエナジーアイテムを集めようとする。しかし・・・・・・
シルフィ・ドーパント「させるか!!」
シルフィ・ドーパントに妨害され、攻撃を受け続けたパラドクスはダメージが蓄積し、変身が強制解除され、亜里沙の姿に戻る。
亜里沙「う、うう・・・・・・」
シルフィ・ドーパント「では、処分と行きましょうかね!!」
シルフィ・ドーパントは倒れている亜里沙に、徐々に近づいていく。
亜里沙(ここまで・・・・・・なの・・・・・・)
シルフィ・ドーパントが近づいてきて、死を覚悟した亜里沙。その時・・・・・・
???「そこまでだ!!」
ある人物の声がしたため、シルフィ・ドーパントが後ろを振り向くとそこには白衣を着た男性とハワイの住人の様な格好をした男性の2人がいた。
シルフィ・ドーパント「な、何だ貴様らは!!」
???(白衣の男性)「その娘に手出しはさせない!!」
???(ハワイ風の男性)「お前の本性、見せてもらったぜ。衆議院議員の仁良光秀」
シルフィ・ドーパント「この、貴様ら!!」
シルフィ・ドーパントは2人の男性に攻撃を仕掛け、2人はシルフィ・ドーパントの攻撃を回避し、亜里沙の元にやってくる。
???(白衣の男性)「大丈夫ですか?」
亜里沙「あ、あなた方は?」
永夢「僕は宝生永夢。西木野総合病院のドクターです」
貴利矢「自分は監察医の九条貴利矢。お前と同じ、仮面ライダーだ」
彼らは宝生永夢と九条貴利矢である。永夢は西木野総合病院に勤める研修医で、1人前になれるように努力している。また、ゲームが好きで『天才ゲーマーM』の異名もある。貴利矢は監察医を務めており、ショッカーPXの存在を知り、戦いに身を投じている。
亜里沙(永夢って、もしかして、天才ゲーマーMなの!?)
亜里沙は天才ゲーマーMがいるということはネットの情報などで知っているため、実際に会えたことに自分でも信じられないでいた。
永夢「とにかく、早く倒しましょう」
貴利矢「ああ。ノリノリで行くぜ!!」
永夢「患者の運命は、俺が変える!!」
永夢と貴利矢はゲーマドライバーを装着し、永夢は『マイティアクションX』のガシャット、貴利矢は『爆走バイク』のガシャットを持ち、スイッチを押す。
《マイティアクションX!》
《爆走バイク!》
『マイティアクションX』と『爆走バイク』のガシャットのスイッチを押したことで、ゲームエリアが展開される。
永夢・貴利矢「変身!」
《《ガシャット!》》
ガシャットをドライバーに挿入し、永夢は右手を前に、貴利矢は右足で蹴り上げて、キャラクターを選択する。
《レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイムアカメンライダー!》
そして、永夢はエグゼイド、貴利矢はレーザーのそれぞれレベル1に変身した。
レーザー「名人!! こんな奴に遠慮はいらん!! 最初から飛ばしていけ!!」
エグゼイド「ああ!! 大変身!!」
エグゼイドはゲーマドライバーのレバーを開く。
《ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!》
ゲーマドライバーのレバーを引き、エグゼイドはレベル1からレベル2にレベルアップした。
シルフィ・ドーパント「ぐっ、貴様らも仮面ライダーだったとはな!! なら、ここで処分してやるぜ!!」
そう言って、シルフィ・ドーパントはエグゼイドとレーザーに攻撃を仕掛ける。それに対し、エグゼイドがハンマー型の武器『ガシャコンブレイカー』を装備する。
《ガシャコンブレイカー!》
エグゼイド「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!!」
エグゼイドは決め台詞を言い、レーザーと共にシルフィ・ドーパントに立ち向かう。エグゼイドはシルフィ・ドーパントにガシャコンブレイカーの攻撃を加え、レーザーが車輪の武器で援護攻撃を加える。
対するシルフィ・ドーパントは斧の様な武器を持ち、攻撃を加えるが、エグゼイドのガシャコンブレイカーに防がれ、反撃を受ける。
シルフィ・ドーパント「馬鹿な、こんなはずでは!!」
エグゼイド「仁良光秀!! お前が好き勝手できるのは、今日で終わりだ!!」
シルフィ・ドーパント「なめるな!! こっちには奥の手があるんだよ!!」
そう言って、シルフィ・ドーパントは風と一体化し、風の特性を生かした攻撃をエグゼイドとレーザーに浴びせる。
エグゼイド「うっ!!」
レーザー「ぐっ!!」
シルフィ・ドーパントの素早い攻撃に苦戦するエグゼイドとレーザーを見て、亜里沙は2人のことが心配になる。
亜里沙「だめだわ。あの素早い攻撃は・・・・・・」
シルフィ・ドーパントの素早い攻撃を受け続けるエグゼイドだが、あるエナジーアイテムに目が入り、攻略への糸口をつかむ。
実は、そのアイテムは亜里沙がパラドクスに変身する際、展開したゲームエリアに現れたアイテムである。
エグゼイド(スピード勝負は向こうが有利、なら!!)
