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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
1章 覇王流
  出会い

 次の日俺はお店で商品を作り、そのまま待ち合わせに向かった。
他の喫茶店に行くのは久しぶり
中に入ると今日の主役達がいなくて保護者代わりが沢山いた。

「えっと・・・」

「おはよっス」

「なんで、ウェンディ達が」

「そんなもん決まってるっす。面白そうだからっす」

「ディエッチは?」

「時代をこえた聖王と覇王の出会いなんてロマンティックだよね」

「オットーとディードは?」

「陛下の身に何かあったら困りますし」

「護衛としては当然です」

「さようで、チンクはノーヴェに呼ばれたんでしょ」

「あぁ、姉も止めたんだがな」

「お二人さんも休暇なのに付き合うなんてお人よしさんだよね」

「綾さんこそ、お仕事や休んできてますよね」

「シーラさん困ってると思うわよ」

「ティアナ言わないで、昨日怒られたから、でも気になるから仕方ない」

「相変わらず自由気ままね」

「それがモットー」

 そんな雑談をしていたら仲良し小等部の三人が現れた。

「あれ、なんで綾お姉ちゃんまで!」

「ちょっとね、これからヴィヴィオがあう人に関係があったからその関係」

「ふ~ん、ノーヴェどういう人なの?」

「ヴィヴィオ挨拶は?」

「あ!みなさんこんにちは」

 後から続けてコロナとリオも続いてあいさつ
ヴィヴィオは新しく紹介される子に興味があるらしくノーヴェに聞いていた。
教えたのは学年と流派は旧ベルガ式古流武術で虹彩異色ということで、ヴィヴィオは親近感を持ったらしく先ほどよりも興味が増した感じがした。

 髪の右側に付けた大きな赤いリボンを付け碧銀の髪と虹彩異色の学校帰りの少女がきた。
待ち人のアインハルト・スイトラトス 

 ノーヴェが近くに近寄り、アインハルトはノーヴェに丁寧に遅れたことを詫びていた。
こんな礼儀正しい子が街頭試合なんて聞かれないとわからないもんだ

「アインハルトこいつが例の」

 ノーヴェはヴィヴィオを見て紹介しようとした。

「え、えっとミッド式のストライクアーツをやっている高町ヴィヴィオです。」

 挨拶の握手をしようとしてヴィヴィオは手を出したのだが、少しだけ戸惑いながらアインハルトも答えた。

「ベルガ流古武術、アインハルト・スイトラトスです」

「あ・・・あの・・・アインハルトさん」

 そりゃヴィヴィオも戸惑うわな、握手したままで硬直されたら、
過去の聖王女の面影でも見ているのか

「あっ失礼しました。」

 ビックリしたように手を引いた。

「あぁいえいえ」

「よし、挨拶はすんだようだし、二人とも格闘技者同士ごちゃごちゃ話すより手合わせした方が早いだろ、場所は抑えてあるから早速やりに行こうぜ」

 ノーヴェの勧めにより一同体育館に移動
ヴィヴィオとアインハルトは体操着に着替え体育館の中央で準備をしていた。

「じゃあ、アインハルトさんよろしくお願いします」

「はい」

 ノーヴェの開始の合図とともにヴィヴィオはステップを踏みながらアインハルトに近寄った。
ダッシュからのストレートから右ハイキック、ストレートなど仕掛けているが・・・
見た目はヴィヴィオが攻めているように見えるのだが、アインハルトは様子を見ながら体さばきでかわしたり、ガードしたりしてまだ有効打を一発もいれていなかった。

 ヴィヴィオのストレートをしゃがみながら躱し、カウンターで手を広げて無防備のおなかに打ち当てた。
その打撃が当たり、当たる方向を見定めて俺がその場で受け止める。
攻撃が当たる瞬間さえわかれば受け止めるのは簡単

