ドリトル先生と奈良の三山
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第一幕その二
「日本の歴史って長いけれど」
「物凄いわね」
「そんな昔から国があって」
「首都もあって」
「そんなお国なのね」
「そうなんだ、この国は歴史も長いんだ」
日本はというのです。
「それでね」
「七世紀や八世紀にはだね」
「日本の首都は奈良にあった」
「そうなのね」
「それで今度ね」
「そこに皆で行くのね」
「歴史、そして文学のフィールドワークで行くよ」
先生は皆に笑顔でお話しました。
「今度はね」
「その奈良に」
「そうするんだね」
「さあ、その奈良ってどんなところかな」
「一体」
「どんな場所かしら」
「とても素敵な場所だよ」
先生は皆にこう答えました。
「あちらもね」
「素敵な場所なの」
「そんなになの」
「いい場所なの」
「歴史と文学が一緒にあってね」
先生が今お話したその二つがというのです。
「景色もよくて」
「うわ、景色もなんだ」
「いいのね」
「そんな場所なんだ」
「うん、今回は三つの山を見に行くんだ」
先生はここでこうも言いました。
「耳成山、畝傍山、香久山をね」
「その三つの山をなの」
「歴史、文学のフィ―ルドワークで見るの」
「そうするの」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「この三つの山は凄く不思議なんだ」
「不思議?」
「不思議っていうと?」
「何かあるの」
「その山に」
「うん、そう言われているんだ」
実際にというのです。
「その三つの山は」
「それで実際に見てだね」
「その三つの山を」
「そうしてなの」
「論文を書くんだ」
「そうするのね」
「いつも通りね、その三山の論文も書いて」
そしてというのです。
「歴史も文学もね」
「どっちもなのね」
「書くんだね」
「そうする予定だよ」
合わせて三つの論文をというのです。
「書くよ」
「相変わらず学問に励んでるね」
「論文書いてフィールドワークもして」
「先生もすっかり学者さんだね」
「そうなってきたね」
「昔は患者さんの来ない病院のお医者さんだったけれど」
笑って皆に応えた先生でした。
「それが日本に来てね」
「うん、教授さんになってね」
「どんどん論文書く様になったね」
「今みたいにね」
「そうなったね」
「そうだね、本当に変わったよ」
先生は皆ににこにことして述べました。
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