英雄伝説~灰の軌跡~ 閃Ⅲ篇
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外伝~改変された最後の運命の始まり~
~リーヴス~
「は~……疲れたぁ~。入学早々からこんなに疲れるなんて思わなかったわ……」
オリエンテーション後に行われたHR(ホームルーム)が終わり、新入生達がそれぞれ下校していく中、クルトやアルティナと共に校門を出て下校を始めたユウナは疲れた表情で溜息を吐き
「………あのような”オリエンテーション”があったのですから、誰でも疲れて当然かと。」
「……宿舎に戻った後は宿舎に届いている僕達の荷物をそれぞれの部屋に自分で運んで整理し、更に夕食も自分でとらなければならない事を考えると少し憂鬱になるな。」
ユウナの言葉にアルティナは頷き、クルトは困った表情で呟いた。
「う”っ………それを考えたら更に疲れるから考えないようにしていたのに、言わないでよ~。」
「………まあ、少なくても荷物を部屋に運ぶ事と今日の夕食の準備の心配は必要ありませんから、ユウナさんが想像しているような体力の低下はないかと。」
クルトの言葉を聞いて肩を落とした様子のユウナにアルティナは指摘し
「へ……それって、どういう事??」
「それについては宿舎に行けばすぐにわかるかと。」
自分の言葉に不思議そうな表情で首を傾げているユウナにアルティナは静かな表情で答えた。そして宿舎に辿り着いたユウナ達新入生達は宿舎に入ると、驚愕の人物達がユウナ達を迎えた。
~宿舎~
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます♪そして、お帰りなさい♪」
「―――ご入学おめでとうございます、そしてお疲れ様です、トールズ第Ⅱ分校の新入生の皆様。」
「へ…………」
「な――――――」
ユウナ達が宿舎に入るとそれぞれメイド服を身に纏ったアルフィンとエリゼがユウナ達に労いやお祝いの言葉を述べた後恭しく頭を下げ、アルフィンとエリゼを見たユウナは呆けた声を出し、クルトは絶句してアルフィンを見つめた。
「ええっ!?あの方って確か……!」
「ア、アルフィン皇女殿下……!?」
「ど、どうして皇女殿下が宿舎に……―――い、いえ、その格好は一体……?」
「あれ?確か皇女殿下って、1年半前のメンフィル帝国との戦争の”和解条約”で”灰色の騎士”に嫁いだんじゃ……?」
「ククッ……最後の最後で、こんなサプライズがあるとはな。」
「ふふっ……まさか1日で2回も想定外の出来事が起こるなんて。」
「ふえ~……それじゃあ、あの人がオリビエさんの妹さんなんだ………」
アルフィンの正体を知っている生徒達がそれぞれ驚いたり混乱している中金茶髪の男子は不敵な笑みを浮かべ、ミント髪の女子は微笑み、興味ありげな表情で、ティータは呆けた表情でアルフィンとエリゼを見つめていた。
「ふふっ……―――初めまして。元エレボニア帝国の皇女にして1年半前の内戦を終結へと導き、そして内戦の間に起こった異世界の大国メンフィル帝国との戦争を”和解”へと導いて頂いたエレボニアとメンフィル、両帝国の英雄――――”灰色の騎士”リィン・シュバルツァーの伴侶の一人として嫁いだアルフィン・シュバルツァーと申します。此の度様々な事情によりこの第Ⅱ分校専用の宿舎の”管理人”を務める事になりました。以後お見知りおきお願い致しますわ。」
「―――同じく此の度トールズ第Ⅱ分校専用宿舎の”管理人補佐”を務める事になったリィン・シュバルツァーの妹、エリゼ・シュバルツァーと申します。以後お見知りおきを。」
アルフィンとエリゼはそれぞれ上品な仕草で自己紹介をし
「あ、ちなみにエリゼは旦那様――――リィンさんの婚約者の一人ですから、幾らエリゼが魅力的な女性だからと言って、エリゼに想いを寄せてしまったら妹と結婚する程とても妹を大切にしておられるエレボニアの英雄でもある”灰色の騎士”の逆鱗に触れる事になりますから、男性生徒の方々はエリゼに想いを寄せる事は絶対に止めた方がいいですわよ♪」
