魔法少女リリカル☆イリヤ
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3回戦1日目 暗殺者
「さて、行くか」
そろそろ次の対戦相手が発表される頃だ。敵の情報収集は必要な事、外に出ると...地面に死体、そしてまた空気が凍りついていた
「ゼロ、セットアップ」
小さく言う、バリアジャケットを羽織り辺りを見渡す
[チッ!奴さん見えないが居やがるぜ。この前のモードにするぞ]
一瞬で視界が変わる....いた、ロビン・フッドの時とは違いそこにいるという感覚はない
まるで気配をも消したかのように
「っ!」
拳で殴って来た!?ゼロで防ぐが相手の力が強すぎで後退る
「ふむ、今の一撃を防ぎ耐えたか」
「誰だ!姿を現せ!」
「カカ、それはできん話よ。そら行くぞ!」
「くそ!この視界見にくいんだよな!」
何度も拳を防ぐが後ろの壁まであと少し...なら
「赤くなった?」
「ガルネイトォ」
拳を溜めて
「バスター!」
逃げ場のない廊下一面に砲撃を放つ
「...」
「カカカ!これ程の男がいるとは、お主とは直接雌雄を決したい。ではな、時間が来た」
「待て!」
「貴様」
!?、この視界じゃ顔がはっきりわからない。戻す
「っ!」
この前殺気を放って来た男か
「あの拳をどうやって防いだ?いや最初から見えていたようだが、隠れたサーヴァントがいるのか、根から強いのか、どちらにせよここで潰しておかないと」
「やるか!」
「ふぅん。やっぱり貴方がマスターを殺して回ってる、放課後の殺人鬼だったのね」
そこで思わぬ邪魔が
「...遠坂...凛か」
「あら、私の事はご存知なのね。さすが世界に誇るハーウェイ財団の情報網、それとも、ちょっと派手にやりすぎたかしら。ねぇ? 叛乱分子対策の大元、ユリウス・ベルキスク・ハーウェイさん?」
ユリウス?それがこの黒男の名前か?
「...敵を援けるとは、随分気が多いな。この男を味方に引き入れるつもりか?」
「まさか。そいつは私の仕事とは無関係よ。殺したいなら勝手にしたら?でもその子供強いわよ、サーヴァント以上に」
「...ふんテロ屋め。その隙に後ろから刺されるのではたまらんな。それに強いのは分かっている」
去っていくユリウス...さん?
「凛さん」
「別に助けた訳じゃないんだからね」
「あはは、まぁお礼はさせて下さい。購買で美味しいケーキが入ったらしく一緒にいきましょう」
「...貴方の奢り?」
「はい」
「乗った」
俺は気づかなかった。後ろで怒りに燃えてるキャスターとセイバーに
「あ、ほんほにおいひい」
「口の中なくしてから喋って下さい。女性なんだから」
「子供がそんな事気にしない。それともマセガキなの?」
「違います!はぁ、でも助かりました。あのままやってペナルティでも負ってたらきつかったので」
「うーんマスターがする分には問題ないんじゃない?」
「そうなんですか?」
「あまり知らないけど校内でのサーヴァント同士の戦闘が禁じられてるだけでマスター同士は別なんじゃないかしら」
「だからユリウスさんも前に出て戦っていたのか」
「貴方と同じタイプね、おかわり!」
「太りますよ、ゴフッ!?」
「女性にそういう事いわない。あと電子世界だから太らない」
痛い、痛覚カットするか?いやしたら後々の痛みがキツいな
ピピピピと端末が鳴る
「あら貴方の対戦相手まだ決まってなかったの?」
「俺だけ遅れてません?」
さぁと答える凛さん
よし見に行くか
「はい凛さん、代金です。余ったら貰ってくれていいですから」
「とかいいながら足りないとかってこんなに!?」
さっさと電子掲示板見に行こう
えーと、衛宮総刃とありす...ありす?