 二人の顔を見たら、両極端
ヴィヴィオは知らない技術、自分より格上の存在の出現でワクワクしているようだが、アインハルトの方はあれは落胆か

 アインハルトは後ろを向き

「お手合わせありがとうございました」

 出入口を目指して歩いて行った。

 俺に抱えられたヴィヴィオはすぐに飛び出してアインハルトの方に向かって頭を下げだした。

「あ、あの私何か失礼を?」

「いえ」

「じゃ、私弱すぎましたか?」

「いえ!趣味と遊びの範囲内でしたら十分すぎるほどに」

 キツイね、ヴィヴィオも驚きと悲しみの顔になってやがる

「申し訳ありません。私の身勝手です」

「あの、すみません。今のスパー不真面目に感じていたのなら謝ります。今度はしっかり真剣にやります。だからもう一度やらせてもらえませんか?
今日じゃなくても良いです。明日でも、来週でも」

 アインハルトはノーヴェに助けを求めようとみていた。

「ねぇノーヴェ」

「なんですか、綾さん」

「これじゃ二人とも不完全燃焼でダメだから来週あたりセッティングできないかな?」

「そうですね、なら来週もう一回やっか、今度はスパーじゃなくてちゃんとした練習試合でさ」

 ウェンディがチンクに抱き付いて良いと喜んでいてコロナもうれしそう
周囲の雰囲気からかアインハルトも了承した。

「時間と場所はお任せします」

「ありがとうございます」

「ヴィヴィオ、わりいな、気を悪くしないでくれ」

「私の方が全然だったから」

「ノーヴェ、謝らなくても良い、今回はヴィヴィオが悪いし」

「ですが」

「喜ぶのは良いことだけど」

 俺は一歩踏み込んでヴィヴィオのおなかに寸止めでパンチを当てる

「最初の時点で自分より格上だとわかってたのに、大技を出して余裕のつもりヴィヴィオ?」

「そんなつもりは・・・」

「本気でやってるのに、しょっぱなからあいてがどんな攻撃しようとみたいからあんな大技で、だから趣味の範囲って言われたんでしょ」

「綾お姉ちゃん」

「ヴィヴィオはいつから余裕で相手が出来るほど強くなったのかな?」

「ごめんなさい」

「うん、もう油断はないでしょ」

「うん」

「ノーヴェ」

「はい」

「ヴィヴィオの事よろしくね。私もそろそろお仕事に戻るから
ティアナとスバル、あと半日ぐらいだけどゆっくり休んでね」

「はい」

「あんたはさぼらないようにね」

「はい、はい。また遊びに来てね」

「「ぜひ」」

 俺が帰るとヴィヴィオが庭でシャドーをしていた。

「ねえ綾ちゃん何かあったの?」

「ん~多分あった時のなのはとフェイトみたいな感じかな
ほらなのはがフェイトに叶わなくてさ」

「うん、懐かしいね」

「ヴィヴィオがそう言う相手に会ったの
相手もさ、昔のフェイトみたいな感じなんだけど
母親からじゃないけれど・・・えっと」

「雰囲気」

「そうそう、でもノーヴェやなのはの元教え子たちがそちらはサポートしてるから大丈夫でしょ。久しぶりにヴィヴィオに叱ったからね」

「ヴィヴィオに甘々な綾ちゃんが?」

「事どんな形でも闘いならね」

「やっぱり甘い」

「修練闘士の綾ちゃんから見てヴィヴィオは?」

「この年でこれだけやれたらいいと思うよ。
相手の子は物心付いたときからやってるからね
そこらもなのはとフェイトみたいかも
まぁヴィヴィオは去年あたりから本格的にしてるけれどね」

「私は行き成りだったから」

 俺はなのはの腰に手を回りお互いに見つめ合い軽いキスをした。

「もぅ相変わらずいきなりなんだから」

「なのは可愛いから」

「もう脈絡ないよ」

「あるわけないよ」

「そういいながら、ヴィヴィオの事心配なのかな?」

「闘いも似てるか」

「でも、ヴィヴィオは?」

「うん、ヴィヴィオはスピードで相手は強打者だから」

「あ、なるほど」

「また来週お休みもらわないと」

「もう本当にシーラが貰っちゃうよ」

「だよね。でもなのは達と違ってきちんとした試合だから安心かな
命のやり取りじゃないから」

「うん」

 俺たち二人はヴィヴィオをみながら見守った。 
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