「アルフィン、貴女ね………」
アルフィンはからかいの表情で忠告し、アルフィンの忠告にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリゼはジト目でアルフィンを見つめた。
「ア、アルフィン皇女殿下と”灰色の騎士”の妹が宿舎の管理人……!?」
「一体どういう経緯があって、こんなとんでもない事に………」
「そ、それに”灰色の騎士”―――リィン教官に皇女殿下以外にも多くの婚約者が存在している話は耳にした事がありますが………」
「妹とまで婚約って、”灰色の騎士”って筋金入りのシスコンやったんや!?」
「というかそれ以前に”近親婚”って、できないんじゃなかったのか……?」
「ハハッ!教官のメンツといい、宿舎の管理人のメンツといい、中々面白い学生生活になりそうだね!」
「な、な、な……っ!アルティナ、今の二人の話って、本当なの!?」
我に返った生徒達が驚いたり混乱している中緑の髪をポニーテールにしている女子生徒は豪快に笑い、ユウナは口をパクパクさせた後、事情を一番知っていると思われるアルティナに訊ねた。
「……?どの事を訊ねているのでしょうか?」
「全部よ!あの二人のメイドさん?がリィン教官の奥さんでしかも元エレボニアのお姫様だとか、教官の妹で婚約者だとか、しかもその二人が宿舎の管理人を務める事とかも!」
「はい。全てお二人が仰っている通りです。」
「なるほど………だから先程僕達が夕食の準備や荷物を部屋に運ぶ必要がないような事を言っていたのか…………待てよ?という事は僕達は皇女殿下に夕食の準備をさせてしまった挙句、僕達の代わりに荷物を部屋に運ばせてしまったというとんでもない不敬を犯してしまったんじゃ………!?」
ユウナの質問にアルティナが肯定するとクルトは納得した様子で呟いたがすぐにある事に気づくと表情を青褪めさせて声を上げ
「あら?ふふっ、お久しぶりですわね、クルトさん。」
「………お久しぶりです。皇女殿下も変わらずご健勝そうで何よりです。1年半前メンフィル帝国との和解条約によってエレボニア帝国から去っても、更に麗しくなられましたね。」
するとその時クルトの声に気づいたアルフィンはクルトに近づいて声をかけ、声をかけられたクルトは恭しく会釈をして答えた。
「ふふっ、ありがとうございます。それにしてもクルトさんが第Ⅱ分校に入学していらしていたなんて………分校に来た理由はやはり、ご実家の件も関係しているのでしょうね。」
「………………」
(…………?)
複雑そうな表情で呟いたアルフィンの言葉に対して何も返さず複雑そうな表情で黙り込んでいるクルトの様子に気づいたユウナは不思議そうな表情で首を傾げ
「……アルフィン。」
「あっと……―――失礼しました。………リィンさんに降嫁した事でエレボニア皇族の地位を放棄してメンフィル帝国の貴族であるシュバルツァー家の一員となったわたくしに今の帝国政府やアルノール皇家の決定に意見をする”権利”はございませんが………それでもアルノール皇家を代表して、謝罪させて下さい。ヴァンダール家の方々にまでかつてのシュバルツァー家にした仕打ちのように今まで受けた恩を仇で返してしまい、本当に申し訳ございませんでした。」
複雑そうな表情をしたエリゼに声をかけられたアルフィンはクルトに謝罪し
「そんな……どうか、頭をお上げ下さい!父上達も既に納得している話ですし、ましてや滅亡の危機に陥っていたエレボニアを救うためにエレボニアの命運を握っていたメンフィル帝国の要求に従い、シュバルツァー家に自ら降嫁なされた皇女殿下が僕達に謝罪する必要はございません!むしろ、肝心な時に皇女殿下をお守りする事ができず、”七日戦役”終結後もお傍でお守りする事ができず皇女殿下にお辛い立場を取らせ続けさせてしまった僕達が皇女殿下に謝罪するべき立場です!」
