転生とらぶる
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ペルソナ3
1955話
「ねえ、アクセル……抱いて、お願い」
ゆかりがそう言いながら、ベッドの上の俺に抱きついてくる。
既にその身体には下着1枚すらつけておらず、まさに産まれたままの姿だ。
年齢の平均よりも大きな胸と、弓道部……そしてタルタロスでの戦いによって絞られた身体。
それでいて女らしい身体の柔らかさもしっかりと持っている。
「アクセル……抱くなら私から先だろう?」
そのままベッドの上で楽器を弾くかのようにゆかりの身体を触れ、美しい声を聞いていると、そんな声が聞こえてくる。
声が聞こえてきた方を振り向くと、そこにいたのは上下とも赤い下着に身体を包まれた美鶴の姿があった。
ゆかりは年齢の平均以上の胸の大きさだが、それでもまだ年齢相応と言ってもいい。
だが、美鶴の場合は既に少女ではなく女と呼ぶのに相応しい成熟した身体を持っている。
そのような身体をしている者が、男を挑発するかのような赤い下着を身につけている以上、欲望を刺激するなという方が無理だろう。
そんな美少女と美女を前に、俺は何かに促されるかのように美鶴に向かって手を伸ばす。
そうしながら、もう片方の手では相変わらずゆかりの身体に触れていた。
そんな俺とゆかりを見ながら、美鶴は艶然とした……普段の凛とした表情からは想像も出来ないような女の顔をしながら、赤い下着を脱ぎつつ、ベッドの上に上がってくる。
「ん……」
空いてる方の手で美鶴の手を引き、そのまま抱きしめる。
そのまま美鶴の柔らかで魅力的な身体に手を這わせる。
胸は驚く程に柔らかく、肌も滑らかな触り心地で、触れているだけで興奮してくる。
「ん、そこ、もう少し優しく……アクセル……」
片手ではあるが、身体中を弄られた美鶴は俺と目を合わせ……その美鶴の快楽に潤んでいる瞳の中に俺の姿が……姿が……姿が?
そこまで考え、一瞬にして意識を取り戻す。
「なっ!」
「はぁ、はぁ、はぁ……ん……アクセル? どうしたの? 今日こそ私を貴方のものにしてくれるんでしょ?」
「アクセル、私のこの気持ちを……そして身体を、受け止めてくれ」
我に返った俺が見たのは、俺、ゆかり、美鶴の3人が全員裸でベッドの上にいるという状況だった。
美鶴はベッドに上がるまでは下着をつけていたのだが、気が付けば下の方も脱いで全裸になっている。
俺が着ていた服も全てがベッドの周囲に散らばっており、ゆかりに至ってはこちらも全裸で既に半ば出来上がっている状況に等しい。
何だ? 何が起きた? 何故こんな事になっている?
「アクセル? どうした? 私と岳羽を抱いてくれるのだろう?」
「落ち着け。とにかく、服を着ろ……じゃなくて、我に返れ!」
そう言っても、全く我に返った様子はなく、美鶴はその魅力的な肢体を俺に押しつけてくる。
ゆかりのほうは、情欲に目を潤ませながら早く、と呟く。
ちっ、このままだと色々と不味い事になる。
いや、俺はともかく、ゆかりと美鶴の2人にとっては、自分で気が付かないうちに初めてを失ったという事になりかねない。……というか、美鶴の目に映った俺を見なければ、間違いなくそうなっていただろう。
それは助かったが、だからといってまだ様子のおかしい……明らかに何かに操られているか何かしている様子の2人をこのままにしておく訳にもいかない。
そもそも、どうやって俺を操っていたんだ?
