魔法少女リリカル☆イリヤ
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俺がするべき事は
「今日対戦者発表だっけ?」
「いや、今日は半分を超えたと言う事あって休息の日らしい」
「そうなんだ。でもやる事ないんだけどね。どうせならアリーナで戦いしてる方が暇つぶしになるかな」
そうは言うもののアリーナなんて開いてない
じゃあ何をするか、とりあえずマイルームから出る事にした
んー、凛さんかラニさんと話でもしに行こうか
三階へ上がる。ラニさんは...あれ?いない
そこへ扉からユリウスさんが出てくる
「また貴様か」
「またとはなんですかまたとは」
「まぁいい」
何処かへ去ってしまう、なんだったんだろうかっとそういえばユリウスさんが出てきた部屋は視聴覚室だったよな、開かないはずだと覚えていた気がするが...行ってみるか
「視聴覚室って言うだけあるな」
レトロな映写機がある、コマ送りのやつね
触ろうとすると
[触るな!]
「っ、なんでだ?」
[触ったら脳にダメージを負うぞ、止めとけ。これにはここと繋がっている。下手したら灰人になるぞ]
「って言われても気になるだろ」
何か方法はないかと考えていたら
「ちょっと気が引けるけどハサンになって一人犠牲になってもらおうか」
[お前考える事ゲスくなってねぇか?]
「汝!理を破りし者!交差!ハサン・サッバーハ!」
すぐさま一人増える
「よし、逝って来い」
「お前が逝け」
「いや分身体がいかないと意味ないだろ」
「たく、仕方ないな、ほらっ!?グァッ!?」
自分が悶えてる姿みるとなんか哀れに見える、映写機が動き出した
「お、見れる見れる」
[自分は無視かよ...]
ほっといたら消えるさ、何が映るか見ようではないか見たら...驚愕した、映し出された場所は決戦場...そして赤い服を着た凛さんが、それだけならまだいいがその相手が...ラニさんだった
「まさか今戦ってるのか!?」
[今調べる........あぁ、確かに戦ってるな]
なんでこんなタイミングでしかもこの二人なんだ!?
凛さんのサーヴァントには見覚えがあった...俺の中から消えたサーヴァント、クーフーリンだった、でもラニさんのサーヴァントはまだわからない。でも知ってる気がする。だが....俺は見てるだけしかできないのか?このままいけば二人のどちらかが死ぬ、2回戦、3回戦で力を貸してくれた二人のどちらかがだ
...嫌だ...失いたくない....自然とそう思う自分がいた
クーフーリンの相手は...バーサーカーか?
言葉という言葉を発してない
二騎のサーヴァントは戦っている、すごい攻防、クーフーリンは言ってしまえば速い、だがバーサーカーは遅くとも的確にクーフーリンのいるところへ攻撃をしている。そしてマスター...凛さんとラニさんはお互いのサーヴァントに指示、援護している
本当の聖杯戦争はこういうものなのか....
俺は戦う事、守る事しか脳のないやつだ
サーヴァントへの援護なんてできない
黙って見ていたが膠着状態に見えていたが違ったようだ。僅かにクーフーリンが押している
そしてバーサーカーを倒しかける...がラニさんに動きがあった。勝機のないこの状況でないを?
「敗北を判断。申し訳ありません、師よ。あなたに頂いた筐体と命を、お返しします」
「...え?」
ラニさんとバーサーカーの魔力の流れがおかしい。
バーサーカーの唸りも、明らかに今までとは違う。
「全高速思考、乗速、無制限。北天に舵を モード・オシリス 入手が叶わぬ場合、月と共に自壊せよ....これより、最後の命令を実行します」
「ちょっ、アトラスのホムンクルスってのはそこまでデタラメなの!?」
自爆...まさかそんなバカな事を?
しかもそれだけでは終わらない。
ラニさんの右手が光り輝き、魔力を放っている。
「令呪の使用!? 令呪の魔力も自壊に使用するつもりなの!?」
「聡明だな」
「落ち着いてる場合か! 魔術回路の臨界収束、捨て身にも程があるわよ、あんなのただの自爆じゃない!」
「カミカゼ特攻とかいったか。あれはリンの国の専売特許だった筈だが、何か手立てはないのか?」
「いつの時代の話よ!? 軽口は後、ランサー、出し惜しみなんてしてられないわ、槍使って!」
「いいがバーサーカーの野郎が邪魔だな」
「そこはなんとかしなさい!」
「はいはい、なんとかしますよっと」
自爆、ラニさんが死ぬ...最悪凛さんも巻き込んで。恐れていた事態が起こった。自分は何となく感じていた、何かあると
それがこんな事になるとは
クーフーリンがラニさんの心臓を穿とうとするがバーサーカーがそれを許さない
ダメだあのままだと二人とも!