アルフィンに謝罪されたクルトは慌ててアルフィンに自分に謝罪する必要はない事を伝えた。
「……寛大なお心遣い、ありがとうございます。―――――皆さんもわたくしの事はどうか、皇女ではなく宿舎の管理人として接してくださいね。今のわたくしはエレボニア皇女ではなく、皆さんが通っている分校の教官を務めているリィンさんの新妻ですので♪」
「…………………」
「リィン教官と結婚してから既に1年半も経過しているのですから、ご自分の事を”新妻”と言うのは違うような気がするのですが。」
アルフィンは周囲を見回して自分を皇女扱いする必要はない事を伝えた後ウインクをし、アルフィンの発言にその場にいる全員が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エリゼと共にジト目でアルフィンを見つめているアルティナがアルフィンに指摘した。
「リィン教官と結婚して既に1年半も経っているって………失礼を承知で訊ねるけどアルフィン皇女って、今何歳なの?見た感じあたし達と同い年くらいに見えるけど………」
アルティナの話を聞いてある疑問が出て来たユウナは困惑の表情でアルフィンに訊ね
「フフッ、今年で17歳になりますわ。」
「17って事はあたしと同い年じゃない!しかも1年半前に結婚したって事は………15歳か16歳で結婚した事になるわよ!?」
「正確に言えば15歳です。アルフィン様がリィン教官に降嫁した時期はエレボニアの内戦終結から1ヵ月後ですので。」
「あれ~?でも、七耀教会が定めている結婚の最低年齢は16歳からだったと記憶していますけど、どうしてアルフィン皇女殿下は15歳で結婚できたのか不思議ですね~?」
「ル、ルイゼちゃん……気にする所がズレていない?」
アルフィンの年齢を知って驚いているユウナにアルティナは冷静な様子で指摘し、首を傾げて呟いた眼鏡の女子生徒に赤茶色の髪の女子生徒が冷や汗をかいて指摘した。
「まあまあ♪という事は皇女殿下は15歳でリィン教官によって”大人の女性”にして頂けたのですわね♪」
「ちょ、ちょっと、ミュゼ!?」
「お、”大人の女性”って、もしかして……」
「もしかしなくてもそういう事やろ!?”夫婦”になったら”そういう事”は当然するんやろうからな。しかもリィン教官には皇女殿下や皇女殿下とも互角のスタイル抜群で美人の妹さんも含めて他にも婚約者がいるって話やろ!?く~、羨ましすぎやろ!」
「ブッ!?君!幾ら降嫁されたとはいえ皇女殿下に対してそんな事を口にするなんて、さすがに不敬じゃないか!?」
「……まさに、”英雄色を好む”、ね。」
ミント髪の女子生徒の言葉を聞いた黒髪の女子生徒が顔を赤らめて慌ててている中男子生徒達は騒ぎ出し、生徒達の会話を聞いていた銀髪の女子生徒は呆れた表情で呟いた。
「え………どうして貴女が…………」
一方自分にとって聞き覚えがあるミント髪の女子の声を聞いてミント髪の女子を見たアルフィンは呆けた表情でミント髪の女子の見つめ
「ふふっ、お久しぶりですわね、皇女殿下。皇女殿下がまだ女学院に通っていた頃に可愛がって頂いた後輩の一人―――――”ミュゼ・イーグレット”を憶えて頂けているでしょうか?」
「”ミュゼ・イーグレット”…………?」
「あら……という事は貴女は以前”アストライア女学院”に通っていたのね。」
ミント髪の女子―――――ミュゼの自己紹介を聞いたアルフィンが不思議そうな表情でミュゼを見つめている中蒼髪の女子生徒は目を丸くしてミュゼに声をかけ
「?どうしたの、アルフィン。」
「いえ…………(彼女については後で説明しますわ。)………ええ、勿論貴女の事も憶えているわ、”ミュゼ”。改めてよろしくね。」
エリゼに声をかけられて我に返ったアルフィンは小声でエリゼにある事を伝えた後静かな表情でミュゼを見つめた。
