魔法少女リリカル☆イリヤ
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イージス便利すぎ
「うーん」
ジリリリリと目覚ましが鳴る
しかし、この柔らかい感触は
「...クロ...」
目覚まし時計を止めながら背中にくっついているクロを起こそうとすると
「....」
「イリヤ?これは、そのいつもの」
「不潔!」
パチンと乾いた音が鳴る
痛い
「そろそろ立場をはっきりさせておくべきだとと思うの」
「はぁ、立場...とは?」
「もちろんこのちゃっかりと私とソウの間に割り込んで座ってるヤツに関してです」
一口一口が重い...俺が悪い訳じゃないのに
「クロも家族になったのなら家庭内ルールを守るのはもちろんお互いの力関係についてもそろそろ取り決めた方がいいと思うの」
「いや、今更な気が」
「今更じゃない!これも大事な事!」
はい、黙ってます
「ふむふむ一理あるわね。じゃあとりあえず現在の上下関係から確認しましょうか」
ほうほう、まぁ親のアイリさんと切嗣さんは上としてやっぱ俺が一番下かな?
「こんな感じね」
①アイリ
神の壁
②キリツグ
親の壁
③イリヤ
お嬢様の壁
④セラ リズ
メイドの壁
⑤シロウ ソウハ
「おぉ...さすがママ悪びれもせず自分を神に!」
「っていうかなにげにお兄ちゃんとソウの扱いひどくない?」
「いいんだよ俺はもう」
「俺は別に一番下でも構いませんが...」
『総刃、通信入ってるぞ』
こんな時に誰だ?
「すみません、ちょっとお手洗いに」
洗面所まで来て通信をオンにする
『あ、繋がった、大丈夫だった?』
「ぜんぜん構わないよ。それでどうしたんだ?フェイト」
『うん、時間逆行の事で証人が必要なの。それで本人に来てもらうのが一番だと思って』
「あー、今からか?」
『そうなんだけど別に学校?があるんだよね。そっちを優先してくれて』
「何言ってるんだ、俺が行って話すだけでフェイトの裁判が早く終わるんだろ?なら行くに決まってるさ」
自分が出来ることならなんでもする
それにフェイトを守るって事になるしな
俺の願いの一つだ
『それじゃあそっちに迎えが行くから』
「いや、大丈夫だぞ、俺一人でそっちに行けるから」
『えっと...それはダメだって。許可なしに次元転移したら犯罪なんだって』
「えぇー、まぁいいや。いつ頃来るんだ?」
『準備してたからすぐに来るよ』
そうか、じゃあ今日は学校を休むか
「前の公園か?」
『前の公園?...そうみたいだよ』
「なんだ?リンディさんでもいるのか?」
『うん、私が話したいからって我が儘言っちゃった』
「そうか、じゃあこっちはすぐに行くから」
『あ、暫くこっちにいないといけないから地球には帰るのが何日か遅くなるよ』
「うーん、まぁダメもとで話してみるよ」
『ありがとう』
「あぁ、また後でな」
そう言って通信を切る
さて、行く準備でもするか
「と、言う訳で暫く帰ってこれません!」
アイリさんにぶっちゃけた
下手に誤魔化すよりマシだろう
「....」
ダメか!?
「よく話してくれたわ。いいわよ、行ってきなさい。大切な友達なのでしょう?イリヤちゃん達にはうまく言っておくから」
「っ!ありがとうございます!」
「奥様、今の話...」
「総刃君は魔術師としての才能が十二分にあったわ。それに加えて何か未知の力。彼に宿ってた物、それを正しい方向に使おうとしてるんですもの。応援したくなるわ」
「...そうですね、ちゃんと見守ります」
臨海公園
飛んでやって来た。迎えは....クロノか
「クロノが迎えとはな」
「僕も暇じゃないんだがな。さぁ行くぞ」
擬似転送ポートで転移する
「へぇ、ここが本局か、地球とは大違いだな。なんか何十年も先の世界みたいだ」
「観光に来たんじゃないんだ。こっちだ」
「へいへい、頭の固い事で」
言われた通りついていく
にしても本当に凄いな、空飛ぶ車...は無いにしろアースラみたいな船がいっぱいある、あ、アースラだ
「ってクロノとはぐれちゃった...」
『おい!今何処にいる!?』
『えーと...悪い、読めん』
『仕方ない、来た道を戻れ。そこまで行けば見つけられる』
『いやー、俺実を言うと方向音痴でさ。来た道が後ろなのはわかるんだけど後はわかりません』
あ、絶対向こうで絶句してるな
方向音痴つっても軽い方だからな!今までは道しるべとかあったからわかったけどさ
ってん?そういやこれ英語に似てるな。この部分...Aじゃないか?
『クロノ、もしかしてこの文字英語か?』
『英語?あぁ、聞いたことがある。地球の言語に似てると。多分そうだろう。それでそれがどうかしたのか?』
『いや多分第2ポートって書いてあると思うんだけど』
『....なるほど、そちらの言語感で読めればわかると。わかったすぐにそっちに行くから絶対そこで待っておけよ』
信頼されてないなー。やっぱプレシアさんの事とか根に持っちゃってる?
「おー、クロノ。やっと来たな」
「やっと来たな、じゃない!ついてこいと言っただろう」
「物珍しくてつい」
今度こそついていく。さて何を話すのかね
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