エグゼイドはそのエナジーアイテムを入手し、エナジーアイテムの効力がエグゼイドに及ぶ。
《鋼鉄化!》
鋼鉄化のエナジーアイテムの効力を得たエグゼイドに、シルフィ・ドーパントが接近してくる。
シルフィ・ドーパント「エナジーアイテムを使っても同じことだ!!」
自信をにじませるシルフィ・ドーパントだったが、鋼鉄化の効力を得たエグゼイドに攻撃したとき、攻撃が弾かれ、シルフィ・ドーパントはダウンする。
シルフィ・ドーパント「ぐぎゃあ!! 馬鹿な!!」
エグゼイド「スピードで分が悪いなら、受け止めればいいということだ」
レーザー「考えたな、名人」
シルフィ・ドーパントの動きを止め、亜里沙はエグゼイドの戦いぶりに、これが天才ゲーマーの実力だと実感する。
亜里沙(すごい、これが天才ゲーマー・・・・・・。そう思うと、私もまだまだだね)
亜里沙はエグゼイドの戦いぶりに感動し、それと同時にまだまだ実力不足であることを自覚する。そして、エグゼイドとレーザーの連携攻撃でシルフィ・ドーパントを追いつめていく。
亜里沙(もっと強くなって、女王と言われるようになりたい!!)
亜里沙は女王への決意から、彼女の顔に笑顔が戻った。
その頃、エグゼイドとレーザーに追いつめられたシルフィ・ドーパントは退却を試みる。
シルフィ・ドーパント「くそっ!! こんなはずでは・・・・・・」
そう言って、シルフィ・ドーパントは退却を開始する。
レーザー「そう簡単には逃がさないぜ!! 二速!!」
レーザーはゲーマドライバーのレバーを開き、レベルアップする。
《ガッチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!》
レーザーはレベル1からレベル2にレベルアップし、バイクの状態になった。
亜里沙「バイクに変形した!?」
レーザー「追うぞ!! 名人!!」
エグゼイド「はい!!」
逃げるシルフィ・ドーパントを、バイク状態のレーザーに乗ったエグゼイドが追う。さらに、先ほどとは別のエナジーアイテムを途中で発見し、その効力がレーザーに及ぶ。
《高速化!》
高速化のエナジーアイテムがレーザーに及び、スピードが増したレーザーのスピードで、シルフィ・ドーパントに近づいていく。
シルフィ・ドーパント「馬鹿な!! 追いつかれるだと!?」
レーザー「ウイニングランを決めるのは・・・・・・」
エグゼイド「俺たちだ!!」
エグゼイドはレーザーのゲーマドライバーに挿入されている『爆走バイク』のガシャットを外し、それをガシャコンブレイカーにセットする。
《ガシューン》
《ガシャット!キメワザ!爆走!クリティカルフィニッシュ!》
レーザーに乗ったエグゼイドが高速で、シルフィ・ドーパントをガシャコンブレイカーで攻撃し、何回か攻撃した後、バイクのスピードを止める。そして、シルフィ・ドーパントは大爆発を起こした。
《GAME CLEAR!》
その後、シルフィのガイアメモリは砕け散って地面へと落ち、仁良の姿に戻った後、駆け付けた警察官によって逮捕された。
その様子をビルの屋上から見ていた紗羽が、仁良を処分しようとガイアメモリのスイッチを押す。
紗羽「仁良光秀、大口たたいた割には使えないわね。ここで処分した方がいいわね」
《ヴァルゴ!》
ガイアメモリを挿入しようとしたとき、紗羽のスマートフォンに着信が入る。着信の相手は天ケ崎恋だった。
紗羽「はい」
紗羽は電話に出るが、声の主は恋ではなく、ショッカーの首領だった。
ショッカー首領『紗羽。何をしている』
紗羽「しゅ、首領様!? どうして、恋の携帯で!?」
ショッカー首領『そんなことはどうでもいい。今は何をしていると聞いているのだ』
紗羽「これから、あの出来損ないを処分しようと・・・・・・」
ショッカー首領『その必要はない。その程度の勝利は奴らにくれてやれ』
紗羽「し、しかし・・・・・・ここで私たちのことがばれたら・・・・・・」
