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魔法少女リリカル☆イリヤ

作者:マッハ
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友達で家族

 
前書き
イリヤサイドです 

 
「ん~~~、はーー、やっぱりお風呂は落ちつくねぇ...」

[なんだかジジむさいですよイリヤさん]

ルビーが身体...なのかな、本体か。を洗っている

「なにおぅ、お風呂は人類が産んだ至高の文化よ。日本人に生まれてよかったと思う瞬間よねー、あとはジャパニメーション観てるときとか」

[イリヤさんはハーフでしょう...というかその二つが同列というのも何か問題な気もしますが]

はぁー、落ちつく...落ちつくのかな?
私は二人を置いて行ったんだ。ううんこの事は考えないでいよう!ソウには後で謝ればいい

「夜だねぇ」

[夜ですねぇ]

「ま まぁ今晩からはこうしてゆっくりお風呂を楽しんで...ん?何か騒がし」

「イヤッホゥイリヤちゃーん!お ひ さー!」

ブーーー!?思わず吹いてしまった。

「マ、ママ!?」

「うん!ただいまイリヤ♪あら何これ?お風呂でおもちゃ?イリヤもまだまだ子供ねー」

「い いやーそれほどでも」

よかった。ルビーをおもちゃだとおもってるらしい。バレたら大変な事になっちゃう。あれでも今ソウいないからソウの部屋にだけは行かないようにさせないと!

「長旅で疲れちゃったわー、久々に一緒に入りましょうかほらつめてつめて」

「えぇ!?ちょ」

「はー、やっぱりお風呂は落ちつくわねぇ」

さ、さっきの私と同じ事言ってる...子は親に似るとは言うけど

「ず、ずいぶん急な帰宅だねママ」

「んんー?私が急に帰ってきたら何かまずい事でもあるのかにぁー?」

「いやぁ..別に」

さ、さすがママ!直感的というか未来予知というか。私の事なんでも知ってるみたい。

「ま、一時帰国よ。仕事がひと段落ついたから私だけ帰ってきたの。切嗣はまだ向こうで仕事中だからすぐに戻らないといけないんだけどね」

「そうなんだ」

「だから今はこうしてつかの間のスキンシップを...成長した?」

「ちょーと過剰じゃないかな..これ」

「所で総刃君とは何かあった?」

「っ!ううん何もないよ!」

「そっかー残念」

ママはいったい何を期待していたんだろうか

「ねぇ、留守の間なにか変わったことあった?」

「えっ?ううん別に...」

「またまたー!あったでしょ?すっごーく変わったことが!」

「えっ!?」

「ほらウチの目の前に建った豪邸!」

あっ、そっちの話か

「ちょっと見なかったうちにあんなのが建っちゃうなんてねー、一瞬帰り道間違えたかと思ったわ」

「あはは...」

「セラから聞いたけどイリヤのクラスメイトが住んでるんですってね」

「......」

「なんていう子なの?」

「ミ....ミユ...」

「ミユちゃんかー、転校生なんだよね友達にはなれた?」

「...うん」

ママが質問攻めしてくる。それも私の聞かれたくない事を的確に。今は思い出したくないのに

「ね、どんな子?」

「どんなって、えっと...ミユはなんて言うか静かな子、必要なことしか喋らないし...て言うか喋ることにあんまり慣れてないのかも」

「ふーん」

「あ、でも運動も勉強もすっごいんだよ一気に一番になっちゃったし。誰もミユに勝てないの」

「そっか、なんでもできる子なのね」

「うん、なんでもできる」

「総刃君は?」

えっ?なんで今ソウの話がでるんだろう

「ソウは最近ちょっと変わっちゃったかな。でも私の言うこと聞いたり頼まれた事はちゃんとしてるよ」

「....」

「ソウも...ミユと同じ、なんでもできる...私なんていなくても二人共大丈夫」

「本当にそう思う?」

「え?」

「だって貴女、全然『大丈夫』って顔してないじゃない。本当は心配でしょうがないんでしょ?」

「それは」

確かに、私はミユやソウが心配だ。ちゃんと敵を倒せるのか、生きて帰ってきてくれるのか
私は逃げたのに。都合のいい事を考えて...

「そんなに自分の力が怖い?」

「マ...ママ?今なんて」

「鍵が2度開いてるわね。10年間も溜めてた魔力がほとんど空だわ。随分盛大に使っちゃったのね。こんなに早く解けるとは思ってなかった」

「なにを...言ってるの...ママ」

魔力...私の聞き間違いじゃなければそう聞こえた。それはソウが自前で持っているもの
いつもそれを使って空を飛んだり魔力の塊を出してるもの

「きっと驚いたわよね?今までの自分-常識-が崩れていくようで」

私はママから離れる。

「ママ...知ってるの?私の力のこと...だったら教えて!あの力は何なの!?なんで私があんな」

「さぁ?」

「ちょっ!?あからさまにすっとぼけないでよママ!」

「えーとホラあれよ『それは自分で気付かねば意味がないのだ...』とか『今はまだその時ではない...』みたいなっ!」

「なにそれー!?」

「あーもー反論禁止!」

「DV!?」

チョップされた。痛い、そしてルビーが少しづつ移動してる。バレたらどうするの!

「とにかく!私が言える事はひとつ。『力』を恐れているのならそれは間違いよ。力そのものに良いも悪いもないの...重要なのは使う人...貴女の意志、貴女にどんな力があろうと恐れる必要なんてないわ。それは紛れもなく貴女の一部なんだから」

「そ...そんなこと言われたって」

「まぁ急に理解しろって言っても無理よねー、だから今はわからなくていいわ。答えなんて出さなくていい。貴女はそのまま進んでほしい」

「進むって?」

「二人から逃げ出したんでしょ?ミユちゃん...だったかしら?貴女にとってミユちゃんは...総刃君はどんな存在なの?」

二人は...二人は!

「友達で家族!ママやること思い出したから!行ってくるね!」

「いってらっしゃい」

私はルビーを取ってお風呂を上がりみんながいる目的地に行く!
 
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