その事を不思議に思いつつ……ともあれ、その辺りの事情を考えるよりも前に何とかゆかりと美鶴の意識を元に戻す方が先だ。
どうするか……そう考え、手っ取り早い手段はと考えれば、真っ先に浮かんだのはやはりこれだった。
「悪いな」
そう呟き、顔を近づけてきた美鶴の頬を軽く……それでいながらきちんと衝撃が伝わるような力加減で叩く。
周囲に響く、肉を叩く音。
美鶴は一体自分が何をされたのか分からないといった表情を浮かべるが、俺はそんな美鶴に構わず、次に欲情の視線をこちらに向けているゆかりの頬も同じようにして叩く。
再び周囲に響く肉を叩く音。
その衝撃がゆかりの中にあった欲情を抑えたのか、やがて次第に目から欲情の色が消えていく。
そして……幸か不幸か、殆ど同じタイミングで2人は我に返る。
最初は自分が何をしているのか、何故ここにいるのか分からないといった様子で……次に、お互いがお互いを、そして俺の格好を見て、続いて反射的に自分の身体を見る。
そこにあるのは、一糸纏わぬ自分の姿。
年齢の平均以上、もしくは年齢不相応な大きさの胸は下着に包まれておらず、下半身もまた同様に何も履いていない。
そんな2人が次にどう行動するのかは、俺にとっては……いや、俺でなくても予想するのは難しくなかった。
その為、2人が息を吸ったのを見た瞬間、影のゲートを使ってそこに身を沈め、部屋の外に出る。同時に……
『きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!』
部屋の中から聞こえてくる甲高い悲鳴。
扉越しでも十分にうるさいその悲鳴に、俺は女慣れしていて良かったと、つくづく思う。
レモンを始めとして、極上の美女達と毎晩のように繰り広げられていた夜の行為。
その経験があったからこそ、ゆかりと美鶴という平均以上の容姿を持つ2人の女を前にして、暴走せずに済んだ。
もし俺の立場にいたのが、普通の……それこそ女慣れしていないような男であれば、いきなり目の前に現れたご馳走に、即座に飛びかかっていただろう。
……もっとも、ゆかりにしろ美鶴にしろ、そんな事になれば殆ど反射的に反撃していただろうが。
うん、寧ろそうした方が早く我に返ったんじゃないだろうか。
扉越しでも分かる、部屋の中で着替えている音を聞きながら、俺も空間倉庫の中から着替えを取りだしてそれに着替える。
女の身支度には時間が掛かるというのは、よく言われる事だったが、今はイレギュラーシャドウとの戦いの場であるというのが分かっているのだろう。
それこそ数分とせずに部屋の中からは着替えの音が途絶える。
それを確認し……俺は扉をノックする。
「着替え終わったか? なら、そろそろ話をした……おわっ!」
最後まで言わせずに、扉が開いたかと思うと手が伸び、俺の手を引っ張って部屋の中に引き込む。
そうして部屋の中に入ってみれば、いかにも怒りを堪えてますといった険悪な……そして鋭い視線を俺に向けてくる、ゆかりと美鶴。
当然のように、2人はこのラブホテルの中に突入した時と同じ服装をしていた。
2人共、もし俺が何か下手な事を言えば、間違いなく何らかの行動に出るだろう。
……ただ、ゆかりの場合は我に返る前に色々とやっていたおかげで、身体の中に火がついてるんだろうが……まぁ、今の状況だと怒りで身体の中の火を意図的に無視しているのだろう。
俺が自分を見ているのに気が付いたゆかりが、目を吊り上げて何かを言おうとするも……その機先を制するように、口を開く。
「何で今のような状況になったのか、分かるか?」
「っ!? ……あんたねぇ、最初に言うのがそれ!?」
「あー……そうだな。どんな理由でこうなったのかは分からないが、一応謝っておく。悪かったな。美鶴も」
「……後で処刑だ」
一応ゆかりと違って、美鶴は今がどのような状況なのかを理解している為か、ここで暴れるような真似はしなかった。
ただ、後で処刑と言ってきたのは、間違いなく本気だと分かったが。
ともあれ、そんな訳で美鶴が大人しくしている以上、ゆかりも俺に怒ってばかりはいられないと気が付いたのか、自分は不機嫌ですといった様子を示しつつも、こっちの質問に答える。
「分からないわ。イレギュラーシャドウを倒したところまでは覚えてるんだけど」
「私もそれは同様だ。アクセルは?」
「俺もそうだな。……いや、待て。違う。あのイレギュラーシャドウを倒した後で何かが……そう、鏡だ」
「鏡?」
あの時の事を少しだけだが思い出した俺の言葉に、ゆかりが聞き返してくる。
「ああ。鏡。あのイレギュラーシャドウとの戦いが終わった後で、鏡の中にまだ何かいた。恐らくそいつが何かしたんだと思う。一応反射的にこっちも攻撃したけど、それが効果があったかどうかは分からないな」
瞬時に発動するという意味では、鬼眼はかなり即応性が高い。
だが、効果としては非常にランダム性が高いというのも、鬼眼の特徴だ。
それこそ相手を麻痺や毒、魅了、石化、能力低下、興奮状態等々。
それ以外にも様々な効果があるのが鬼眼だけに、具体的にどのような効果を発揮したのかが不明な以上、倒したとは断言出来ない。
それでも効果が全くないって訳じゃないだろうし、何よりこうして俺達を放っておいているという時点で、向こうにはこっちに対する攻撃をする手段がないという事を意味していた。
もし何らかの理由で追撃が出来るのであれば、それこそ俺達を放っておく訳がないのだから。
「桐条先輩、何かそういうのってありました? 私は何もそういうのは分かりませんでしたけど」
「いや、私も気が付けば……その、このような状況だった」
顔を真っ赤に染めている美鶴を見ると、ゆかりもまた同様に顔を赤く染めてしまう。
2人共、先程ベッドの上で行われていた事を思い出しているのだろう。
そういう行為に慣れている俺はともかく、この2人はそういう行為をした事はない筈だ。
……いや、実は俺が知らないだけで、過去に恋人がいたという可能性は……ないか。
ゆかりは男嫌いって訳ではないが、母親との関係もあって恋愛関係そのものに強い嫌悪感を抱いている節があった。
美鶴の場合、根が生真面目というのもあるが、生徒会長やら、桐条グループの令嬢やら、影時間の対処やら……とてもではないが、恋愛にかまけている暇はなかった筈だ。
2人揃ってかなり人気があるのだが、アタックした奴は全員が断られているというのは、噂としてかなり広まっている。
「そうなると、何気にアクセルが私達を手籠め? にしようとした……って可能性が考えられるんですけど……」
「ふむ、アクセルは私達の知らない力を色々と持っている可能性はあるし……」
『ないな』
一瞬俺を疑いの目で見ようとしたかのような2人だったが、次の瞬間には揃ってそれを否定する。
これは喜んでいいんだよな?
