真似と開閉と世界旅行
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止まらぬ進撃~
前書き
かなりお久しぶりの更新、いままで放置していて申し訳ありませんでした
夜が明け、俺たちはすぐに激戦へと身を投じた。
「ふっ!はぁぁ!!」
目の前に現れた狼型の魔物を切り裂く。…そう、今日は昨日のような人間ではなく、魔物の軍勢が相手だった。
「もう人間じゃ揺さぶれないと判断したみたいだね…!」
『お兄ちゃん!聞こえますか!』
「どうした?」
ユイから通信が入り、俺は返事を返す。
『数多くの反応が迫っています!お兄ちゃんの軍がやや突出しているので、進軍を止めて他の部隊と合流してください!今孔明さんたちがみんなに通達しているので、すぐに来ると思います!』
「わかった」
「亮、気は平気ですか?」
「大丈夫だよ、明命。…兵士もまだやる気が余ってるようだしね」
被害はでているがまだ戦死の報告はない。油断はできないがこれなら…
「グルァァ!!」
「なに!?」
急激に敵意が増したと思った瞬間だった、空より大量の魔物が降り注いできた。俺と明命はとっさに払い除けたが、多数の兵士がその身を食い千切られる…!!
「この、野郎!!」
「気配が、しませんでした…!!」
俺たちは馬から飛び降りて魔物を切り裂いていく
「みんな、慌てるな!陣形を直せ、一度で終わると思うな!!」
力の限り声をあげた瞬間、再び空から…!
「やぁぁぁぁ!!」
「割れろよぉ!!」
二人の妖精がそれらをすべて打ち落とす。
「リョウ、ユウキ!」
「俺らだけじゃねえぜ!美幸、レコン!」
「「了解!」」
直後に二人の術が炸裂し、辺りの敵が一掃された。
「ごめん、助かったよ」
「気にしないでよ、ボクらは仲間なんだしね!」
「が、大分やられたようだな、少年」
「……うん。今ので少なくない被害がでた。油断はしてないつもりだったけど…」
「リョウ兄さん、無事ですか!?」
「ヒュー、来てくれたか」
「ええ、しかし、ぼくたちの部隊も打撃をくらいました。どうやらシンは本当にぼくたちを潰しに来たようですね…」
「あぁ。数が段違いに多すぎる。…無理してでも突破しないといけないのかもしれない…ってぇ!?」
そういった俺の頭をリョウコウが叩く。
「なにすんだよ!?」
「ばーか、ここで突っ込みゃそれこそ奴の思惑通りだろうよ。奴は煽り耐性ほぼゼロのバカなんだ、余裕もって耐えてりゃ向こうがしびれを切らすだろうよ」
「ぼくもそう思います。…しかし、シンの他者の力を奪う力は厄介ですね」
「…わたしなら力はコピーされるだけで…」
「…いや、ただでさえあっちは剛鬼にシィ、リョウや他の外史の力を持ってる…美幸の魔法をコピーされたらこっちが殲滅される…」
俺がそういうとみんなが考え込んでしまう。
「お父様!!また来たよ!!」
「ちっ、考える時間もくれないか!」
椿の呼び掛けで俺たちは再び魔物と向き合う。厄介な…!!
~咲~
「くそ、数ばかり集めやがって!」
「…くっ、やぁ!」
恋の一撃が辺りを薙ぎ払い、魔物ごと吹き飛ばす
『敵性反応、未だ増加中っス!!』
「だろうな!」
「どいて咲!!」
声が響いた瞬間、雷と化したシィが戦場を一閃、魔物を消し飛ばした。
「やばいな、シィやみんなの力を用いても数が減らない…」
俺は焦りを感じ、即座に考えを張り巡らす。
(…やっぱり、持久戦で向こうをじらすしかないのか…?)