「今度はお兄ちゃんが相手なの?」
横から声をかけられた
見ると自分より幼い少女が
「あぁ、そうなるけど」
「簡単には壊れないでね?面白くないから、ありすは楽しく遊びたいの、それはありすも同じ」
ん?なんか微妙に話が噛み合ってないがサーヴァントと話してるのか
「なんだかお兄ちゃんならお友だちになってくれそう」
「はぁ、まぁ友達になるくらいならいいけど」
「やったー!それじゃあ早速鬼ごっこしよう!」
「鬼ごっこ?」
子供だな
「お兄ちゃんが鬼ね、アリーナでするから待ってるね」
消えた!?...日常茶飯事か
ピピピピ どうやら暗号鍵も生成されたようだ。行くか
「ここが3回戦のアリーナ」
「なんだか淋しいですね」
「お兄ちゃーんこっちこっち」
「とりあえず追いかけるか」
「そうですね」
セイバーはアーチャーの看病だ
俺は走っていくが時に壁にぶつかり時に敵と戦い大変だった。ここは隠し通路だらけだった
ようやくありすを見つけられた
「あ、見つかっちゃった。」
「さーて、ここから先は帰る転送ポートだけ、俺の勝ちだな」
「うん...あのね、ありすね、ずっとむかしは、こことは、違う国にいたの」
「違う国...?」
突如笑いだしたかと思えば
此方の視界に靄がかかったかと思えば、それが晴れたとき、
あ・り・す・は・二・人・に・な・っ・て・い・た・。
「...え?」
白と、黒。
相対的な二人のありすは、それに気にしないように続ける。
「そしたらね、戦車とか飛行機とか、鉄のかぶとと鉄のてっぽう、黒いしかくの国がやってきて」
そう言うのは、新たに現れた黒いありす。
「空はまっかっか、おうちはまっくろくろになって、きがついたら、まっしろの部屋にいたの」
声に違いは無い。
本当に同じ人間が二人いるような状態だった。
「まいにち変わらなくて、おともだちはいなくて、ママもパパもいなくて.....」
「あたし、ころんでも、けがをしても、おぎょうぎ良くがまんできるの。いたいっていうと、パパがおこるから」
黒いありすの言葉を白いありすが続ける。
「でも、がまんできないぐらい、いたいコトがあって。気づいたらここにいたの」
ありすが語ってる事は戦争の戦場の事だろう
「でも、いいの。だってここはとっても楽しいもの。いろんな人が、みんなみんなあたしにやさしくしてくれるの」
「ええ、そうねありす。ここなら力いっぱい遊べると思ったでしょう?」
「でも、思い切り遊んだら壊しちゃう。くびもおてても、取れちゃったら大変だわ」
「壊しちゃったら直せばいいの。ママからもらった針と糸があるわ」
交互に喋る二人のありすは、目を離せばどちらが話しているか分からないほどだ。
「ちゃちゃっと縫っておしまいよ。ママみたいにお上手じゃないけどちゃんとくっつくわ」
「くっつければだいじょぶだもんね」
「だいじょぶじゃない?」
大丈夫って発想は子供だからできるんだね!
「よかったーっ! またママに怒られるかとおもった」
「じゃあ、力いっぱい遊びましょう。だってこのお兄ちゃんは、ようやく出会えた仲間だもの」
少女から狂気があふれでる、いやあふれでてた
「前の二人のマスターとはちがう。今度はちゃんと触れあえるの。真っ赤な血も、あたたかいの」
「さあ、あの子を呼ぶとしましょう?」
「うん! それがいいよ!」
白いありすが手を振り上げる。
すると、二人の少女の背後の空間が歪み、
何かが出現した。
赤く、筋肉隆々で羽を生やした巨人。
それは獣の様に首を動かし、辺りを見渡している。
敵意は感じられないが、明らかにその力は圧倒的。
ステータスを数値化すれば、全てが規格外かも知れない。
でもこれと同じ敵と、ヘラクレスと戦った事がある。黒化英霊となっても俺達の前に立ちふさがったあの巨大な敵、それと比べるとまだ弱いほうだ
「あはっ、すごいでしょ! この子、ありすのお友達なんだよ」
「ねえ、お兄ちゃん。この子とも遊んであげて」
だからと言って簡単に倒せるはずがない。それに俺の知識的にあのデカブツはサーヴァントじゃない!だとするとここで消耗するのは良くない。即座にリターンクリスタルを出す
「あれ?帰っちゃうの?」
「大丈夫、この子に分けた魔力がなくなるまで消えないから」
マジですか、とにかく帰ろう。まさか1日目がこんな形で終わるとは思ってもなかった
後書き
ホラーっぽくなりました?テイルズの技どこで出そうかな...アサシン戦で出すのは確定として...
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