何だか微妙な気分になりつつも、取りあえず今は……と、口を開く。
「とにかく、さっきの部屋に戻るとしよう。他の連中もどうなったか心配だし……」
真田、有里の2人がどうなったのかも心配だ。
……俺とゆかり、美鶴の3人がこういう風になっていたのを考えると、もしかして……本当にもしかしてだが、あの2人が妙な事になっているという可能性も否定は出来ない。
2人の方を見ると、ゆかりは俺が何を言いたいのか分かったのか、先程よりも顔を真っ赤に染めているが、美鶴の方は小首を傾げてこちらを見ていた。
どうやら美鶴には高度な話題だったのだろう。
いや、俺個人としてはそのままでいてくれという思いの方が強いが。
ともあれ、俺達は先程の部屋に向かう事にして廊下を走る。
幸い……という言い方もどうかと思うが、山岸とはすぐに連絡がついた。
『皆さん、無事だったんですね。良かった……有里君と真田先輩も無事が確認されています。次の曲がり角を曲がれば合流出来ます!』
山岸がそう告げるのと殆ど同時に、有里と真田が曲がり角から姿を現す。
「美鶴! アルマーに岳羽も。無事だったか!」
「あ、ああ。どうやらそっちも無事だったらしいな」
真田の言葉に美鶴がそう答える。
答えながらも美鶴の頬が赤いままなのは、やはりあの時の事を思い出してしまうからだろう。
一瞬視線をゆかりの方に向けると、そちらでも同様なのか、やはり頬を赤く染めてる。
そして俺と視線が合うと、一層頬を赤く染めながら視線を逸らす。
ゆかりと美鶴はともかく、有里と真田の方は……と視線を向けるが、特にこれといって気まずい雰囲気はない。
「真田はどんな感じだったんだ?」
「ん? 俺か? 幾ら鍛えても全く筋肉がつかなくて、プロテインが存在しないといった幻覚を見せられた」
忌々しそうな様子だったが、なるほど。俺達とは違って有里と別々だったのか。
それなら有里と気まずい雰囲気がないのは納得出来る……と思ったところで、先程の部屋に到着する。
「行くぞ」
そう告げたのは、美鶴。
羞恥と怒りからか、その言葉にはいつもより力が入っていた。
そうして戦意に満ちた様子で扉を開くと……
「む?」
イレギュラーシャドウの姿がない部屋に、美鶴も……そして俺達も全員が首を傾げる。
『その……どうやら桐条先輩達に何かをしたイレギュラーシャドウ……もう倒されているみたいです』
「……誰がだ?」
『時間的に考えて、多分桐条先輩達の誰かじゃないかと……』
そこまで言われ、桐条が……そしてゆかりがこちらを見る。
当然だろう。もう1匹のイレギュラーシャドウを見つけたのは俺だったのだから、それを倒したと言われて真っ先に思いつくのは当然俺となる。
そして……俺にも、その倒した理由は想像出来た。
鬼眼……恐らく今回は、即死系の効果が発揮されたのではないだろうか。
確認する事は出来ないが、今の状況を考えるとそれが一番可能性が高い。
その辺りの説明をすると、美鶴とゆかりの頬が再び赤く染まっていき……
「しょ、処刑……処刑だ!」
「アクセルーっ!」
2人の乙女の口から、照れ隠し交じりと思われる怒声がラブホテルの中に響き渡るのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1435
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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