「あ、あの、皇女殿下が宿舎の管理人という事はもしかして、今後の食事は皇女殿下自らが作ってくださるのですか……!?」
「ええ、これでもリィンさんの”妻”としての経験もありますから、当然料理も嗜んでいますわ。ただ、皆さんのお口にあうかどうかわかりませんが………」
「そ、そんな……!皇女殿下自らの手で御作りになった料理を口にできるなんて、夢のような出来事ですよ……!」
「………ハッ。」
「ふふっ………初めまして。アリア先輩よりアリア先輩愛しの従兄であられるリィン教官のお話と共にアリア先輩にとって姉君同然の存在であられる貴女の事も伺っております、エリゼ・シュバルツァーさ―――いえ、エリゼ卿♪アリア先輩噂の兄妹であられるお二人と同じ日に出会えるなんて、これも女神のお導きかもしれませんわね♪」
「!そう………”あの娘”も”アストライア女学院”に通っていたのですか。(兄様の件で自分達から私達との縁を切っておきながら、そんな事を口にしていたなんて、まさかあの”縁談”は実家だけでなく、あの娘の”意志”も含まれていてあの娘はまず外堀を埋めて”実家が貴族として存続する為に組まれた兄様との縁談”を成功させる為にそのような噂を広めているのかしら?)」
そして生徒達がアルフィンに声をかけたりそれぞれ騒いでいる中金茶髪の男子は鼻を鳴らしてその場から離れ、ミュゼはエリゼに近づいて上品な仕草で会釈をした後意味ありげな笑みを浮かべ、ミュゼの話を聞いたエリゼは一瞬表情を硬くした後すぐに静かな表情でなって答え、心の中である人物の行動の真意について考え込んでいた。
その後ベルフェゴールとリザイラが現れて更に生徒達を驚かせたり、混乱させたりし……そこにタイミング悪く仕事を終えてセレーネ達と一緒に宿舎に戻って来たリィンは生徒達に質問攻めにされたり、一部の男子生徒達に嫉妬の目で睨まれたりと就任早々散々な目に遭った。
~同時刻・”緋の帝都”ヘイムダル・バルヘイム宮・宰相専用執務室~
「―――なるほど。本校に続いて第Ⅱもか。」
一方その頃エレボニア帝国の宰相――――”鉄血宰相”ギリアス・オズボーンは”鉄血の子供達”から報告を受けていた。
「………はい。初日は滞りなく終了したそうです。”Ⅷ組戦術科”、”Ⅸ組主計科”に加え、”Ⅶ組特務科”も無事発足しました。」
オズボーン宰相の言葉に端末の画面に写っている水色髪の女性将校――――”鉄血の子供達”の一人にして”鉄道憲兵隊”に所属している”氷の乙女”クレア・リーヴェルト少佐は報告を続けた。
「やれやれ、聖女が分校長になった事もそうだが天使と暴君が教官に加わった事自体も頭の痛い話だってのに、まさか内戦が終結してからメンフィルの加護の下一度もこっちの”要請”に応えず平和を満喫し続けていた”奴さん”まで教官に加わっちまうなんてなぁ。しかも、”ラッセル家”の才女も入るとか、”捨石”とは思えない充実過ぎるメンツだろ。ま、戦力が充実するんならそれはそれで使いようがあるけどな。」
クレア少佐の話に続くように端末の画面に写っている赤毛の青年―――――”鉄血の子供達”の一人にして”情報局”に所属し、外交書記官も兼ねている”かかし男”レクター・アランドール少佐は苦笑していたがすぐに気を取り直して静かな表情で呟いた。
「レクターさん……」
レクター少佐の発言にクレア少佐は複雑そうな表情を浮かべた。
「―――いずれにせよ、この春を持って全てが動き始めることとなる。ノーザンブリアを陥とした事で蛇の残党どもの潜む茂みは全て焼き払った。亡き主の”計画”を奪い返すためいよいよ直接動き始めるはずだ。ならば、翼と剣をもがれた皇子の最後の悪あがきたる”第Ⅱ分校”―――ルーファスを殺した事を始めとした我が計画の想定外な事ばかりを犯し続けた”我が愚かな息子”共々、せいぜい踊ってもらうとしよう。」
「閣下……」
「ったく……ホント、いい性格してるぜ。」
そして不敵な笑みを浮かべて呟いたオズボーン宰相の発言を聞いたクレア少佐は複雑そうな表情をし、レクター少佐は呆れた表情で呟いた。