『皆さん!大変です!!』
「朱里か!?」
『バラバラな位置に反応が新たに…しかも、全てが単騎です!ですが、辺りの兵士が瞬く間に…!』
「なんだと!?わかった、すぐに対応を…っ!?」
ふと目の前に、見たことない少年が立っていた。
「…誰だ」
「…俺は近衛刀太。…今はあんたらの…敵だ!」
刀太と名乗った少年が、黒の刀を構えて、その一撃が迫る。
「キリエ、剣!はぁ!」
それをシィが弾き、つばぜり合いに持ち込む。
「この感じ…まさか…!!」
「シィ?どうした!」
「…雷の暴風!」
至近距離からシィが雷を放つ…が、刀太は真っ向から受け止め…
「…へっ、もらったぜ!!」
次の瞬間、それが取り込まれ…刀太が雷と化す。
「まさか…!!」
「マギア・エレベア…!」
「ネギと、同じ…」
俺とシィが驚き、恋が呟く。
「ネギ…じいさんのことを知ってるんだな」
「じいさん!?それに近衛って…!」
「わりぃがそれ以上は言えねぇんだ!構うことはねー、俺を全力で殺してみろ!」
「咲!恋!ここは私が押さえる!二人は別のとこへ!」
「わかった!!」
「剛鬼!!」
「…咲か」
「…交戦中か」
「ああ」
「やぁ…!」
少女が斧を振り下ろしてくる。それを剛鬼は防ぎ、弾き飛ばす。
「…奴は自分を徐晃だと名乗った」
「はっ?徐晃…って魏の将軍だろ!?けど…」
あんな子は見たことないぞ…!ということはさっきの刀太と同じ…!
「恐らく、平行世界の恋姫の武将ってことだ」
「なら殺しても構わんな?」
「…ま、奴の手先だろうしな。…仕方ねぇ、殲滅するしかない…!!亮!そっちはどうだ!?」
~亮~
「こっちも来た!!今アス兄とルークが戦ってる!!」
目の前には女性と男性の二人…!
「ウインドカッター!」
「くぅ!」
アスベルが放たれた風の刃を回避する。
「なぜだ!どうしてシンに協力する!」
「…すまない。だが私たちは既に敗北者。すでに認識を書き換えられて君たちを世界の敵と見なすようにされている」
「ミラ?それって…」
「…気にするな、ジュード」
ジュードと呼ばれた少年がルークを見る。
「いくよ!はぁぁぁ!!」
「くそ!そうはいくかっての!」
「私の名はミラ・マクスウェル。私と言う試練を乗り越えなければ君たちはあいつを倒すことはできない。…全力で来い!!」
「…俺にも守りたいものがある。そのためにもここで躊躇はしない、いくぞ!!」
「おい、少年!」
「亮さん、この状況は…」
そこにリョウコウ、クラナ、闇風が現れるが…俺は叫んだ。
「上だ!!」
「「「っ!」」」
リョウコウには蹴りが、クラナには拳が、闇風には銃弾が襲いかかるが、それぞれ対処する。
「ちぃ!なんだ!」
「今のを避けるなんて…」
それぞれ現れたのは全身が銀色のロボットのようなアバター、そしてクラナの前には白い髪の少女
「…その身のこなしはストライクアーツ…!」
「……お覚悟を」
闇風のまえには全身ピンク色の少女が。
「さっき、バレットラインが見えた。あなた、GGOプレイヤーね…」
「…そっちこそ。あなたみたいなのは見たことないけど」
三人が構える。
「シルバークロウ、あなたにデュエルを申し込みます!」
「リンネ・ベルリネッタ…いきます!」
「レン、私の名前はレン!勝負だよ!」
「少年!とっとといけ!ここまで大盤振る舞いしてるってことは、この戦場のどっかにシンがいるはずだ!」
「…わかった!頼んだ、リョウ!!」
俺は走り出す。…ついには平行世界の人間まで利用しはじめて来た。…シン、待ってろ、今度こそ決着をつけてやる…!!
後書き
亮「…何年ぶり?」
咲「いや、知らねぇよ」
亮「作者が長い間死んでたからなぁ…けど、本当にクライマックス!」
咲「あとちょっとで終わりなんだ、一気に駆け抜けようぜ!」
亮「それでは、また次回もよろしくお願いします!!」
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