「奏者...」
「ご主人様...」
「マスター...」
「...だ」
声をこぼした、3人は最初はうまく聞き取れなかった
「嫌だ!俺はもう大事なものを失いたくない!だから!ゼロ!」
[はぁ、こんな事になるなら最初から見なけりゃいいのに...セットアップ!]
「な、何をするのだ奏者よ!?」
「人が紡ぐは絆、言葉を繋ぐは希望、力の元、俺が守りたいもののために!神に届かぬが故の鎧盾(ウルティメイトイージス)!」
鎧が展開された、右腕には槍が着いている
「ハァッ!」
「何をしているマスター!」
「開け開け開け開け開け...開けー!!」
空間を...斬り、斬り、斬り、斬り、斬り、斬り裂く!...開いた!
「みんな!行くぞ!」
「ま、待ってください!行ったらご主人様もただじゃ」
「そんなのあとだ!今はあの二人を助けるんだ!」
ワープホールに入る総刃、そして
「...仕方のない奏者よな」
「はい...全くです...ですがそこがご主人様の素敵なところ」
「では行くか」
「っ!?何よあれ!」
「わからねぇ、ムーンセルのバグか?」
しばらくして中から総刃達が現れる
「ちょ!?貴方」
「話はあとです!今はラニさんの自爆を止めないと!」
「っ、ええそうね、癪だけど力を貸してもらうわ」
「セイバー!アーチャー!キャスター!バーサーカーの相手を!」
「うむ!」
「分かりました!」
「了解だ!」
「はぁ!?あの子あんなにサーヴァント持ってるワケ!?」
「ありゃ勝ち残れるワケだ、っと周りが融け始めてるぜ」
ラニさんの下へ...っ!身を引く
鼻を掠る物体、それは矢
バーサーカーが射った矢だった
3人の攻撃も受けてなおこちらに攻撃できると言うのか!?...なら
「みんな!今から極大のを撃つ!」
それを聞くとみな頷く
「終わりから彼方へ届く光の粒子(ゼロツインシュート)」
「■■■■!!」
はぁ!?これを耐えるとか、あの英雄王の出した盾すら全て破壊したんだぞ!?
っ!そうか令呪のバックアップ、それで飛躍的に能力値が上がってるのか。それにあの時の俺は最高に魔力が多かったし
「凛さんまだですか!?」
「ランサー...いつでもいける?」
「おうよ、いくぜ!刺し穿つ死棘の槍!」
「っ!?」
ランサーのゲイ・ボルクがラニさんの心臓を穿つ、これだとラニさんが死んでしま、いや、生きてる。心臓を穿たれても大丈夫って...そうだ凛さんが言っていた、アトラスのホムンクルスだと...ラニさんはホムンクルスなのか?
....平行世界のイリヤと同じ
っ、考えてる暇はなかったな、直ぐにラニさんに駆け寄る、息は...してる...
っ、バーサーカー!ラニさん事殺ろうってわけか!
...あれ?見るとバーサーカーが何かに貫かれていた、それは地面から生えているもの
「チッ!これはまずいな」
見ると辺り一面が地面から何かが生えていた
セイバー達は必死に避けている
俺のところにこないのはバーサーカーが全て壊してるから...まさかバーサーカー...お前ラニさんを助けるために?
「っ!リン!」
「え?キャア!?」
奇声があげられる、見ると...ランサーが貫かれていた
「わりぃな、リン」
「ランサー...貴方」
「へっ、案外楽しかったぜ、あとはあの坊主に助けてもらいな。あの坊主ならお前を助けてくれる」
「そんなわけ」
キンと音が鳴る、ランサーが槍で防いだ音だ
「坊主!とっとと俺のマスターも助けやがれ!」
ラニさんを背負う、俺の背は145㎝、それより高いラニさんを背負ってるんだ。かなり重い、イリヤはもっと軽いのに
飛んで凛さんのところまで行く
「凛さん!手を!」
「!」
パシッと音が鳴る、さっき作ったワープホールは顕在だ。まだ間に合う
「ランサーも」
「俺はこれの相手をする、だからいけ!」
「...分かった、セイバー!キャスター!アーチャー!ワープホールに入って!」
みんな入っていく。俺も
「はぁっ!」
凛さんを離して地面を滑る
「痛つつ、凛さん、大丈夫ですか?」
「えぇ、お陰様でね、それよりラニは?」
「...まだ息をしてます」
「ホムンクルスって心臓が無くなっても生きられるものなのね」
「とりあえず保健室に連れていきます!」
「あ、ちょっと...はぁ、いっちゃった。あの3騎のサーヴァントの事とか、飛んだり空間移動とか聞きたかったけど、それはあとかしら」
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