オズのジュリア=ジャム
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第九幕その九
「三時になったらね」
「ティータイムですね」
「それは忘れたらいけないわね」
「そうですよね」
「やっぱり三時はね」
この時間にはというのです。
「お茶を飲まないとね」
「お菓子も食べて」
「そう、ティーセットだからね」
お茶と一緒にというのです。
「食べないとね」
「いけないですね」
「おやつでね」
「おやつは忘れたら駄目ですよね」
「忘れたらお腹が空くでしょ」
「はい」
確かにとです、神宝も答えます。
「ずっと歩いていますと」
「そうよね、だからね」
「三時になったらですね」
「ティータイムよ」
その時にというのです。
「皆で楽しみましょう」
「今日もですね」
「今日は神宝のお国のティータイムはどうかしら」
「中国の」
「そう、飲茶をね」
「されるんですね」
「中国のお茶を飲んで」
そしてというのです。
「桃饅頭や杏仁豆腐を食べましょう」
「いいですね」
「マンゴープリンもね」
このお菓子もというのです。
「食べましょう」
「わかりました」
「三時になったよ」
「その時まで歩いて」
「皆で楽しみましょう」
中国のティーセット、飲茶をというのです。
「そうしましょう」
「わかりました」
「それとね」
さらに言うジュリアでした。
「何か私も少しずつね」
「あっ、わかってきた?」
「ええ、海に近付いてきたってね」
ジュリアは今度はジャックに応えました。
「わかってきたわ」
「そうだよね」
「何か感覚としてね」
「感じるよね」
「少しずつでもね」
「海に近付いてきているよね」
「そうなってきているわね」
確かにというのです。
「そうなってきているわね」
「そうだよね」
「楽しみだわ」
実際にです、ジュリアは目をきらきらと輝かせています、海が見られるという期待でそうなっていることは明らかです。
「本当にいよいよね」
「思えばね」
ここで言ったのはモジャボロでした。
「エメラルドの都にいるとね」
「どうしてもね」
「うん、オズの国の真ん中にあるとね」
つまり大陸の中央です。
「海とは縁が遠くなるからね」
「私は王宮で働いているから」
「余計にだね」
「海に行く機会がないから」
だからだというのです。
「本当にね」
「こうした時はだね」
「楽しみよ」
実際にというのです。
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