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ドリトル先生と奈良の三山

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第二幕その三

 そうしたお話をしてでした、先生は動物の皆と一緒に奈良に向かうことになりました。まずは神戸駅に出てです。
 そこから奈良に行く、八条鉄道の直行での電車に乗りました。車両は動物用の車両で先生も一緒に乗ります。 
 その列車に乗ってです、動物の皆は先生に言いました。
「じゃあね」
「今からだね」
「奈良に行くんだね」
「今回の旅のはじまりだね」
「そうだよ、列車が動いたら」
 まさに今からとです、先生も皆に応えます。
「旅のはじまりだよ」
「今回は学問で行くね」
「そうした旅だね」
「神戸から奈良はまだ近いけれど」
「着くまで少し時間がかかるね」
「奈良に着いたらね」 
 先生は皆にそこからのこともお話しました。
「まずはホテルに入るよ」
「そしてだね」
「ホテルに入ってだね」
「それからね」
「楽しむんだね」
「学問を」
「明日からね、明日はまずは学会に出て」
 奈良に行わるそれにです。
「そしてね」
「色々とだね」
「奈良をフィールドワークだね」
「そうしていくんだね」
「そうするよ、奈良市の神社仏閣を観て回るけれど」
 その中でというのです。
「何といってもね」
「大仏さんだね」
「論文を書くし」
「特に観るんだね」
「そうだよ、奈良の大仏さんを観る為に」
 まさにというのです。
「東大寺に行くよ」
「その大仏さんのある」
「そこにだね」
「行ってだね」
「そして学ぶんだね」
「絶対にそうするよ、春日大社や唐招提寺とかも行くけれど」
 それでもというのです。
「何といってもね」
「東大寺だね」
「あそこは特にだね」
「観に行く」
「そうしていくんだね」
「そうだよ、あの大仏さんは観て」
 さらに言う先生でした。
「是非学ぶよ」
「あの大仏さん動かないよね」
「そうならないわよね」
 チープサイドの家族はここでこんなことをお話しました、ここで電車が動いていよいよ出発となりました。
「別にね」
「そうならないよね」
「何か動きそうだけれどね」
 チーチーはチープサイドの家族のその言葉に頷きました。
「あの大仏さんって」
「座ってるけれど何かあったら立ち上がって」 
 ガブガブも言います。
「人を助ける為に活躍するとか」
「あっ、それあるかも」
 ジップも応えます。
「日本の危機の為にとかね」
「実際に日本を護る大仏さんよね」
 ダブダブはこのことから言うのでした。
「それならね」
「日本を護る為に立ち上がる」
 トートーはいささか楽しそうです。
「そうなるかも」
「そうなったら特撮だね」
「日本のね」
 オシツオサレツはこちらのジャンルを思い出しました。
「あれだよね」
「実際に動いたら」
「あの天井突き破るかしら」
 ポリネシアは大仏さんが動き出した場合を思いました。 
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