~宿舎・リィンの部屋~
リィンに割り当てられた宿舎の部屋で、リィンがどこかに出かけている事で部屋に誰もいない中机に置かれてある”ARCUSⅡ”が人の手を借りずに自ら起動した。
「よし――――繋がったか。」
「わあっ……やったね!」
「ふふ、まさかこんな形で皆さんと話せるなんて。」
「うん、皇子殿下には感謝してもしきれないな。」
「フフ、本当に私達まで皆さんの”輪”に入れてもらってよかったのでしょうか?私達は”Ⅶ組”ではないのですが………」
「アハハ、そんな細かいことは誰も気にしていないよ。あの内戦は僕達と君達は”一蓮托生”の関係だったんだから、僕達にとっては君達も大切な”仲間”だよ。」
「ま、そう言う事だ。第一、俺達を”輪”に外したら仕事の関係で頻繁に会っているお前はともかく、中々愛しの婚約者であるリィンに会えないアリサあたりが絶対”リィン達を外すなんて、不公平です!”とか文句を言うと思っていたから、あの皇子も俺達を”輪”に入れたんじゃねぇのか?」
「うふふ、私もフォルデ様の推測が当たっている事に一票入れますわ♪」
「ちょっ、フォルデさん!こんな時にシャロンもからかわないでよ!?」
勝手に起動した”ARCUSⅡ”からはリィンにとって聞き覚えのある人物達の声が次々と聞こえてきた。
「アハハ………リィンとエリゼちゃん、セレーネとレン皇女殿下、エヴリーヌとアルティナにセシリア将軍閣下と……ガイウスは繋がらないか。」
「んー、距離的な問題か繋がりにくい場所にいるのかな?けど、確かアーちゃんやリィン達って、今日から”リーヴス”にいると思うから繋がると思うんだけど。」
「セシリア将軍とエヴリーヌは今は”本国”にいますから、その関係で繋がらないと思いますよ。」
「まあ、”世界”自体が異なりますから、それで繋がった方が凄いですものね……」
「ふふっ、そうね。レンやリィンさん達は多分”仕事”が終わって自室に一端戻った後お風呂か食事をしているのではないでしょうか?」
「時間帯を考えれば、その可能性の方が高いだろうな。少なくても繋がりにくい場所にいるという可能性はありえないしな。」
「フッ、まあ今後はいくらでも機会があるだろう。」
「そうね………これでやっと”約束”も果たせるわけだし。」
「まったくもう……嬉しそうにしちゃって。」
それぞれの人物の声を聞いていた他の声は苦笑していた。
「ふふ、仕方ありませんわ。再会の季節でしょうから。」
「ええ―――春、ふたたびね。」
そしてある人物の声の言葉に他の人物の声が同意した。
こうして…………”零の至宝”によって改変された周辺諸国を巻き込んだエレボニアの”最後の運命”が始まりを告げた―――――――
後書き
今回の話を読んでお気づきと思いますが、閃Ⅲでの本来のエリゼの代役?になるキャラとして新たなるオリジナルキャラが閃Ⅲ篇で登場します。エリゼの代役も用意されているので、当然アルフィンの代役も用意されています。オリジナルキャラであるその二人は一体誰に攻略されてしまうんでしょうね~(遠い目)そして今回の話で閃Ⅱ篇で増える事になるリィンのハーレムメンバーもわかったかとw(というか元々バレバレだったでしょうが)ちなみに現在の私の閃Ⅲの進行状況は4章のアルゼイドの師弟コンビを倒したところです!オーダーとブレイクがチート過ぎてアリアンロード達の時もそうだけど、アルゼイド師弟コンビもあんまり苦戦しませんでしたwwサラもそうですけど、ミリアムのオーダーがチート過ぎるwwダメージ90%カットってwwアリアンロード達のダメージを3桁で、しかも200にすら届いていないのを見てマジで噴きましたww碧でオーダーかブレイク、どちらかがあったら、アリアンロードやシグムントとかも絶対もう少し楽に倒せたでしょうね(遠い目)
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