ショッカー首領『その辺の心配はいらん。我々の存在を知られたとしても、仮面ライダーを抹殺すれば問題ないことだ』
紗羽「た、確かにそうですが・・・・・・」
ショッカー首領『とにかく、一度アジトに戻れ。滝川紗羽』
紗羽「ハッ!!」
その後、ショッカー首領の命令により、紗羽は転移し、その場から消えた。
一方、仁良が逮捕された後、エグゼイドとレーザーは変身を解除する。
《《ガシューン》》
変身を解除し、永夢と貴利矢に戻った後、2人の元に亜里沙がやってくる。
亜里沙「ハラショー!! 2人とも強いんだね」
永夢「患者やここに生きる人たちを救いたい想いがあるから、僕は戦える」
貴利矢「それに、こんな戦いは1日でも早く終わらせたいしな」
永夢「だから、人々の命を守るために戦い続ける。それが僕の戦う理由だよ」
亜里沙「・・・・・・2人のこと見てたら、自分もまだまだだって思ったわ」
貴利矢「確か、絢瀬亜里沙だったかな? 新たな天才ゲーマーって言われている少女は」
亜里沙「どうして、私のことを!?」
貴利矢「噂とネットの情報で聞いて、いろいろ調べていたんだ。その時、ドーパントを倒すお前の姿を見て知ったんだ。ほかにも、いろいろなゲーム大会で勝ち始めているみたいだし」
実は、亜里沙はパラドと会ったことをきっかけに、ゲーマーになるようになった。初めて出たゲーム大会では初出場とは思えないプレイングで観客を魅了し、中には大会で優勝したものもあるのだ。
それがあってか、亜里沙は『天才少女ゲーマー』や『クイーンゲーマー』と呼ばれるようになったのだ。
亜里沙(私のこと、ネットでも広まっているんだ)
貴利矢「ショッカーPXを倒すために、自分たちをお前の仲間に加えてほしい」
永夢「僕たちが力を合わせれば、みんなを救える。だから、僕たちも一緒に戦いたい」
永夢と貴利矢のお願いに、亜里沙は迷うことなく了承する。
亜里沙「ええ。一緒に、ショッカーPXを倒しましょう!!」
こうして、永夢と貴利矢が亜里沙たちの仲間に加わった。亜里沙と永夢は握手を交わし、その際、3人は笑顔にあふれていた。
後書き
今回登場したオリジナルドーパント
・シルフィ・ドーパント
仮面ライダーウィザードに登場するファントム『シルフィ』の姿をしたドーパント。
能力はシルフィと変化はない。
今回は2人のライダーが亜里沙の仲間になりました。
パラド「おっ、エムが仲間になってくれた」
亜里沙「頼もしい仲間が増えて、ショッカーPXとの戦いが白熱しそうね」
永夢「パラドと亜里沙はいいコンビだと思うよ」
亜里沙「えへへ、照れちゃうな」
貴利矢「とにかく、これからも自分たちの活躍をしっかりと見てくれよな」
亜里沙「それでは・・・・・・」
亜里沙・パラド・永夢・貴利矢「次回をお楽しみに!!」
私からも追加で一言。今回はさらにショッカーの幹部として仮面ライダードライブに登場した仁良光秀が登場しました。
とはいっても、実力は幹部の中でも最も低い(恋は登場してないから何とも言えないが・・・・・・)ため、永夢と貴利矢に倒され、警察に逮捕されました。
まあ、単純な戦闘パターンだったせいか、永夢に攻略法を簡単につかまれてしまいましたし・・・・・・
そして、2人のおかげで亜里沙もヴァルゴ・ドーパントとの戦闘での敗北のショックから立ち直り、笑顔が戻りました。
永夢と貴利矢が仲間になったことで、物語は加速していきますね。
ちなみに、永夢の勤務する病院は、原作では聖都大学附属病院ですが、この作品においては西木野総合病院となっています。とはいっても、研修医であることに変わりはありませんが・・・・・・
最後に予告ですが、次回の話でμ'sを誰かしら1人登場させます。誰が出るかは次回までのお楽しみです。
それでは、次回をお楽しみに!!
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