魔法少女リリカル☆イリヤ
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3回戦3日目 自我損失
「そうか、あの怪物は倒したか」
「そうだ!余がスパッとしてシュパッと倒したのだ」
「アーチャー、まだ傷疼く?」
「いや、大丈夫だ。心配かけたなマスター。今日からは同行できる」
「じゃあ行くか」
外に出る...双子のマスター...とは考えられない。多分あのどっちかのありすがサーヴァントなんだろう。けど姿が同じサーヴァントなんて
「どうかしましたか?」
「あ、ラニさん...双子のマスターってあり得る?」
「双子...ですか?この月の聖杯戦争においてそれはあり得ません。例え二人でサーヴァントを使役していてもどちらかがマスターなはずです。そもそもあの少女には生気が感じられません」
生気が?...気になるな、そういえば初日にありすが語った話、あれは戦争の話だ。
人の醜い争い、しかし戦争なくして世界は動かない
「ありがとうございました」
「いえ、私は貴方をもっと見ていたい...だから必ず勝ち残って下さい」
「えっと...はい」
なんで敵を応援するんだろ?
『ご主人様の女たらし』
「なんでそうなる」
『ふーんだ』
なんでキャスターは怒ってるんだろうか
一階の廊下を歩いてると
「みつけた!」
「みつけたー!」
「っ!?」
ありすだ。それと同時に暗号鍵が生成された通知がきた
「あそぼう! あたらしい遊び、かんがえたの、待ってるから、絶対にきてね!」
「ふふ...やくそく、だからね」
走ってアリーナへ行くありす達...俺も行くか
「あ、お兄ちゃん、遊びに来てくれたんだ!」
「やっぱりお兄ちゃんは優しいね!」
「ここはね、ちょっと待っててね。今新しい遊び場を作るから!」
作る?
このアリーナで何かをするのではないのか?
「まずい!マスター!固有結界が来るぞ!」
自分も持ってるから分かるのか
っ!?視界が世界が暗転する
まるでネガを見ているような
「お兄ちゃん、ありすのお茶会へようこそ!」
「ここではみんな平等なの。いちいち付けた名前なんて、みーんな思い出せなくなっちゃうの。お兄ちゃんもすぐにそうなるわ」
「それだけじゃないよ。段々自分が誰だか分からなくなっていって、最後にはお兄ちゃんもサーヴァントも無くなっちゃうの」
なんだって!?いや今のところ名前は覚えてる。衛宮総刃...うん大丈夫だ
それより今はこの固有結界をどうにかしないと!エアで切り裂くのもいいがそれだとアリーナが壊れるかもしれない。
「じゃあ、ここで鬼ごっこをしましょ。鬼はお兄ちゃんだよ!」
「いくよ。よーい、どん!」
「あ、待て!」
追いかける、少女なのにかなり足が早いなまるで...まるで何だ?何かを連想しようとしてたはずなのに分からない
「そろそろ名前も分からなくなってきた頃でしょ?」
「思い出せないでしょ?」
名前...くそ!最初は覚えてたのに!
「■■!名前だ!聞こえるか!」
「アーチャー...」
最初だけ聞こえなかった。まるで砂嵐のようにザザッと音がして
「はやく捕まえないと、次は身体も消えちゃうよ!」
「うふふ、捕まえられるかしら、お兄ちゃん!」
追いかけるが段々足が遅くなっていく、体に力が入らなくなっている
[■■!おい■■!しっかりしろ!]
腕のブレスレットが喋る...なんだっけ...
体が消えて行く...
「■■!消えるな!帰ると誓ったのではないのか!」
帰る?どこに?今更帰る場所なんて
ソ...
っ!?今何か聞こえて
...ウ
もっと耳を済ませていや!心を研ぎ澄まして!
ソウは優しいね、いつも私の言う事聞いてくれる。
この少女の名前は...イリ..ヤ...ソウ...イリヤがつけてくれたあだ名...そうだ、俺には帰る場所がある!イリヤの下に!
「フフ...ハハハ!」
「お兄ちゃんどうしちゃったの?」
「名前忘れて壊れちゃったのかな?」
「名前を忘れる...か...確かに厄介だが」
「■■!思い出したのか!?」
アーチャーの言ってる事が未だにうまく聞き取れない。だがこの胸に刻んである名前。
本当の親なんて知らないけど自分には家族がいる。セラ、リズ、アイリさん、切嗣さん、士郎さん、クロ、そして...イリヤ。大切な存在でもある、それは美遊もなのはもフェイトもアリシアもだ。みんながいる限り自分を忘れない...だって俺は
「衛宮総刃だ!」
パリンと結界が割れる、ネガだった視界は普通の視界に戻り体もしっかりとある
[戻って来たな!総刃!]
「あぁ、ゼロ、アーチャー、悪い心配かけた。でももうこの結界は効かない。俺は自分の事を呼んでくれる家族に友達がいる。それがいる限り永遠不滅だ!」
「嘘...」
「自力で解いちゃった...」
ありすが信じられないという顔をしている
「悪いが鬼ごっこはおしまいだ。行くぞ!アーチャー!」
「了解した!」
「っ!逃げるわよありす!」
「お兄ちゃん達恐い!」
走る、無論向こうも走って逃げている。時には魔力弾を放ってくる。それをゼロで斬り落とす
「なんでお兄ちゃん怒ってるの?」
「ありすがイタズラしたから?」
「確かに、あの固有結界にはイラッと来た。けどありすを攻めてるワケじゃない」
「じゃあ」
「はい、捕まえた」
「「え?」」
「鬼ごっこでしょ?だったら鬼が捕まえたんだから遊びはおしまいだろ?」
「...うん!そうだねお兄ちゃん」
「今度は負けないから!じゃあねお兄ちゃん」
ありすがいなくなると
「ふぅ」
肩を下ろす、疲れた。頭も痛い
「よく頑張ったなマスター」
「アーチャー、俺が聞こえない間名前で呼んでただろ」
「そうだ。どこぞかの自分の名前を忘れてしまった阿呆に語り聞かせていた」
「阿呆で悪かったな...今日は帰るか」
「...そうだな、帰ってゆっくりするといい」
後書き
やっぱり途中で終わらせます。色々と不具合があったので。途中のを書くに書けない状態になってしまってるので。話の内容を変えるくらいなら出来るんですが話を1から作るとなると番号がややこしくなって
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